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マイノリティの助けになりたいから。アップル社CEOが自らゲイと告白

マイノリティの助けになりたいから。アップル社CEOが自らゲイと告白

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先日ブルームバーグビジネスウィーク紙で 「I'm proud to be gay(ゲイであることを誇りに思う) 」と告白するエッセイを発表したアップル社CEOのTim Cook(ティム・クック)氏。自らのセクシャリティを公にしたのはフォーチュン500企業のCEOとしては初めてだそうです。

世界で最も注目される企業であるアップル社のCEOという立場と、個人的なプライバシーは区別したかったという同氏は、今回、自身のセクシャリティを公にした理由について、

もしアップル社のCEOはゲイだと聞くことで、ありのままの自分を受け入れられず苦しんでいる誰かの助けになったり、孤独を感じている人に安心を与えられたり、平等の権利を求めるきっかけとなるのであれば、自分のプライバシーと交換する価値があります。

Bloomberg Businessweekより引用翻訳

と説明しています。

アメリカではクック氏の他にも、人気コメディアン兼司会者の「Ellen DeGeneres (エレン・デジェネレス)」、N.B.A.プレイヤーの「Jason Collins(ジェイソン・コリンズ)、CNNのジャーナリストである「Anderson Cooper(アンダーソン・クーパー)」など、各分野で活躍する著名人がゲイであると公にしています

このように、さまざまな分野で成功した人たちが、公に告白することは、自身のセクシャリティを隠し、居心地の悪い思いを強いられている人たちや、どうしたらよいか分からず人知れず苦しんでいる子どもたちにとって、どれだけ励みになるか知れません。

さらにクック氏は、

ゲイであることは神から与えられた最も素晴らしいギフトだと思っています。それによりマイノリティであるということがどういうことか深く理解することができ、また他のマイノリティの人達が毎日直面している困難を見る窓を与えられたのです。

Bloomberg Businessweekより引用翻訳

と述べています。

ニューヨークでも同性婚が法的に認められるようになり、少しずつゲイの人たちが暮らしやすい社会に変わっていると言えるアメリカですが、宗教上の理由などからまだまだ偏見も少なくありません。

優れたCEOであることと、個人のセクシャリティは全く関係のないこと。そんな思いと自らのプライバシーを犠牲にしても、他者のために声を上げたクック氏の勇気と信念には心を動かされます。

Dr. Martin Luther King(マーティン・ルーサー・キング牧師)が言った「人生で最も不屈で重要な質問は『他者のために何をしているかである』」という言葉を深く信じています。

Bloomberg Businessweekより引用翻訳

という同氏の声は、世界中の多くの人たちに届いていることと思います。

Bloomberg Businessweek

photo by Getty Images

(白石里美)

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白石 里美
ニューヨーク在住11年。クリーンな心と体を作るライフスタイルを提案するウェルネスブランド「ANCIENTICS」をNYで立ち上げ、マンハッタンとブルックリンのカフェやストアでスーパーフードや日本の発酵食品をアレンジした商品を販売。日本企業向けのプロデュースやコンサルティングも行っている。 世界最大の栄養学校Institute for Integrative nutritionでホリスティックヘルスを学び、最新のヘルス・ウェルネス・ビューティー・ライフスタイル情報に精通。ウェブや雑誌でもコラムを執筆中。 Blog / Facebook / Instagram

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