1947年パリ、オペラ座近くの小さなアトリエで、振付師である息子のすすめによってダンスシューズを作りはじめた女性がいました。彼女の名前は「ローズ・レペット」。ダンサーの定番となったダンスシューズブランド、「repetto(レペット)」の創始者です。
人気シューズの誕生ストーリー
あるとき、レペットのアトリエに、ダンサーの卵であった女優ブリジット・バルドーが訪れます。ブリジット・バルドーはダンスシューズと同じくらいの軽さで履き心地の良い、町を歩くためのバレリーナシューズをオーダーしました。そのとき、「スティッチアンドリターン(縫ってからひっくり返す)」製法を用いたバレリーナシューズが誕生。
1947年以降、上質な素材を使い、伝統的な技術によってクオリティの高い美しいシューズを生み出し続けています。
これまで、パリ国立オペラ、フランス国立リヨンオペラ座バレエ団などのバレエ団体のほか、マドンナ、サラ・ジェシカ・パーカー、リンジー・ローハンなどのセレブリティがレペットの靴を愛用しています。
若手職人による個性的デザインのシューズコレクション
このたび、レペットの若手職人Eugene Riconneaus(ウジェーン・リコノー)が手掛けるハイエンドなシューズライン「Detroit(デトロイト)」が登場します。
ウジェーン・リコノーは1989年生まれの靴職人。レペットは70年以降、バレエシューズとしての用途だけではなく、機能性を活かしてファッションアイテムとしても展開を進めました。現在では、イギリスの高級靴ブランド「Manolo Blahnik(マノロブラニク)」と比較されるほどの高い評価を受けています。
スタッズやフェザー、レザーを使用して個性的なデザインに仕上げられている「デトロイト」シューズライン。そのなかから数点を紹介します。
上質なレザーとフェザーを使用「デトロイト・コレクション」


レザーをリボンのように絡ませ、足首を覆う「Le bondage de Carla(ル・バンテージ・ド・カルラ)」や、バレエのチュチュのようにダチョウの繊細な羽をあしらった「Tutu aux aguets (チュチュ・オ・ザギュ)」など。芯がある美しさと存在感を持つシューズがラインナップします。
パリのセレクトショップ「colette(コレット)」ほか、レペット各店での発売が予定されています。日本では8つのシューズをセレクトし、銀座のフラッグシップショップと、公式オンラインストア限定で12月中旬より販売開始予定です。
「ダンス」のアイデンティティを持つエレガントなシューズを履けば軽やかなステップでホリデーシーズンを過ごせそうです。
[repetto PARIS]<銀座店>住所:東京都中央区銀座2-5-8-GM-Gビル 1・2F営業時間:11:30〜20:00 不定休電話:03-5159-6222
文/高山江梨
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