普通の野菜やくだものに比べてとびきり栄養価が高く、美容や健康に良いといわれる「スーパーフード」。アサイーやキヌア、最近ではチアシードなど、日本でもすっかりおなじみになりました。
そんなスーパーフード界で新たなトレンドとなりつつあるのが、タイガーナッツです。ローフードやパレオダイエットを実践するヘルスコンシャスなアメリカ人の間で今、人気上昇中の新食材を紹介します。
ナッツのようで、ナッツじゃない新ジャンル感
北アフリカが原産地のタイガーナッツは、長い間、地元の人たちによって滋養のために食されていたそうです。ほんのりした甘みがあり、その名の通りナッツのような味。でも実は、木の枝に成るナッツではなく、「塊茎(かいけい)」と呼ばれる、野菜の根にできる実なのです。なので、ナッツにアレルギーのある人も食べられます。
整腸作用と腹持ちの良さでダイエットに最適
ダイエットに最適、と言われている理由は低カロリーなうえに、次のような効能があるため。
公認栄養士のGina Consalvosさんによると、タイガーナッツは難消化性でんぷんを非常に多く含んでいます。 難消化性でんぷんとはヒトの小腸まで消化されず大腸に届くでんぷんで、血糖値の上昇を抑え、腹持ちが良く、体重減少への効果が期待されています。また、腸内にある良い細菌の成長を助けます。
「Prevention」より翻訳引用
難消化性でんぷんとは聞きなれない言葉ですが、食物繊維の一種で、腸内環境を整える効果があると言われる成分。腸内細菌が心身の健康や美容にどれだけ大きな影響があるか取り上げられている今、注目されています。
他にもタイガーナッツは、
鉄分やマグネシウムなどのミネラル、ビタミン、オレイン酸が豊富。美容や健康のために人気のアーモンドと比べても、低カロリーで、食物繊維の量は3倍です。
「Prevention」より翻訳引用
とのこと。
ちなみに、ビタミンEの量はアーモンドの2.5倍。ダイエットだけでなく、アンチエイジングや健康が気になる女性にぴったりではないでしょうか。
おやつやスナックとして。ジュースや料理にも使える
食べ方はおやつや間食としてそのままつまむか、乾燥した状態で売られているので、水にひと晩つけてやわらかくしてから食べる人が多いようです。私も早速やってみましたが、水につけておくだけなので簡単。水切りをして軽くペーパータオルで拭いてから口に含むと、味はまさにナッツのようなのですが、噛みごたえのある何とも不思議な食感が面白かったです。噛むことで満腹感も得られ、ダイエット効果が高まりそう。
他には、オルチャータと呼ばれる飲み物にして楽しむのが一般的です。作り方は簡単で、アーモンドミルクのようにひと晩つけたタイガーナッツを、水と一緒にミキサーで混ぜて漉すだけ。
それだけでも自然な甘みがありますが、砂糖を加えて好みの甘さに仕上げます。粉末状にしたタイプも売られているので、パンケーキやお菓子づくりに使うこともできます。
アメリカでは、ホールフーズ等のナチュラル系ストアで購入可。日本ではネットで買えるようです。ぎっしり栄養がつまった、この不思議な食べ物。日本でもブーム間近かもしれませんね。
image via Shutterstock

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