オーガニックフードやスキンケア等のナチュラル美容に、最先端技術を使ったエステやコスメーー。
無数の美容法があふれる中、久しぶりに、思わずぎょっとさせられるニュースを見つけました。イギリスの女性たちの間で、美容や健康のために自らの尿を利用する「尿セラピー」が人気になりつつあるというのです。
実は、あのマドンナも実践中というこの美容法、聞き慣れない言葉ですが、一体、どんな療法なのでしょうか。
吹き出物や肌色改善に「尿セラピー」
実践している女性たちによると、
吹き出物によく効くのよ。尿をコットンにつけて、吹き出物の上で抑えるとすぐに乾くの。市販の薬より効果があるわね。
「The Telegraph」より引用翻訳
乳液やクリームに自分の尿を混ぜるの。効果は抜群で、肌がものすごくやわらかくなったわ。
「The Telegraph」より引用翻訳
とのことで、直接つけたり、手持ちのスキンケアに混ぜたりして使い、特に難しくはなさそう。肌色が明るくなった等、使用者からはその効果が絶賛されています。
老廃物であるはずの尿になぜ美肌効果があるかの理由としては、
尿の95%は水分で、あとの5%は ミネラル、タンパク質、ビタミンや抗体でできており、肌に良い。
「The Telegraph」より引用翻訳
という説が挙げられています。
日本でも、手荒れや肌荒れに効くという尿素入りクリームが市販されているので、尿をスキンケアに使うというのは、まったくナンセンスというわけではなさそうです。
マドンナも実践
スキンケアの他には、飲んで体内に取り入れる猛者たちもいます。白湯の中に3滴を入れて飲むそうですが、かなり勇気が要ります......。
尿セラピーは今に始まったことではなく、インドの女性たちが実践していたり、18世紀のフランスでは、女性たちが美容のために尿のお風呂に入ったりしていたとか。
また、あのマドンナもアメリカの人気テレビ番組で、
水虫を防止するためにシャワーの時に足にかけるようにしてるの。尿には抗菌作用があるのよ。
「Daily mail Online」より引用翻訳
と支持者であることを公言しています。
かつてヨガやマクロビの流行を生み出し、健康や体型管理にストイックな彼女も、実践者のひとりのようです。
身体と向き合いがちな女性には抵抗感が少ない?
日本でも、一部のコアな健康マニアの間で飲尿療法が広まったことがありますが、あくまで局所的なものでした。ところが、現在のイギリスでは、そこまでマニアックではない一般的な女性たちが健康や美容の一環として実践しているのです。
なぜイギリスで、という経緯は謎ですが、一般的に生理や出産等、自分の身体と向き合う機会が多い女性たちにとっては、自分の尿を利用するのにも抵抗感が少ないのかもしれません。
もともと自分の体内でできたものなので、これ以上ナチュラルで有機的なものはなく、手軽にできて、肌への作用は万能とくれば、究極の美容法のひとつと言えます。ただ、肌に塗ったり飲んだり、というとやはり躊躇してしまうのが正直なところ......。
ナチュラル志向もここまできたか、と感じ入らずにいられませんが、果たしてこの流れはイギリス以外にも広がるでしょうか。
[The Telegraph, Daily mail Online]
photo by Getty Images
(田上晶子)

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