時に、職場や家庭、人付き合いで、「男の人ってどうしてこうなんだろう?」と理解不能に陥ったり、男女間で物事の感じ方がすれ違ったりすることがありますが、それも仕方がないのかもしれません。
男女間には見る、触れる、味わう等の感覚において違いがあり、女性は男性に比べ、五感において繊細であることが、研究で明らかになっています。
1.視覚
2012年に行われたニューヨーク市立大学の研究によると、女性は原色(赤、緑、黄、青)の間の微妙な違いを見分ける力が男性よりも優れているという結果が出ました。
「Health.com」より引用翻訳
最近インターネット上で、ドレスの色が「青と黒」に見える人と「白と金」に見える人がいることが話題になり、人によって色の見え方に違いがあるというのはお馴染みになりましたが、男女間でも差があるのですね。
ただ、視覚に関して男性の方が優れている点もあり、
同じ学者の研究によれば、男性は突然の動きや素早く変化する映像を識別する能力が高く、狩りをするために発達したものと見られています。
「Health.com」より引用翻訳
とのこと。
狩りをするために特定の能力が発達するというのは興味深いです。獲物を捕まえに行かなくても良い現代の男子は、ビデオゲームで動体視力を養っているのかもしれません。
2.触覚
細い指を持つ人は、緻密な感受体を持つために触覚についてより敏感であると、2009年に「the Journal of Neuroscience」に発表されており、女性は男性よりもより細やかな刺激を受け取ることができます。
「Health.com」より引用翻訳
すらりとした指は優雅で憧れますが、見かけだけでなく感覚においても繊細で、太くてごつごつした指よりも、いろいろな手触りをより敏感に感じ取ることができるのです。
ただし、女性の方が触覚が繊細だというのは、一般的に見て男性よりも女性の方が指が細いためで、男性でも華奢な指先の人は、太い指を持つ女性より繊細だそうです。
3.聴覚
男性は女性よりも聴覚を失う率が5.5倍高いと2008年のジョン・ホプキンズ大学の研究でわかっています。(中略)また、女性はすべての年齢において2,000 Hz"以上の聞き取りに男性よりも優れていますが、加齢により、男性よりも低音が聞き取りにくくなります。
「Health.com」より引用翻訳
女性が高い音の聞き取りに優れているのは、自らの声が男性よりも高いからでしょうか。いずれにしても、同じ音楽を聴いていても、聞き取っている音は男女で違うのかと思うと不思議な感じがします。
4.嗅覚
女性が嗅覚に優れていることは長らくわかっていましたが、その潜在的な生物学的説明として、2014年に発表された研究によれば、女性の脳には、嗅覚中枢の細胞が男性よりも平均で43パーセント、神経細胞は、ほぼ50パーセント以上も多く存在することが判明しました。
「Health.com」より引用翻訳
女性の友人に「においフェチ」が多いのはこのためだったのか、と妙に納得してしまいました。ホルモンの関係か、特にPMSの時においに敏感になり、満員の電車やバスがつらいと言う人もいます。
5.味覚
イェール大学の研究によると、女性は男性よりも舌の上で味を感じ取る味蕾を多く持っていることがわかっています。苦い、甘い、酸っぱいなどの味覚の感受が普通の人よりも優れた「スーパー味覚者」は男性の15パーセントに対し、女性は35パーセント存在します。
「Health.com」より引用翻訳
「スーパー味覚者」というカテゴリーがあるとは知りませんでした。においに敏感な女性が味覚にも繊細であるというのはうなずけます。
「女の勘は鋭い」は本当だった
「女の勘は鋭い」とよく言いますが、全体的に女性の五感がより繊細なことを鑑みれば、論理的には説明できなくても、鋭い直感で何かがわかってしまっても不思議はありませんね。
これからは、男性との感じ方にすれ違いが起きても、あれこれ悩まず「こんなに感度が違うのだから仕方がないな」と思ってやり過ごすのが、正解かもしれません。
Woman laid on a couch listening to music next to her boyfriend via Shutterstock
(田上晶子)

イベント
おすすめ
JOIN US
MASHING UP会員になると
Mail Magazine
新着記事をお届けするほか、
会員限定のイベント割引チケットのご案内も。
Well-being Forum
DE&I、ESGの動向をキャッチアップできるオリジナル動画コンテンツ、
オンラインサロン・セミナーなど、様々な学びの場を提供します。