オンラインでパートナー探しをするとしたら、何を重視しますか?
これまでは趣味や仕事などの質問項目から、自分と合いそうな相手を探すサービスが主流でした。そんな常識を根本的にくつがえす新しいマッチングデーティングアプリ「Tinder」が、アメリカで人気となっています。
「Tinder」では、質問事項は一切なく、利用者がチェックするのはFacebookの写真のみ。写真をみて "いいね"と思えば右に流し、そうでなければ左に流します。2年間の間に急成長を遂げている同サービス。ニューヨークタイムズ紙によると、
利用者は平均で1日に11回ログインします。女性は1回に8.5分ログインして写真を左右に流しています。男性は7.2分を費やしています。これは1日で約90分になります
「The New York Times」より引用翻訳
とのこと。
利用者は毎日多くの時間を割いて、他人の写真を眺めているようです。11回ログインするというのもかなりの回数です。ただし、これだけの時間をかけて写真を眺める際、ただ見た目が好みの相手を探しているわけでなない、というのが専門家の意見のようです。
「調査によると、他人の写真を評価する際、外見だけでなく社会的な面でも自分と相性が良いかどうか見極めようとします。」とTinderのデーティングエキスパートは語っています。
「The New York Times」より引用翻訳
確かに写真の表情や服装、ポーズ、さらに一緒に映っている人たちなどからその人に関する色々なことが想像できるのかもしれません。一方で写真のイメージと実際に会った時の印象が全く違う! という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
筆者の周囲でも、オンラインデーティングでパートナーを捜している女性も少なくありませんが、彼女たちが口を揃えて言うのが、「どれだけ写真を見てメールでやり取りをしても、実際会うまでは本当にどんな人なのか全く分からない」ということ。このため、会う前に何度もやり取りするのは時間のムダ、とやり取りの回数を制限している人もいるほどです。
利用者を増やし続けているTinderですが、カラダだけのカジュアルな出会いに利用されている、と批判する声もあるようです。
以前、女性がデート相手を評価できるアプリ「Lulu」をご紹介しましたが、「Tinder」で知り合った相手と会う際、「Lulu」での評価をチェックするというのも必須になりそうです。
ソーシャルネットワークやさまざまなオンラインやアプリのサービスおかげで、出会いのチャンスが大きく広がった現在。
きっかけとして、さまざまな手段を用いることは良いことですが、必要以上に時間やエネルギーを費やしすぎることなく賢く使うには、目的意識をしっかり持ち、適度な距離を取って利用する必要があると言えそうです。
Female hands on laptop, close-up via Shutterstock
(白石里美)
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