雑誌や広告の写真で見る、女優やモデルたち。
完璧なまでに美しい彼女たちですが、フォトショップ等でかなり修正されていることは今や周知の事実です。
そんな中、ケイト・ウインスレットがブランド・アンバサダーとなっている「ランコム」の広告写真で、自分の目元のシワを修正せずにそのままにするように頼んだとのこと。その背景には、彼女の信念がありました。
ブランドの顔としての誇りと責任
シワをそのままにするよう頼んだ理由について、彼女は
私は、公私共に「ランコム」のメッセージを守る人になりたいんです。
「NET-A-PORTER」より翻訳引用
と語っています。
「ランコム」といえば、大人の女性のエレガンスを映し出すラグジュアリーなブランド。化粧品やファッションは、ある意味、夢を売る世界でもありますが、今を生きるリアルな女性たちの美と自信をサポートする強力なツールであることを考えれば、彼女の主張には、ブランドの顔としての責任感と誇り、女性たちへの誠実さを感じます。
生きていれば、多少のシワができるのは自然なこと。恥じたり、隠したりせず、自分の一部として堂々としていればいい。彼女のそんなメッセージが伝わってくるようです。
女性は年齢を重ねるほどに美しくなる
先日40歳になったばかりのケイトは、最近の自分自身について、
40歳までにできる限りのことをしたいと思って、自分をクタクタになるまで追い込み、挑戦し、同時に思い切り楽しむことにしたの。
自分が年だという風には感じないわ。40歳を迎えることにワクワクしています。
「NET-A-PORTER」より翻訳引用
と語り、年齢を重ねることに対して恐れを抱くどころか、自分を成長させるための糧にし、とてもポジティブに受け入れているようです。
また、ハリウッド女優への年齢差別が問題になっていますが、
女性は年齢を重ねるごとに美しくなると思わない人たちがいるなんて、まいってしまうわ。(中略)自信は年齢とともに身につくものだし、美しさは内面の自信から生まれるものでしょう。
「NET-A-PORTER」より翻訳引用
と一刀両断。美しさと年齢は比例するのだという彼女の信念は揺るぎません。
若い頃の悩みや苦しみを乗り越えて
ケイトは自信を持つことの大切さについてこだわりが強いように見えますが、それもそのはず、過去の記事でもお伝えしたように、若手女優だった頃の彼女はマスコミや周囲から体型について繰り返し批判され、「本当は死ぬほどつらかった」と、後になって告白しているのです。
また、「NET-A-PORTER」のインタビューでは、子ども時代にいじめに遭い、心に傷を負ったことについても明らかにしています。
そんな彼女だからこそ、自信のなさや恐れ、他人からの批判を乗り越えること、年齢を重ねるごとに強くなっていく内面や、ありのままの自分を受け入れることの大切さを実感を持って伝えられるのかもしれません。
今年で女優としてのキャリアが22年目になるというケイト。3人の子どもの母でもあり、演技にも美しさにもますます磨きがかかるオスカー女優は、今後どんな活躍を見せてくれるのでしょう。出演する作品とともに、その発言やパーソナリティについても興味がつきない女優です。
photo by Getty Images

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