アジアの中に"パリシック"が見え隠れする、オシャレなサイゴンの街(ホーチミン・シティ)。
日本から直行便で約5時間半、羽田からは深夜便が就航していることもあり、忙しい女性たちの旅先として常に人気です。
ここ数年は開発が目覚ましく、近代的なビルがどんどん建ち並んでゆく一方で、古き良きローカルなものが失われることなく共存しているのが魅力的。フランス統治時代の建物が混在し、味わい深い街並みが楽しめます。
今回はサイゴン川に面した場所に2015年初夏に新しくできたファイブスターホテル「ルメリディアンホテル・サイゴン」で、伝統を受け継ぎながらも進化していく"今"を感じながら、ベトナム文化に触れてきました。
歴史的遺産と洗練された現代的都市
サイゴンオペラハウスやサイゴン大教会、中央郵便局といったフランス統治時代の建造物へのアクセスもよく、眼下に広がるサイゴン川の眺めと賑やかな市街地の景色、両方楽しめる絶好の地にこのホテルはあります。
一見、近代的な佇まいですが、滞在してみるとベトナム文化の伝統をふんだんに感じられる仕掛けが満載でした。そもそもフランスの影響を強く受けているこの街において、これまで「ルメリディアンホテル」が存在しなかったことが不思議に思うくらい、早くもホーチミンでの滞在拠点として欠かせない存在になっています。
河に面した客室の窓からは、混沌とした街の様子と建築ラッシュ風景、その中に見え隠れするノスタルジーを同時にかいま見ることができます。
フランスとベトナム、両方のコーヒー文化
さすがはパリ発祥のホテルだけあり「ルメリディアン」では、カフェ文化、特にコーヒーをとても重要視しています。ホテル1Fにある「ラティテュード10」では、フランスのボサノババンド「ヌーベル・ヴァーグ」編集によるBGMを聞きながら、マスターバリスタによる1杯を味わうことができます。
そして客室のベッドの上には、1日1杯このスペシャリティコーヒーをいただけるカードが。気の利いたサービスに思わずぐっときます。
また、せっかくベトナムに来たからには、ぜひ試したいのがベトナムコーヒー。カップの上にフィルターを置き、コンデンスミルクの層の上にじっくりと濃厚な深入りのコーヒーを入れるスタイルはお馴染みです。
フランス統治時代以降、独自に発達したベトナムの文化です。もちろんホテル内でも頂けますが、街に繰り出してあれこれ飲み比べてみるのもおすすめ。
洗練された雰囲気の「Café RuNam」は、おみやげにぴったりなギフトセットも豊富。ホテルスタッフ一押しだけあって、味もセンスも抜群です。
苦味や甘みを緩和したいなら、氷入りのミルク入りアイスコーヒーをチョイスして。「the COFFEE FACTORY」はローカルも集う人気店。※バインミーはメニューにありません。
五感を刺激するアートなおもてなし
その地域のローカルアートにもっと触れてもらおうと「ルメリディアンホテル」各都市で行われているプログラムが「Unlock Art」。ホテルのキーカード自体がアーティストによるアートワークというユニークな演出で、そのカードが数々の提携美術館やギャラリーの無料入館パスとなっています。
昨今、ホーチミンで注目されているのが、フランス統治時代に建てられた古いコロニアル風のアパートの中を改装したカフェやギャラリー。そのうちのひとつ、ドンコイ通りにあるドンコイ・アパート内の小さなギャラリー「Gallery Quynh」(「Unlock Art」パートナー)で、ベトナムのコンテンポラリーアートの展示を見学してきました。
解説してくださったギャラリー支配人兼アートディレクターQuynh Phamさん。残念ながら建物の都合上このギャラリーはまもなくクローズしてしまうそうですが、新たな展開に期待です。
また、ホテル内の至る所で見られるのが、デザイン性のあるオブジェや家具、アート。特に「ルメリディアンハブ」と呼ばれるロビーは、インパクトの強い現代的なインスタレーションで囲まれています。
このほか、ホテル滞在に欠かせない美食やスパも満足のいくものばかり。優しい味わいのベトナム料理やとろけるような至福のスパ体験で癒やしのときを過ごしつつ、刺激溢れるこの街で感性を養ってみてはいかがでしょうか。

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