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朝、だるくて起きられない。なんだか無性にイライラする。身体が急にほてったかと思えば、手足が冷えて眠れない......。これって、もしかして更年期? そもそも更年期の不調って、みんなあるものなの......?
40代が近づくと、気になりだすのが更年期の噂。体調不良が続くと、「もしや」と急に不安になったりします。それでいて、深く追求するのは気が重い。関心はあるけれど、実態は知らない――。わたしたちは、更年期に対してそんなモヤモヤを抱えているような気がします。
そこで、「みどり美容クリニック」広尾院長のみつゆきみどり先生に、更年期の真実についてうかがうことに。気になっていたあれこれを、教えていただきました。
更年期ってズバリいつから?
フランクで話しやすいみつゆき先生
現代の日本人女性は、51歳が閉経を迎える平均値です。その前後10年間が、更年期といわれる時期。つまり、多くの女性は40代後半から50代前半までになります。更年期は女性ホルモンが少しずつ減っていくことで、心と身体のバランスが変わるとき。その変化に慣れるまでの期間にさまざまな不調が現れることが多いのです。
そう語るみつゆき先生。クリニックには、多いのは40代、まれに35歳くらいから、更年期の相談で訪れるといいます。
どのくらいの期間、不調があるの?
不調を感じる期間は、3~5年の人もいれば、閉経後10年続いたという人もいます。40代は、生活の上でも変化がある時期。たとえばお子さんの受験や、引越し、離婚などがストレスになって、更年期の不調が長引くケースもあります。
生理が始まる時期がそうだったように、更年期の期間は人それぞれ。「いつからいつまで」とはっきり区切れないことが、対処に悩む理由のひとつのようです。
見落としがちな更年期のサインは?
更年期の始まりを見落としてしまうのは、そのサインが、日ごろの不調と似ていることにも原因があります。みつゆき先生が挙げていたのは、
・朝起きられなくなる
・手足が冷える
・肩こりや頭痛がひどい
・ちょっとしたことでイライラする
・落ち込みやすい
など。どれも疲れがたまってきたときや、生理前のPMS、風邪の初期症状にも似ていますよね。よく「PMSのときはイライラしがちだから、八つ当たりしないように」なんていいますが、実際には後で振り返って気づくことが多いもの。更年期ともなると、さらにわかりづらくなるのも納得です。
よくある症状は?
つづいて、いよいよ更年期の不調が本格化してきたときの症状を聞いてみました。
・ホットフラッシュ(突然顔がほてる、のぼせる、大量に発汗する)
・冬でも暑くて冷房をつけたくなる
・手足が冷たいのに、身体がほてる
・手足が冷えて、何をしてもあたたまらない
・膣にひりつきやかゆみを感じる
・性交時に痛みを感じる
・尿漏れがある
なかには、朝起きられなくなり昼夜が逆転した人や、気温の感じ方が周囲と違うので、オフィスで働くのがもう限界、という人もいたそう。ここまでくると、明らかに「今までの自分」とは違う、と実感するレベル。おかしいと感じたら、早めに婦人科に相談するのがおすすめです。
全員が不調を感じるの?
気になるのは、女性全員に更年期の不調があるのか?ということです。先生によると、更年期の症状を自覚できる人は20~30%ほど、というデータがあるとのこと。実際には、あまり気づかずに過ごす人もいるのです。
ただし自覚はなくても、膣や卵巣は確実に歳をとっているので、不調と自覚する症状ではなくても、身体の変化は避けられません。目を背けないで、変化に気づくことが大切です。
また、なかには、更年期の症状が出ていることに気がつかないまま、ずっと落ち込んで過ごしている人もいるんですよ。
と、みつゆき先生。不調を感じていながら、更年期と自覚していない人もいるのです。
今から対処しておくことは?
