大人の女性は、バスタイムはゆっくり湯船につかりたいという人が多いのではないでしょうか。
そんな女性たちを悩ますのが、海外でのお風呂。斬新なデザイナーズホテルでは、バスタブのない部屋が多かったり、運良くあったとしても、お湯をためてつかるには浅過ぎたり......。日本を離れて2、3日もすると「お風呂にどっぷりつかりたい!」という欲求にかられます。筆者もそのひとりですが、先日訪れたロサンゼルスで、そんな欲求を満たしてくれるお風呂を巡ってきました。
アメリカで感じる和のこころ
ショッピングや観光のついでに、地下鉄でふらっと行くことができるのが、リトルトーキョー、都ホテル内にある「みやこスパ」。今年1月にリニューアルされたばかりの、日系のホテルならではの和テイストあふれるスパです。
男女別で、裸で入れる深いジャグジー風呂やレインシャワー、サウナ、リラクゼーションスペースなどがあり、これらの施設はビジターでも利用することができます。(スパのみの利用でビジター20ドル、宿泊者15ドル)
海外でスパに行こうとすると、21:00くらいには閉店してしまうところが多く、1日の締めくくりに利用することができません。でもみやこスパは23:30まで(最終入場23:00)営業しているので、夕食後の腹ごなしにも最適です。また、帰国日など、ホテルのチェックアウトは昼前なのに、飛行機に乗るのは夜......というときも、待ち時間をゆったりすごせそう。
オーガニックブランドのアメニティが充実しているので、洗面道具をスーツケースから出さなくても大丈夫。また、保湿効果の優れた軟水を使っており、飛行機に乗る前の乾燥対策にもよさそうです。
泥のパックで楽しみながら美肌に
ロサンゼルスから車で約1時間ほどのところにある「グレンアイヴィー・ホットスプリングス」は、155年の歴史を持つ天然ミネラル温泉のスパリゾートです。サンタアナ山脈の大自然を背に16種類もの露天風呂や、硫黄泉、死海と同じ塩分のお風呂などを楽しむことができます。ここは水着着用で、カップルや女性グループなどでにぎわっています。
さまざまな種類があるなかで、特におすすめしたいのが泥のお風呂。クラブ・マッドというコーナーには、泥を塗って入るお風呂があって、この一帯はひときわ茶色い空間です。山盛りになっている泥を手ですくって、顔や身体にたっぷりと塗っていきます。この泥は南カリフォルニアで唯一と言われる天然の赤土で、デトックス効果があるのだとか。
パックの要領で泥を塗ってから乾かし、その後洗い落として温泉につかると、毛穴から不純物が排出されます。グレンアイヴィーは、16歳以上でないと入れないのですが、このあたりではみんな童心にかえったように、泥を塗りあって楽しんでいます。温泉の効果を高めるため、筆者は日焼け止めを塗らなかったのですが、肌はほとんど焼けておらず、シャワーを浴びても、ローションが要らないくらいお肌がしっとりしていました。
旅先でもお風呂につかってリラックスできる
今回紹介した2つの温泉はどちらも、スパやマッサージなどが充実していますが、なによりも「お風呂にどっぷり浸かりたい」欲を満たしてくれるのがうれしいですね。しかも、美肌効果もあるなんて、まさに大人の女性のためのスポットです。
海外旅行のときは、お風呂につかることをあきらめている人も多いと思います。温泉が日本だけのものだと思っている人もいるかもしれません。でも、実は海外でもお風呂や温泉を楽しむことができるのです。
旅行中は、飛行機やホテルなど、乾燥した環境に身を置くことが多いですが、旅先でもお風呂を楽しんで、しっとりとした美肌を保ちましょう。
(松田朝子)

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