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靴ずれのない未来へ。最新技術で続々生まれる「痛くない靴」

靴ずれのない未来へ。最新技術で続々生まれる「痛くない靴」

「マノロ ブラニク」に「クリスチャン ルブタン」などなど、素敵な靴ブランドはいろいろあります。でも、素敵!と思った靴に限って足に合わなかったりして、店頭ではなんとかなるんじゃないかと思って買っても、結局履けずに玄関のオブジェとして愛でるだけになってしまったりします。

そんな靴選びが、テクノロジーによって変わっていきそうです。ネットの革新的な靴ストアといえば「Shoes of Prey」が有名ですが、それだけではありません。

3Dスキャンや3Dプリントといった技術を使うことで、ひとりひとりの足に合った靴がより手頃に簡単に手に入るようになりそうなのです。まだまだメインストリームにはなっていませんが、すでにいろいろな企業が取り組んでいるので、そんな先進的な事例をご紹介します。

ネットショッピングでもフィットする靴が選べる

靴探しを面倒にしている原因のひとつが、同じサイズ表示であってもブランドやモデルによって形が違うことです。そのため、服やバッグならネットで気軽に買えても、靴だけは店頭に行かなくては安心して買えません。

そこで、主要なブランドの靴をすべて3Dスキャンし、靴の形をデータベース化したサービスが「Shoefitrです。自分が快適に履ける靴のモデルとサイズを登録すれば、欲しい靴が自分の足に合うかどうかがわかったり、足に合う靴をおすすめしてくれたりします。

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Shoefitrは一部の靴のオンラインストアなどに機能を埋め込む形でサービスを展開していましたが、今年アマゾンに買収されました。なので、今後はアマゾンやその子会社のザッポスなどで再登場することが期待されています。

3Dスキャンで自分にぴったりのオーダーシューズを

従来「靴を買う」ということは、既製の靴の中から自分に合った靴を探すということとほぼイコールでした。上記のShoefitrはそのプロセスを効率化するための技術といえますが、プロセス自体を変えてしまうような動きも出てきています。

それは、足に合う靴を「探す」のではなく「作る」ということ、つまりオーダーシューズです。従来はオーダーしてから靴型を作ったりするコストや時間が課題でしたが、3Dスキャンや3Dプリンタなどによって短納期・低コストに変わりつつあるんです。

たとえばフィンランドの「The Left Shoe Company」では、顧客の足の型取りに3Dスキャナを使っています。現在ロンドンやロサンゼルスなどに店舗を構え、その場で靴を購入する人の足型をスキャンしています。ポルトガルの職人が手縫いで作っていますが、納期は6週間ほど、価格も550ドル(約6万8000円)程度からだそう。従来のフルオーダーシューズと比較するとはるかに安価に、短期間で手に入ります。

日本の手作り靴「リバーフィールド」でも足型の計測に3Dスキャナを導入し、また靴作りのベースとなる靴型作りには3Dプリンタを使っています。これによって、納期は4週間弱、価格は7万円台でのフルオーダーシューズが可能になっています。

靴本体も3Dプリント

もっとラディカルに、足に合わせて靴そのものも3Dプリントしてしまう試みも始まっています

たとえば2016年の立ち上げを予定しているFeetzでは、顧客が自分の足の写真をスマートフォンで撮影し、欲しい靴のスタイルを選べば、ひとりひとりに合った靴が3Dプリントされて送られてくるという仕組みになっています。

コンフォート重視の靴だけでなく、デザイン重視の靴にも3Dプリントの波が来ています。たとえば「United Nude」では、2014年に店頭で3Dプリントできる靴を発売しました。今年4月には建築家のザハ・ハディドなどとコラボレーションした3Dプリントシューズも発表しています。

大手ブランドでも3Dプリントは始まっている

3Dプリントや3Dスキャンを製品に組み込んでいるのは、スタートアップ企業だけではありません。スポーツシューズブランドでは、大手企業が続々と新技術の商品への採用を発表しています。

たとえば「ナイキ」は、2013年からアメフト用シューズの底の滑り止めの製造に3Dプリントを導入。近い将来靴全体の3Dプリントも大いに有り得ると認めています。さらにアディダスも今年10月、ひとりひとりの足に合わせたミッドソールを作るプロジェクト「Futurecraft 3D」を発表し、ニューバランスも同様の動きを見せています。

3Dスキャナや3Dプリンタはまだまだ日常生活には馴染みがありませんが、この数年で大幅に小型化・低価格化しています。

靴作り・靴選びのプロセスにこれらが使われることで、足に合わない靴による靴ずれや足の疲れ、玄関の肥やしなどは過去のものになっていくことが期待できます。またもちろん、靴だけでなく服やメガネ、帽子など、身に着けるものはすべてこれらの技術の恩恵を受けて変わっていくことでしょう。

Shoefitr, TechCrunch, The Left Shoe Company, River Field, Feetz, United Nude, 3ders, Quartz, Adidas, Fast Company

image via Shutterstock

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福田ミホ
ライター、翻訳者。アパレル企業、IT企業を経て、フリーランスに。ギズモードで翻訳、ItMamaでライターを担当し、読者の方が前向きになれる情報発信を心がけています。ブログでは、ファッションや語学、ライフスタイルについての情報を共有しています。ニューヨーク郊外在住。

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