プレ更年期による体調の変化や、更年期への不安は、40代の多くの女性が抱えていると思います。身体の変化に対する不安はもちろん、女性としての魅力が衰えるのではないかという、メンタル面の不安もあるのではないでしょうか。
「Daily Telegraph」の記事によると、先日、アンジェリーナ・ジョリー・ピットは、「更年期の状態を楽しんでいる」と発言して、世の女性を驚かせたそうです。その発言の裏にある彼女の考えは、更年期をこれから迎える女性にとって、多くの気づきをもたらせてくれるものでした。
手術がもたらした更年期
2013年の両乳線切除手術につづき、今年の3月に、卵巣がんを予防するために、卵巣と卵管を摘出する手術を受けたアンジー。
この大きな決断の結果、彼女は閉経し、更年期の状態となりました。遺伝的にがんになる可能性が高い彼女が、悩み抜いた末の選択ではありますが、女性としての機能をこういう形で失う辛さは、計り知れないと思います。
でも、どのような経験もプラスに捉えるのがアンジーでした。彼女は、「更年期の状態を楽しんでいる」とまでいいます。そして、
ひどい症状は出なかったから、幸運でした。歳をとったと感じているし、歳をとって落ち着いたとも感じています。自分が成長したことが幸せです。若いころに戻りたいなんて思いません。
「Daily Telegraph」より意訳引用
と言葉を続けました。
年を重ね、若い頃にはなかったような心の落ち着き感じるのは、わかる気がします。確かに、それは幸福なことですし、成長した証といえそうです。年齢を重ねるほど、アンジーは活躍の場をますます広げています。そんな自分の精神的な成長を、よろこべる姿は素敵です。
アンジーが考える女性の魅力
女性としての魅力についても、少しも衰えていないと感じているようで、
手術を受けることが、女性らしさを失うことにはならないとわかっていました。私の夫がそうはさせないからです。
「Daily Telegraph」より意訳引用
と話しています。
この言葉からわかりますが、彼女を前向きにさせた最大の要因は、夫であるブラッド・ピットにあるようです。
手術から彼女が回復する過程を、ブラッドは献身的に支えました。その姿に、自分の肉体がどう変化しようと、夫からの愛が変わることがないことを悟ったのだと思います。アンジーは女性としての魅力は身体面にあるのではなく、知性や才能、また、家族を慈しむ姿にあるものだと捉えているようです。
40歳という若さで強制的に更年期に入ったアンジーですが、最愛のパートナーと家族の存在を糧に、精神的にさらにパワーアップしているように見えます。これから、彼女がどんな40代を謳歌していくのか、その生き方から目が離せません。
photo by Getty Images

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