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ヘルシー食が不調を招く? ストイックになる前に知っておきたいこと

ヘルシー食が不調を招く? ストイックになる前に知っておきたいこと

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年末に向けて人と会う機会や、ドレスアップすることも多いシーズン。

イベントに向けてダイエットを心がけている人も多いのではないでしょうか。

オーガニック食品、グルテンフリー食品、非加工食品などをよしとし、体内デトックスのための有機ジュースを飲むーー。欧米で火がついた健康食ブームは、日本でも一気に広まり、特に女性やスポーツをする人びとの間では、健康やダイエットにNGとされる食べ物を排除していく傾向も見受けられます。

ヘルシー食へのこだわりが不調を招く?

健康に配慮した食事に気を配ることは大切ですが、行き過ぎたダイエット法が、基礎的栄養素の不足を招くこともあるといいます。

また、健康的な食品を求めるあまりに、少しでもNGとしていた物を食べてしまった時に罪悪感を抱いてしまったり、不健康な強迫観念に悩まされ、身体的にも精神的にも参ってしまうことがあるようです。

この状態を放置しておくと、さらには強迫制障害に似た症状に陥ったり、体重が不健康なほど減ってしまう人もいます。この症状は、最近になって「オルトレキシア」と呼ばれ、新しい疾患として、欧米を中心に現在もその治療法の研究が続けられています。

本来、「オルトレキシア」=「Orthorexia」は、ギリシア語で「Ortho」=「正しい」、「orexis」=「食欲」を意味するものです。1970年代に、健康的な食生活を求めるあまり、自らがこの症状に悩まされ、果てには拒食症と過食症を繰り返す摂食障害に陥ってしまったという、アメリカのスティーブン・ブラッドマン医師が「Orthorexia nervosa」という言葉を造りました。

自分に厳しすぎないかまずは自問を

「オルトレキシア」の状態かどうか知るための簡単なテストも。こちらは、「Topsanté.com」で紹介されていた、スティーブン・ブラッドマン医師が開発したという「オルトレキシア」の状態かどうか知るためのテストです。

もちろん、このテストだけで安易に判断できるものではありませんが、4回以上「はい」の回答が出た場合は、今続けている食事療法をもっと柔軟に取り入れることがすすめられるのだそうです。

ー 自分の行なっている食事療法や食事の内容について、1日3時間以上考えているかー 何日も前から、食事療法のメニューの計画をたてているかー 食を味わう喜びよりも、栄養価のある食事を摂るほうが重要かー 最近、自分自身に厳しくなっているかー あなたの自尊心は、健康的な食事を食べることによって守られているかー 食事療法を行なってから、家族や友人と外出する機会が減ったかー 自分の食事療法から逸脱してしまった時、罪悪感にさいなまれるかー 健康的な食事をしていれば、心穏やかに過ごせ、自分自身をコントロールできると感じるか

Topsanté.com」より翻訳引用

1度陥ってしまうと、回復までに時間がかかってしまう「オルトレキシア」という状態。健康に気を配るのはとても素晴らしいことですが、何事も、ほどほどのバランスを保てるようにも心がけたいもの。

より、せっかくの毎日の食事を、楽しむことが大切なのだなと思いました。

Top Santé

Cesar salad with roasted chicken meat via Shutterstock

(下野真緒)

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下野真緒
パリ在住エディター/ライター。東京都出身。慶応義塾大学法学部政治学科卒。女性ファッション誌編集部を経てフリーランスエディターに。パリ・南仏へ留学後、5年間のフランス南西部生活を経て、現在はパリ在住。執筆分野は美容、ファッション、健康、旅、エコロジー、ライフスタイル、フランス社会。「シティリビング」「Aging BIBLE」「南フランスのいい予感。」、美容企業広報誌、社会コラムほか。

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