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ウニとのマリアージュが絶品。夏の旬食材と合わせたい白ワイン

ウニとのマリアージュが絶品。夏の旬食材と合わせたい白ワイン

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Two glasses of white wine and a bottle on the table via Shutterstock

無人島に行く時、1本だけワインを持っていけるとしたら、どのワインを持っていきますか?

この質問はワイン業界でよくされる質問。イギリスの著名なワイン評論家は「本当に私の喉の乾きを潤し、涼しくしてくれるものが欲しければ、高品質のドイツのリースリングを選ぶでしょう」と答えています。

別の評論家も、「何十年も、ゲストにアペリティフとしてリースリングのカビネット(ドイツのクオリティーワインの等級の一つの名前)をサーブしています」と語っています。

驚くほど多様なスタイルで楽しめる白ワイン

リースリングは、さわやかな酸味をもつ白ワイン

その涼やかさに多くの人たちが魅了されています。そして、リースリングほど多くのスタイルで活躍してくれるワインは他にはありません

ランチ、午後のガーデンパーティ、ディナーと色々なシーンで、アペリティフとして、スパイシーなお料理と共に、メインのローストチキンと共に、フレッシュフルーツを使った軽いデザートからこってりとしたデザートまでとさまざまなものと一緒にサーブすることができるのです。

夏に旬を迎える食材とパーフェクト

特に夏に旬を迎える食材、ウニなどの魚介類、夏野菜、ゆず等の香酸柑橘類、ベリー類等と相性が良いので、ぜひこの夏はリースリング三昧を楽しんでください!

今回は、ワイン好きなら知らない人はいない、ドイツの歴史あるリースリングの造り手 と、リースリング100%でできたゼクト(スパークリングワイン)をご紹介します。

ナポレオン、ハプスブルク家も所有した造り手

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Schloss Johannisberger Spaetlese(シュロス・ヨハニスベルガー シュペートレーゼ)

シュロス・ヨハニスベルク城の畑がある辺りは、シャルルマーニュ大帝がワイン生産に理想的な場所だといって、ブドウの木を植えるように命じられた場所として知られています。

817年には、大帝の息子により、これらのブドウ畑でワインが生産されたことが記されているのです。その後、修道院が所有したり、ナポレオンがオランジェの王子から剥奪しヴァルミーの君主へ贈ったり、ハプスブルク家が所有したり、と激動の歴史を生き抜いてきた造り手なのです。

最悪のブドウが最高のワインを造り出した

今回おすすめのシュペートレーゼ(遅摘み)という等級のワインも、実はこのシュロス・ヨハニスベルクが発祥の地です。

1775年のことですが、大修道院長の許可がないと収穫を始めることができなかった当時、使者が許可を得てシュロスに戻るのが数週間遅れてしまいました。戻ると、ブドウは既に熟しすぎてしなびて腐敗し始めてしまっていたのです。修道士達は、嘆きながらもワインを造ってみると、かつて口にしたことのない素晴らしいワインとなったのです! 遅く摘み、貴腐菌がつくことで、そのようなワインができたのでした。

フォアグラからとらやの黒砂糖水ようかんまで

歴史のロマンを感じさせるこのシュペートレーゼは、甘みと酸味の素晴らしいバランスをもっています

酸味と甘みの完璧な調和を見せるワインのお手本といっても過言ではないでしょう。ハニーのような香り、きりっとした高い酸度、濃縮度の高い果実味、とろっとした舌触り、私の無人島ワインの候補の上位に入るリースリングです!

20150707_wine_uni_cheese.jpg料理と合わせる際の私のおすすめは、ローストチキン、そしてコンテなどのハードタイプのチーズです。

フォアグラと共にアペリティフとしてサーブするのも最高で、ディナーの最初からテンションが非常にあがります!

おもしろいところでは、とらやの黒砂糖水ようかんとの組み合わせです。ヨハニスベルクのクリスピーな酸味が、甘いもの通しのマッチングをさっぱりさけ、和菓子を食べた後に緑茶を飲むような効果を与えます。

リースリング100%の泡

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Fuerst von Metternich Trocken(フリュスト・フォン・メッテルニヒ):4,320円 (税込)

次におすすめするリースリング100%のゼクト(スパークリングワイン)は、もともと上記のシュロス・ヨハニスベルクの畑のブドウで造られていた泡です。スパークリングワイン用のブドウは、酸度が高いことが要求されるので、力強い酸味をもつハイクオリティのリースリングは、最適なのです。

旬のウニと合わせて

20150707_uni_wine_3_s.jpgこのワインは、ギンギンに辛口でないため、甘みのある魚介類との相性が抜群です。

ウニはワインと合わせるのが少々難しい食材ですが、このワインはウニとも最高の相性を見せます。甘みのあるフレッシュなものとはため息がでるほどの組み合わせです。ただし、ミョウバンが入っているウニは苦みがでるので避けてください

何もつけずにウニだけでサーブしても良いですし、岩塩を少々振っても甘みが強調され美味しいです。写真は、ゼラチン5gをお湯で溶かしたものに、塩小さじ1、お醤油小さじ2分の一ほどを加え固めたジュレをのせています。リースリングと相性の良いわさびを少々添えるとよりマッチングが冴えます

梅雨から夏にかけてムシムシしますが、きりっとした酸をもつリースリングと美味しい日本の夏の食材で涼みましょう!

(ウィラハン麻未)

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ウィラハン麻未
学習院大学仏文科を卒業後、ナパ・ヴァレーにワイン留学し、醸造、マーケティングなどを学ぶ。帰国後、PR会社を経て、外資系ワイン輸入会社に入社。広報部長として23年間プレス&顧客向けワインレクチャー、ワインメーカーズディナーの開催、ワイン研修等を担当。現在は、ワイン&フードスペシャリストとして活動している。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ、ジェラール・ドゥ・サンテミリオン騎士団シュヴァリエ叙任。趣味はホットヨガ、ワイン&フードマッチングの妄想。

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