この秋アメリカでは、人気ドラマの新シーズンが始まり、友人たちとの間でお気に入りのドラマが話題になることも増えました。
なかでも、ニューヨークの女性たちが夢中になっているのが、今年のゴールデングローブ賞で最優秀作品賞を受賞した、大人のためのドラマ『アフェア』です。このラブ・サスペンスドラマが、来月から日本でも楽しめるようになります。
引き込まれるストーリー
ニューヨーク。作家になる夢を叶えた教師のノアは、有名作家の娘である妻ヘレン(「ER 緊急救命室」第6~15シーズンのアビー役モーラ・ティアニー)、4人の子どもと、すべてが満たされた毎日を送っていた。ある夏、州郊外の避暑地モントークにある義父母の豪邸を一家で訪ねる途中、立ち寄ったレストランでウェイトレスのアリソンと偶然出会う。
そんなアリソンは近くにある牧場のオーナー、コール(「ドーソンズ・クリーク 青春の輝き」「FRINGE/フリンジ」のジョシュア・ジャクソン)の愛妻で、夫妻はかつて幼い息子を失った悲しみを乗り越えようとしていた。互いに惹かれ合い急接近する2人。しかし、ただの不倫では終わらず、2人はある事件の関係者にもなっていく。
「WOWOW」より引用
ニューヨークを舞台にした美しい映像と、大人の男女の愛憎劇。このドラマがそれだけで終わらないのは、その特出した演出方法にあります。
描かれるのは、事実がゆがんでいく様子
物語は主演のノアとアリソンの2つの視点から回想されており、同じ出来事が異なる解釈で描かれているのです。たとえば、ノアもアリソンも、最初に好意を示してアプローチしてきたのは、自分ではなく相手の方だと記憶しています。
台詞や態度はもちろんのこと、衣装やメイクに至るまで自分に都合が良いように解釈して記憶しています。
よく考えてみると、これは私たちも現実に行っていることですよね。相手の言葉や態度を自らの尺度で理解することにより、事実がゆがんでくる様子が上手く描かれていて引き込まれます。
脇役の生き方にも注目
主演の2人に加えて、脇役も良い味を出しています。とくに裕福な育ちで、マンハッタンでインテリアストアを経営するノアの妻ヘレンは、経済的に自立しながらも危ういところがある魅力的な女性です。
ヘレンが、ノアとアリソンの情事にどう対応するのか、今後どのような生き方を選ぶのか、個人的にも興味があります。
アメリカでは先月からシーズン2が始まったのですが、ここでは主演の2人に加えて、ヘレンと、アリソンの夫であるコールの視点も加わり、ますます複雑で引き込まれる展開になっていきます。
優れたテレビドラマは心のIQを上げるそうですが、まさに観る人の感性を刺激する大人のための官能ラブ・サスペンス。日本の女性たちにも楽しんでほしいです。
『アフェア』
WOWOWプライムにて11月19日(木)スタート全10話(第1話無料放送)毎週木曜 夜11:00 毎週金曜 深夜0:00製作総指揮:サラ・トリーム出演:ドミニク・ウエスト(ノア・ソロウェイ役/声:中根徹)ルース・ウィルソン(アリソン・ロックハート役/声:渋谷はるか)モーラ・ティアニー(ヘレン・ソロウェイ役/声:佐々木優子)ジョシュア・ジャクソン(コール・ロックハート役/声:最上嗣生)
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