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インタビュー/働くあなたに伝えたいこと

女の子たちのありのままを撮って、自分が一番変わった/映画『バレンタイン一揆』監督 吉村瞳さん

女の子たちのありのままを撮って、自分が一番変わった/映画『バレンタイン一揆』監督 吉村瞳さん

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吉村瞳さん/CMディレクター・映画監督
学校にも行けずに働かされている子供たちがいる。しかも、私たちにごく身近なチョコレートを作るために、遠いアフリカの国で――。それを知ったら、あなたはどうするだろうか。130115Career06.JPGそんな児童労働問題と出会い、ガーナまで行った女の子たちを描いたドキュメンタリー映画『バレンタイン一揆』。監督の吉村瞳さんに撮影の裏側や何を見てほしいかを聞きました。
「児童労働撤廃に取り組むNPO法人『ACE』からこの企画の話が来たのはガーナ行きの2か月前。ACEのウェブムービーを製作したことはありましたが、児童労働のことはほとんど知りませんでした。『わかりやすく世の中に伝えるために映画を作りたい』ということだったんですが、時間もなく、結局プロットも作らないまま、あわただしくカメラを持ってガーナに飛びました
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映画『バレンタイン一揆』より
映画に登場するのは、10代の女子3人。バレンタインに児童労働のないフェアトレードのチョコレートを買おうという「バレンタイン一揆」というイベントをしようと、ACEに集まった学生メンバーたちの一員だ。その中から選ばれてガーナに行くことになった。電気も水道も通っていない生産地の村に行き、児童労働から脱して今は学校に通う子どもたちと会い、救援活動をしている人たちと話し、カカオを運ぶ体験をする。あまりの重さによろけてカカオを落っことしてしまう女の子たち......。130115Career04.jpg向こうの子供たちに励まされる場面もあったという。ガーナ行きのあとはだ。しかし、映画に出たメンバーですら打ち合わせに来なかったりして、大人の吉村さんはカメラを持ってハラハラ。結局イベントそのものは行われたが、300人に買ってもらう、という目標に対し、結果は60人(しかもメンバー含む)......。これって失敗?ガーナから思わぬプレゼントがやってきて、映画は素敵なエンディング(映画を見てのお楽しみ!)を迎える。吉村さん自身もこの撮影で変わった、という。映画『バレンタイン一揆』は東京・にて2013年1月12日(土)~25日(金)上映中。その後、各地で自主上映会実施の予定。[](取材・文/エンゼルあつみ)
学校にも行けずに働かされている子供たちがいる。しかも、私たちにごく身近なチョコレートを作るために、遠いアフリカの国で――。それを知ったら、あなたはどうするだろうか。。監督のさんに撮影の裏側や何を見てほしいかを聞きました。映画に登場するのは、。バレンタインに児童労働のないフェアトレードのチョコレートを買おうという「」というイベントをしようと、ACEに集まった学生メンバーたちの一員だ。その中から選ばれてガーナに行くことになった。電気も水道も通っていない生産地の村に行き、児童労働から脱して今は学校に通う子どもたちと会い、救援活動をしている人たちと話し、カカオを運ぶ体験をする。あまりの重さによろけてカカオを落っことしてしまう女の子たち......。
映画『バレンタイン一揆』より
「彼女たちがごく短期間、ガーナに行ったからといって、児童労働の現実が変わるわけじゃない。正直言って、大丈夫かな、この子たち、って思うことも何度もありましたし。現地の屋台では、まず私が食べるのを待って、『おいしい』って言うのを見てから口にしたりとか(笑)」
向こうの子供たちに励まされる場面もあったという。
「映画には出てないんですが、ガーナの子どもたちと話しているとき日本のいじめの話題になったんです。学校に行きたくない子たちがいっぱいいる、それはいじめられるからだ、って説明しても、向こうの子たちには理解できない。いじめ、という言葉がないし、学校は行きたくてたまらないところだから。心配されて、『日本の子供たちが幸せになることをガーナから祈ってます』って言われてしまった。彼女たちも思うところがいろいろあったみたいです」
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映画『バレンタイン一揆』より
ガーナ行きのあとはバレンタインデーのイベントだ。しかし、映画に出たメンバーですら打ち合わせに来なかったりして、大人の吉村さんはカメラを持ってハラハラ。結局イベントそのものは行われたが、300人に買ってもらう、という目標に対し、結果は60人(しかもメンバー含む)......。これって失敗?
「嘘は描きたくなかったから、そのまま映しました。これもリアル、って思って。でも、こんなこともあった。『大学に推薦もらうためです』って言ってこの企画に参加していたギャルっぽい子がいて。きっと大学に入ったらやめちゃうんだろうな、って思ってたら、大学入学後の今年もイベントにまた参加しているそうです。彼女のなかで何かが変わったんでしょうね」
ガーナから思わぬプレゼントがやってきて、映画は素敵なエンディング(映画を見てのお楽しみ!)を迎える。吉村さん自身もこの撮影で変わった、という。
もしかしたら私が一番変わったかも。『援助する』って、働かない人を生みそうで好きじゃなかった。でも向こうに行ったら違っていました。ガーナの人自ら問題に必死に取り組んでいた。『これは私たちの問題です。私たちとあなたたちは違います』って言われました。だからこそ、私たちにできることがある、と思い直しました。みなさんにも映画を見て、微力ながら何かをしようとしている人たちがいる、っていうのを知ってほしい。踏み出すのが大事なんだ、っていうことを」
映画『バレンタイン一揆』は東京・渋谷アップリンクにて2013年1月12日(土)~25日(金)上映中。その後、各地で自主上映会実施の予定。
130115Career02.jpg吉村瞳(よしむら・ひとみ)1985年福岡生まれ。大学卒業後、CMプランナーを経験後、現在CMディレクター。トヨタエスティマハイブリッドなどのCMを制作。3.11関連のユニセフのCMで2011年ACC賞シルバー、2012年ADFEST FILM LOTUS 部門Bronze受賞。映画監督はこれが第1作。
映画『バレンタイン一揆』公式サイト](取材・文/エンゼルあつみ)
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