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焼き鳥にはドイツワイン。最高の相性の楽しみ方

焼き鳥にはドイツワイン。最高の相性の楽しみ方

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yakitori japanese grilled chiken via Shutterstock

  • 春から夏にかけて、夕方焼き鳥屋さんのそばを通り、煙と鶏の焼ける香りを嗅ぐと、条件反射ですぐにワインが飲みたくなってしまいます。

    先日、私の大好きな焼き鳥屋さん、銀座の「バードランド"ピノ(葡萄品種)・ディスカバリー"と銘打ったピノ3兄弟(ピノ・グリ、ピノ・ブラン、ピノ・ノワール)のワインと焼き鳥のマッチングの会(ドイツワインインフォメーションセンター&ヴィノテーク主催)が行われました。

    この会では、ワインを3種類(グリ、ブラン、ノワール各1種類ずつ)をひとつのフライト(グループ)とし、計9種類、3フライトをさまざまな焼き鳥に合わせていきました。新たな発見があり、とってもエキサイトしてしまったのですが、私が特に素晴らしいと思ったのが、下記のマリアージュです。

「鳥わさ」にぴったりなのは、さわやかな酸味の「ピノ・グリ」

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2012 グラウブルグンダー(ピノ・グリ)トロッケン/ ヴァグナー・シュテンペル醸造所 価格:1,852円(税込)

定番の「鳥わさ」にぴったりの1本が、「ピノ・グリ

上記ワインの醸造所オーナーのダニエル・ヴァーグナー氏が1992年に家業を継ぐまでは、このワイナリーと畑のあるジーファースハイム村は、ハイクオリティーワインの産地としては知られていませんでしたし、今でもドイツのワイン産地のなかで有名な地方ではありません。

しかし、現在では、彼の功績により、ヴァグナー・シュテンペルのワインは国際的に素晴らしい評価を得ています。"万華鏡のような風味"と評する、ワイン評論家もいます。

ワインの特徴

レモンのような柑橘類の香り、花の含みを持つ。後味まで続く生き生きとした素晴らしい酸味、クリーンでシャープな果実味。フィニッシュに、ほのかなグレープフルーツ風味がある。

シャープな果実味と酸味が繊細なささみの味を圧倒せず、またわさびとも良く合います。

魅惑の脂を持つ「皮」に合う「ピノ・ブラン」

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2012 オーバーロートヴァイラー ヘンケンベルク ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)ザルヴァイ醸造所 参考商品

皮に合うのが、「ピノ・ブラン」です

ドイツでは最も暖かい地方のバーデンにある、ザルヴァイ。ブルゴーニュ品種の栽培に適した所で、「ザルヴァイ醸造所」オーナーのコンラートさんは、ブルゴーニュのテクニックを最初に導入したひとりで、この地方で最も注目されている生産者です。

"自分のやりたい事がわかっていて、妥協することなくそれを行い、鳥かごから放たれた鳥の様だ。"と評されるコンラートさん。

彼のワインは、野性的、爽やか、ピュア、控えめとも言われています。良い意味でとても複雑そうな方で、ぜひ御会いしたい醸造家です!

ワインの特徴

柔らかい舌触りで、クリーミーな果実味があるミネラル、きれいな酸味があると同時に、エレガントな樽の風味を持ち、がっしりとしている。後味には、レモンの皮の白い部分を思わせる、快いほろ苦さがほのかにある。

バードランドさんでは、皮だけでなく歯ごたえのある首の肉も使用。皮の脂の風味が、このワインのクリーミーな果実味、オークから来る甘みと非常に合います。

このワインは参考商品でしたが、同じ造り手の同じ品種のものが日本でも発売されていますので、見かけたらぜひ試してみてほしいです。

黒こしょう少々の絶品レバーに合う「ピノ・ノワール」

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2013 デヴォンシーファー・シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)クロイツベルク醸造所参考商品

レバーに合うのが、「ピノ・ノワール」です。レバーはやはり、白より赤との組み合わせが◎。

ワインの特徴

ブルーベリーのような黒い色をしたベリーの、あたたかみのある香り。少々また固いが、愛らしいベリー系の風味が魅力的。

後からでてきた2種類より、軽めのこのシュペートブルグンダーとは抜群のマリアージュ。ほんの少々レバーに七味をふってこのワインを飲むと、よりマリアージュに奥行きがでておもしろい

このワインも参考商品でしたが、ドイツのアール地方の軽めのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)と言って探して頂ければ似たタイプが見つかるでしょう。

1番使い勝手の良いピノは?

いずれのワインも素晴らしいマリアージュを見せてくれましたが、ピノ3兄弟のなかでも1番幅広くさまざまな焼き鳥に合ったのが、2番目に紹介したヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)でした。上記以外にも、砂肝、しいたけ、銀杏、つくね、山椒焼きと、素晴らしいマリアージュのパフォーマンスの数々を見せてくれたのです。

これは、今回私にとって大発見でした! 豊かな果実味、ソフトな舌触り、高すぎない酸度などがキーだと思います。また、日本でもまだまだマイナーな品種ですが、どこの焼き鳥さんでもおいてほしいと思います

すでに串にさしてある焼き鳥を買ってきて焼けば手間いらずですので、ぜひご自宅でも焼き鳥パーティをしてピノトリオとの相性を確かめてみてください。肉の部位で大方の相性は決まりますが、より白に合うのは塩。赤ワインフレンドリーなのがたれです。山椒や七味を振るかどうか等もマリアージュを左右する大事なポイントです。

ドイツ語は難しくてなかなかラベルも読みづらいと思うかもしれませんが、ブルグンダーという言葉を覚えておいておけば便利です。何とかブルグンダーと書いてあったら、「あ!焼き鳥に合う3兄弟ワインだ。ブルグンダー=ピノだったね」と思い出してください。それでは、ピノ3兄弟に乾杯!

ウィラハン麻未)

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ウィラハン麻未
学習院大学仏文科を卒業後、ナパ・ヴァレーにワイン留学し、醸造、マーケティングなどを学ぶ。帰国後、PR会社を経て、外資系ワイン輸入会社に入社。広報部長として23年間プレス&顧客向けワインレクチャー、ワインメーカーズディナーの開催、ワイン研修等を担当。現在は、ワイン&フードスペシャリストとして活動している。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ、ジェラール・ドゥ・サンテミリオン騎士団シュヴァリエ叙任。趣味はホットヨガ、ワイン&フードマッチングの妄想。

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