遺産で手にした16万円が15年後に1億円になっていた。
そう聞くと、現実味のない夢物語のようですが、実際に、24歳の時に祖母が残してくれた遺産1600ドル(約16万円)を15年で1億円以上の株のポートフォリオに築き上げた女性がいます。
14歳で将来の経済的自立を決意
「Every woman should know her options」の著者でありファイナンシャルアドバイザーのローリー・イトキンは、2度の離婚を経験し、その後も父親やボーイフレンドにお小遣いをもらって生活していた母親に育てられた生い立ちから、将来絶対に経済的に自立すると14歳の時に自分に誓ったそうです。
経済的に豊かだった母親のボーイフレンドが離れて行ったとき、「あの人は私達を見捨てた」と嘆いている母親をみて、自身は決して母親のような弱い立場に身を置きたくない、と思ったと「BusinessIndsider」で語っています。
投資のきっかけは学生時代の教授の言葉
そんな彼女、24歳で相続した16万円で、靴や洋服など欲しかった物を買うという行為はしませんでした。さらに、銀行に貯金するのではなく株に投資をしたのです。
学生時代に経済のクラスで、株は短期では値動きが激しいものの、長期でみると債券や定期預金よりも高い利率を上げることができる、との教授の言葉を思い出したのがきっかけだったそう。
そしてこの決断は、彼女の資産形成に関する最も重要な決断だったと言います。
資産を増やすためにしたこと
その後もローリーは経済的自立を目指して資産を増やし続けます。その為にとった方法を「DailyWorth」で次のように紹介しています。
・若い時から株に投資する
・投資や経済、個人の資産管理に関する本を読み勉強する
・自身の財力よりも慎ましい生活を送ることにより、稼ぐ額よりも使う額を低く抑える
・家を購入するよりも、小さなアパートを借りる
・給料が入る度に一定額を投資に回す
・税金控除となる401Kや個人退職金制度を最大限に利用する
「DailyWorth」より翻訳引用
これを見ると、資産を増やすには奇跡を起こす必要はなく、きちんとした知識を持ち、毎月コツコツと積み立てながらも、長期の視点を持ち運用することが大切なことが分かります。
少しでも多くの女性達が給与から一定額を貯めるだけでなく、その一部を投資に回すことで資産を形成する手助けをしたいというローリー。
彼女は24歳で投資を始め、39歳で1億円の資産を築きましたが、年齢に関係なく「今」が投資を始めるベストなタイミングだと言います。
ローリーの自身の生い立ちと経験に基づくアドバイスは、老後の資産形成の参考にもなりますし、今後女性達がより自由に快適に暮らすためのヒントにもなりそうです。
「DailyWorth, BusinessIndsider, the Option Lady]
the dollar coin and financial graphvia Shutterstock
(文/白石里美)
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