議論の段階は終わった。どう実現する? 住友商事が取り組む「本気の脱炭素」
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2013年度、女性重役として最高額の年棒を受け取ったのは、おなじみヤフーのマリッサ・メイヤー。そして、今春、2014年度のデータが発表されたときは、別の女性がトップになっていました。それは、アップルの小売・オンラインストア担当上級副社長、アンジェラ・アーレンツです。
CEOのティム・クック直々に引き抜かれたアンジェラは、2014年春にアップルに加わります。そして、彼女の1年目の驚きの年棒が公表されました。その額8260万ドル、日本円で99億円です!
初年度のボーナスなど特別な収入が含まれているとはいえ、ものすごい高額。これは、直属上司のティム・クックの年収920万ドルの9倍に当たるのです。
アンジェラは1960年インディアナ州生まれ。地元の大学でマーチャンダイジング&マーケティングを専攻し、卒業後、ファッション業界を目指してニョーヨークへ。以来、「ダナ・キャラン・インターナショナル」や「リズ・クレイボーン」など、ずっとファッション畑でライセンシングやマーケティングを担当してきました。
彼女が世界的に注目されるようになったのは、2006年、バーバリーのCEOに就任したときからでしょう。
2013年、アンジェラは『Harbard Buisiness Revue(ハーバード・ビジネス・レビュー)』誌に寄稿し、バーバリーの再生について振り返っています。ライセンシングによって各国で異なる製品が売られており、ブランドの核となる商品を失い低迷していた同社。
彼女は基本のトレンチコートに再フォーカスすることにして、ライセンシング終了させ、工場数を減らすなど過激な手段をとります。しかしその結果、バーバリーの価値は20億ポンドから70億ポンドへと上昇、イメージもアップしました。2013年には、バーバリーでの業績により、大英国勲章(DBE)を授与されています。
以降バーバリーではミレニアム世代にターゲットを絞り、音楽などと絡めたマーケティングをして売り上げにつなげました。「トレンチとアコースティック。バーバリーが贈る秋気分」の記事でもわかるように、この路線を続けています。
アンジェラは、バーバリーで行ったのと同様、アップルでもそれまで別々だったオンラインと小売を統合しました。また、アップルの6割を占めるストア勤務社員の意見を聞くシステム「Share Your Ideas」を立ち上げ、社員の提案を取り入れて、アップルストアのサービスを一段と向上しています。
2011年のTEDでテクノロジーが進めば進むほど、人間のコミュニケーションの基本に立ち返ることが大事だと述べ、「Human Energy」の重要さを語ったアンジェラ。7月には東京、先日はベルギー初のアップルストアのオープニングでブリュッセルに、そしてロンドンと世界を飛び回る日々。自らがアップルストアに足を運び、社員や顧客と直接会うことで「ヒューマン・エネルギー」のやりとりを実践しています。
アップルというテクノロジーのトップ企業で、人とのコミュニケーションを重んじるこの女性エグゼクティブ、これからも要注目です。
photo by Getty Images
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