たとえ年中行事のように海外旅行をしていても、「これだけは慣れない」という人が多いのが空港での手続き。時差ボケの頭でする入国手続きや、重いスーツケースの移動、乗継ぎのゲート探しなど、気を緩められないことばかりです。
サンフランシスコ国際空港の「癒し犬」サービス
サンフランシスコ国際空港には、そんな疲れた旅人のためにパトロールしている「癒し犬」がいます。
「wag brigade program」と名付けられたこのシステムは、昨年12月より、サンフランシスコ国際空港がサンフランシスコの動物愛護団体と協力して始めたもの。犬と触れ合うことで、空港利用客が旅の疲れを癒せるように、というのが目的だそうです。
「セラピードッグ」として訓練された9頭の「癒し犬」は、「Pet Me!(私を撫でて!)」と書かれたベストを着用し、空港内を巡回しています。利用客からの評判も良く、「癒し犬に会いたいから」とわざわざ遠回りしてでもこちらの空港を使う、という人もいるほどです。
モフモフの愛らしさでストレス解消
たしかに、空港の無機質な施設のなかでは、モフモフの犬の姿は癒しになりそう。旅で愛犬と離れている人は、「わが子」を思い出してほっこりするかもしれません。疲れてぐずり出した子どもの機嫌も、犬と遊べばすぐに直ることでしょう。
私もこの次アメリカに行くときは、遠回りしてでも癒し犬に会ってこようと思います。ちなみに派遣される犬たちは、サンフランシスコ国際空港のサスティナビリティに適した性格かどうか吟味され、選ばれているとのことです。
癒し犬たちのプロフィール
犬たちのプロフィールはこちらからも見られますが、何匹かピックアップして紹介します。
Brixton(ブリクストン)
生まれた時からセラピードッグとして訓練され、とても真剣に自分の仕事に取り組んでいます。サンフランシスコにある小学校やアーミーなどを訪問し、セラピードッグとして大活躍しています。
Dino(ディノ)
「Wag Brigade」の中で一番小さいメンバーです。まだ2歳のヨークシャーテリアはかくれんぼや犬用のパズルが得意で、子供はもちろん、他の犬や猫(!)とも遊ぶのが大好きです。
Lady Jenna Barbara (レディ・ジェナ・バーバラ)
人のハートを鷲掴みにすることで良く知られています。そしてそれ以上の愛を持って人々に接するセラピードッグです。集中治療室にいる子供たちや、言葉が不自由な老人たち、ストレスが多い医学生など多くの人を癒しています。
Zippy(ジッピー)
見た目も可愛いレスキュードッグです。またセラピードックとして使命を果たしており、お腹を撫でてくれる人には何でもする、という評判です。
こんなハートウォーミングなプログラム、もっと色々な空港で取り入れてほしいですね。
[wag brigade program, サンフランシスコ観光協会/サンフランシスコ国際空港 日本語公式サイト]Portrait of beautiful young woman playing with dog via Shutterstock
(文/松田朝子)

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