© 2014 Christian MacDonald
「Calvin Klein(カルバン・クライン)」から、フランシスコ・コスタによる2015年初秋コレクションがリリースされました。
「カルバン・クライン」らしいシャープなラインながらも、リラックスした女性らしさを感じさせる内容となっています。
今回のコレクションは、1950年代から70年代にかけて活躍したアメリカのコンテンポラリー・ビジュアル・アーティスト、ウォレス・バーマンの作品からインスピレーションを得たものだそう。
土や森を感じさせるコレクション
© 2014 Christian MacDonald
「Vogue」が「西海岸のカウンターカルチャーのフィルターを通した土っぽさ、アウトドア感、森の雰囲気」と表現するように、白やベージュ、チャコールなどのリラックスしたベーシックカラーの中に、ポイントのバーガンディやバーントオレンジが光ります。
© 2014 Christian MacDonald
ひとつのアイテムの中に質感の違う素材や織り方を多用していて、レザーや生地をランダムに組み合わせたような遊びのある雰囲気です。
© 2014 Christian MacDonald
シルエットはクロップトトップスやミニ丈スカート、マキシスカート、ローライズのパンツなど。足と腹部が強調され、重心が高くメリハリが効いています。
ヘソ出しアイテムは普段使いが難しいですが、クロップトジャケットや下のウェスト高めのベルテッドコートなどは誰でもバランス良く足長に見える魔法のアイテムです。
90年代のグランジが新たなトレンドへ
© 2014 Christian MacDonald
注目すべきは、ミッドヒールのアンクルブーツ。しっかりしたハイヒールのハーフ丈ブーツは履きやすく、ミニ丈やひざ下丈のスカートにもパンツにも合わせやすいデザインです。パイソンレザーならではの重量感がアクセントにもなります。
無骨なほどシンプルなクラッチバッグや、レザーベルトを使ったマフラーも可愛い。
© 2014 Christian MacDonald
「Vogue」ではこのコレクションについて、「60年代から70年代初期、そして90年代のすべてが絶妙に融合」や「グランジに、21世紀の脱構築・反ステータスといった反ラグジュアリーの味付けをしたもの」と評し、新たなトレンドとなることへの期待感を表しています。
グランジファッションは、グランジロックから派生したもので、汚いという意味の俗語「grungy」が語源です。
いよいよ90年代グランジが、21世紀バージョンとしてメインストリームにやってくるかもしれません。
まだまだ冬まっただなかですが、早くも来年の冬が楽しみになりました。
[Calvin Klein,Vogue](福田ミホ)

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