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病気への関心を高めたい。オスカー女優の仕事の原動力

病気への関心を高めたい。オスカー女優の仕事の原動力

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若年性アルツハイマーに冒された女性とその家族の物語を描いた映画『アリスのままで』の主演で、今年1番オスカーに近いと前評判の高かった、ジュリアン・ムーア。

ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞など名誉ある数々の賞に輝いた後、満を持してのオスカー受賞となりました。彼女はこれまで『ブギーナイツ』『ことの終わり』『エデンより彼方に』『めぐりあう時間たち』で過去4度アカデミー賞候補になっていましたが、5度目のノミネートとなった今回、念願の受賞を果たしました

授賞式には、渦巻きのような「ショパール」のイヤリングと「シャネル」のドレスで登場。カール・ラガーフェルドが特別にデザインしたドレスには、ハンドペイントによる合計8万個のスパンコールと花が。その白銀の輝きがシンプルなシルエットに華やかさを添えていました。

お茶目で気品ある大人のスピーチ

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授賞式で名前を呼ばれ、小刻みに震えながらオスカー像を受け取ったジュリアン。総立ちの観客を前に、受賞スピーチを次の言葉で始めました。

ある記事を見たら、オスカーを受賞した人は5年余分に長生きできるって書いてあったんです。これが本当なら、アカデミー協会に感謝したいと思います。だって、私の夫は年下だから。

Oscars」より翻訳引用

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ジュリアンの夫は9歳年下の映画監督、バート・フレインドリッチ。この微笑ましいジョークで笑いを取ったあとは、ほかの候補者を称え、家族やクルー、キャストたちに感謝の言葉を述べ、ベテランらしい簡潔で落ち着いたスピーチでした。

『アリスのままで』のキャストにも注目

『アリスのままで』のストーリーは、名門大学の言語学者としてキャリアの絶頂にあったアリスが若年性アルツハイマーを患ったことから始まります。そして、その影響を受ける家族の様子を描いた映画です。

アリスの夫を演じたのは、アレック・ボールドウィン。彼は、昨年ブルー・ジャスミン』で主演女優賞を受賞したケイト・ブランシェットの夫役を演じていました。つまり、2年連続で共演女優がオスカーを受賞したわけです。そんな彼の演技にも注目したいですね。また、症状の悪化するアリスと一緒に暮らす次女を演じるのは、『トワイライト』シリーズのクリスティン・スチュワート

社会を変える原動力となる喜び

このスピーチや式の前のインタビューで彼女が強調していたのは、この映画によってアルツハイマーという病気への関心を高められたということ。そして患者や家族らに感謝されたということでした。将来、研究が進んで治療法が見つかるように心から望むと話す、彼女の真摯な姿勢に好感を持ちました。

自分の仕事が社会に影響を与え、変化の原動力となる。そのやりがいと感動は私たちも共感し、また大きな励みにもなります。

母、妻、キャリア女性、そしてひとりの人間としてのアリスを演じ切ったジュリアン・ムーア。単なる娯楽を超えた映画のパワーを改めて感じました。だからこそ、観客はスクリーンに釘付けになるのでしょう。

Oscars,ABC News,The Independent

photo by Getty Images

(ぬえよしこ)

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ぬえよしこ
通算21年のアメリカ生活=テキサス居住歴の東京テキサス人。立教大学英米文学科卒、北テキサス大学院映画専攻修了。映画・航空・教育業界で、ずっと日本語と英語を使っています。ほどほどに都会、ほどほどに田舎、なんでもでっかいダラスで、好きなことや興味のあることを書いています。

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