20代や30代に若くして成功した女性がいる一方で、40代や50歳をすぎてから成功した女性もすくなからず存在します。彼女たちの人生を覗いてみると、意外な転機がその後の成功につながった様子が見えてきます。
「ちょうどいいジーンズがなかった」GAP創業者夫婦
「ぴったりフィットするジーンズがない」。個人的な問題を解決すべくドナルド・フィッシャーと、妻のドリスが最初の「GAP」ストアをオープンしたのは1969年のこと。ドナルドはすでに40歳になっていました。
謙虚さと、思いやり、成功したいという強い意志にみちびかれて、フィッシャー夫妻はよく考えながら会社を大きくしていきました。(その思いに)お客が応えたのです。
「Gap Ink.」より翻訳引用
夫婦で顧客主義をつらぬき、顧客満足度を上げたことが成功のカギになりました。ちいさなショップからはじまったGAPは、いまや「GAP」「Banana Republic」「Old Navy」など6ブランドを有し、世界に約3,700店舗を展開する一大企業です。
「ポジティブに生きる」コメディ女優、ベティ・ホワイト
アメリカ人女優ベティ・ホワイトがブレイクしたのは、51歳のころ。1973年、TV番組「メアリー・タイラー=ムーアショウ」への出演をきっかけに知名度を増し、1975年にエミー賞の助演女優賞を受賞しました。
ベティは機転のきく性格で、リハーサルなしでも役を上手くこなしたため「To Tell the Truth」 「Password」のようなTV番組で頭角をあらわしていきました。
「Pioneer of Television」より引用翻訳
どんなちいさな役も取りこぼさず、全力を尽くしたことが後の大成につながりました。彼女はsitcom(シットコム)という一話完結の長編コメディのスタイルをつくりあげたことでも有名で、いまではTV番組のパイオニアとされています。
人生ではものの見方が重要です。深刻に考えすぎず楽観的にとらえれば、毎日の暮らしのなかにユーモアが見つかるでしょう。そしてユーモアが、ときに人生を救うのです。
「Brainy Quate」より引用翻訳
と、彼女はより良い人生を送る秘訣を語っています。なんとも喜劇役者らしい一言です。
ホワイトハウスに招待された女性画家
アンナ・マリー=モーゼスことグランマ・モーゼスといえば、アメリカで知らない人はいない女性画家です。亡くなるまでに1000点以上の作品を残し、時の大統領トルーマンにホワイトハウスに招待されたこともある彼女が本格的に絵を描きはじめたのは、なんと78歳になってから。「enotes」によると、リュウマチのリハビリのためという理由ではじめたというから驚きです。
意外なきっかけではじめた絵画は、そのノスタルジックで優しい作風で大人気に。2006年には作品のひとつが約1億5000万円もの値をつけました。
こんなふうに、成功につながる転機は意外なかたちでやってくるのかもしれませんね。人生の波に乗るのは、いくつになっても遅いことはありません。
[TIME, Gap Ink., Pioneer of Television, Brainy Quate, enotes]
image via Shutterstock
(谷崎文香)
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