認識が深まったところで、対処しておくべきことをうかがいました。女性ホルモンは25歳をピークに減っていくもの。更年期の前の時期が「プレ更年期」と呼ばれるように、30代後半くらいから、不調と言わずとも、なんとなく変化を感じるもの。
そこで、更年期に備えるべくファーストステップとしては、下記を心がけるのがおすすめです。
・運動する。軽いウォーキング、家事で身体を動かすことを心がけるなど。激しい運動は必要なし。
・なるべくストレスをためない。ストレスが精神的不安をはじめとした不調を悪化させてしまう。
・カルシウムやビタミンをしっかり摂取する。エストロゲンが不足すると、動脈硬化や血圧の上昇、骨粗鬆症の危険性が高まるため。
プチ不調やプレ更年期にはマイルドな生薬を摂るのもおすすめ
「生薬をつかうのもひとつの手」とみつゆき先生
また、ビタミンやカルシウムなどに加え、有効なのが、血行を良くしたり、精神不安などを緩和したりするのに有効な、生薬です。
みつゆき先生いわく、
生薬は効き目がマイルドなので、すぐ特定の症状に効いてぴたっと治まる、というわけではありませんが、身体の免疫・防御機能を高める効果が期待できます。ホルモン補充は身体に合わないという人もいますので、更年期症状の出始めなら、生薬を使うのはいいと思いますよ。
とのこと。
とはいえ漢方薬だと値が張ったり、苦い粉末状だったりと、飲むのが大変なイメージも。そんな人に試してほしいのが、女性保健薬「命の母A」です。
「命の母A」420錠(35日分):2,600円(税別)
「命の母A」は、更年期の不調を改善する13種類の生薬とビタミン類の複合薬。生薬の力で、血行を促し、身体をあたためることで、女性ホルモンと自律神経のアンバランスから起こる不調をサポートしてくれます。
たとえばカノコソウは、不安定な精神状態の改善に効くとされる生薬。血の流れをよくする大黄や、水の流れをうながす茯苓、めまい・耳鳴りを改善する桂皮など、様々な生薬の効果をバランスよく取り入れられるのが特徴です。
成分を見てみると、更年期の不調に処方されるメインどころの成分が、まんべんなく入っていますね。これならいろいろな体質の人が、体調を整える目的で使うことができますね。
と、みつゆき先生。
歴史は100年以上。女性を助けたいという想いから生まれた
不調に悩む女性を助けたいという想いから生まれた、「命の母A」。
その歴史は古く、100年以上前にさかのぼります。産婦人科医の祖父を持つ笹岡省三という人が、身体の弱い母のためにと、薬の販売業のかたわらで研究を重ね、完成させたお薬です。生活様式の変化にあわせて、苦い生薬から飲みやすい糖衣錠となり、平成17年(2005年)のリニューアルを経て今に受け継がれています。
そんな、多くの女性の不調をサポートし、母から子へと受け継がれてきた「命の母A」。いま公式サイトでは、「命の母」誕生のきっかけとなった「母への想い」を大切に、母の日エピソードを募集するキャンペーンを実施中。「母の日にこんなことをしたらよろこんでくれた!」、「子どもからプレゼントをもらってうれしかった」なんて思い出など、母の日のエピソードを募集しています。
この機会に母娘の思い出探しをしてみるのも、自分を振り返る良いきっかけになるかもしれません。応募された方の中から、抽選でスイーツやお花をはじめ、女性がよろこぶギフトも当たります。
いくつになっても女性であることには変わらない
Breakfast in bed via Shutterstock
みつゆき先生のお話をうかがううちに、更年期に対する抵抗感が和らいできた筆者。更年期が終わったら、女性としての自分は変わってしまうの?という漠然とした不安も、先生は笑って打ち消してくれました。
「閉経すると女性じゃない」なんて気になってしまう女性も多いのだけど、きっと都市伝説みたいなものなんでしょうね。閉経しても女性ホルモンは、量は少ないけれど一定量出ています。もっといえば、ホルモンだけで決められるものではないでしょう。クリニックには、60代~70代の方もたくさんいらっしゃいますが、元気で素敵な女性もたくさんいます。その年代から新しい彼をつくっている方もいらっしゃるんですよ。
お話を聞いて、「更年期」という身体の変化を受け入れること、変化に対しておそれずに準備しておくことが大切なんだと感じました。
そして、最後の先生の言葉に加え、不調を感じた時には、助けてくれるお薬があるーーそう思うだけで、更年期への不安はずいぶん軽くなりました。
みつゆきみどり先生
2001年:国立佐賀医科大学(現佐賀大学)医学部卒業。九州大学附属病院第二外科、佐賀県立病院好生館にて外科、救命救急、麻酔全般を習得。2003年より大手美容外科にて、ボディデザイン、女性器形成手術など多くの症例を手掛ける。2009年にレーザーによる女性器の若返り治療、の引き締め、外陰部形成のライセンスをアメリカビバリーヒルズにて日本人の女医として初めて取得。2010年、東京の広尾に、日本初となる女医による女性器形成専門クリニックみどり美容クリニック・広尾を開院。
[命の母]
photo by 田所瑞穂
(田邉愛理)
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