1. Home
  2. ライフスタイル
  3. #1 成長のない駐妻たちとの決別【NYで生きていく】

#1 成長のない駐妻たちとの決別【NYで生きていく】

#1 成長のない駐妻たちとの決別【NYで生きていく】

今、日本の女性たちの生き方は二極化しています。

日本国内のみならず、世界のどこでも暮らしていけるほど経済的にも精神的に自立した女性たちと、自分を守ってくれる会社や養ってくれるパートナーなしの人生はあり得ないと思っている女性たち。

前者の女性たちにとっては、好きな場所で好きなことをして暮らす......そんなライフスタイルを目指すことも身近なものになりました。一方で、後者の中には、望まない環境や不本意な生活を変えられない、と決めつけてしまっている人もいます。

覚悟が女性の人生を変える

20160112_ny_1.jpg

何が両者を分けているのか? それは、女性自身の覚悟です。

私がニューヨークに渡って9年と数か月。私がニューヨークに渡ったのは2006年。28歳になったばかりの時でした。きっかけは夫の転勤、いわゆる駐妻としてです。

日本では大学卒業後、不動産鑑定士として不動産投資や不良債権案件のコンサルティング業務をしていたのですが、毎日忙しくストレスも多い仕事で疲れていたので、ちょうど良い転機だと思ったのを覚えています。

実は 英語もそれほど得意ではなく、コロンビア大学付属の語学学校からのスタート。その頃は同じく駐妻をしていた友人たちとランチを、という生活も試してはみたのですが、もともと貧乏性で、数時間かけてランチするくらいなら、仕事をするか、何か勉強したい!と思う性格なので、すぐに飽きてしまいました。

何の成長もない駐妻たちもいる

20160112_ny_3.jpg

駐妻と聞くと、優雅な響きに聞こえるかもしれませんが、仕事をせず、狭い日本人同士の人間関係の中で、毎日お茶をしたり、フラワーアレンジメントを習うような生活は、何の学びも感じられず、時間を捨てているように感じられました。

渡米数か月後に、数人の駐妻たちとランチをした際、その拙い語学力や自信のなさそうな立ち振る舞いから、てっきり渡米後間もないのだろうと思った女性が、もう4年もニューヨークに暮らしていると知って驚きました。 自分が数年後、何の成長もなく同じ環境にいることを想像したらぞっとしたのです。

日本以外の国に住んだからといって、国際感覚が身についたり、大きな学びを得られるわけではありません。ニューヨークに何年暮らしても、日本人以外と話すのは、レストランでオーダーするか、スーパーで肉・魚を買う時だけで、まともに英語が話せない、という人は驚くほど多いのです。そんな守られた狭いコミュニティの中で暮らすより、日本で、海の向こうを見据えて、揉まれながら仕事をする方が、よほど感覚がつきます。

場所が変わったからといって、自動的に何かが変わるわけではありません。国際的に生きるということは、日本国外に住むことではなく、自身の意識を変えることです。

インテリアデザインを学びながら就活、そして

そこで、駐妻とのランチをやめて、以前から興味があったインテリアデザインを学ぶためにFITに通いながら就職活動を始めました。 ニューヨークをベースとし、ロンドンと東京に支社を持つ翻訳会社でフルタイムとして働き始めたのは、渡米して1年と少しが経った頃でした。

就職活動を開始してすぐにご縁を頂いたのは幸運でした。もし仕事をせずにいたら、今、全く別の自分になっていただろうと思います。職を得たことで、暮らしのベースができて、そこからの発展を考えることができるようになったからです。しかし、何でもいいから働きたい、と得た仕事への情熱はそれほど長続きしません。

さらなる発展として常に念頭にあったのが、「ニューヨークで好きなことをして食べていきたい」ということでした。

ニューヨークで好きなことをして食べていきたい!

20160112_ny_2.jpg

そのため、仕事を続けながら、ニューヨークをベースにする世界最大の栄養学校 Institute of Integrative Nutritionでホリスティックヘルスを学び、執筆活動を開始。そして今年、日本やアジアのヘルスフードをニューヨーカー好みにアレンジして製造販売する「SatomiJuliaForest LLC」を立ち上げました。

これは周囲のニューヨーカーたちから刺激を受けたことに加えて、多彩な活躍をしている日本の女性たちの影響も大きいと思います。

ニューヨークは華やかで楽しい部分もありますが、 競争が激しく時間の流れも早いので、タフでなくては生き残れない街でもあります。そんな街に生まれ育った生粋のニューヨーカーや、吸い寄せられるように世界中からやってくる人たちは、皆たくましく自立して、仕事もプライベートも200%の力を注いでいる人ばかり。

また、日本の女性たちの働き方も多様化しました。起業したり、フリーランスとして仕事の幅を広げたり、自分らしいキャリアを築いている女性たちに刺激され、一番情熱を傾けられる仕事をして食べていきたいと思ったのです。

自分の足で立って、好きなところに行こう

ニューヨークでも、日本同様、会社勤めをしながら好きなことで起業する人も多いのです。友人であり、ビジネスパートナーでもあるジュリアも、ウォールストリートでアナリストとして働きながら、ずっと起業の機会をうかがっていたと言います。

自分の足で立って好きなところに向かう......まずはそう決めることで、違った景色が見えてくるのかもしれません。

このコラムでは、国や年齢に関係なく自分らしいキャリアを築くための、私自身の体験談や失敗談、そして外からみた日本人女性の魅力や、知られざるニューヨーカーの素顔などを紹介していきたいと思っています。

flower via Shutterstock, other photo by 白石里美

  • facebook
  • twitter
  • hatena
白石 里美
ニューヨーク在住11年。クリーンな心と体を作るライフスタイルを提案するウェルネスブランド「ANCIENTICS」をNYで立ち上げ、マンハッタンとブルックリンのカフェやストアでスーパーフードや日本の発酵食品をアレンジした商品を販売。日本企業向けのプロデュースやコンサルティングも行っている。 世界最大の栄養学校Institute for Integrative nutritionでホリスティックヘルスを学び、最新のヘルス・ウェルネス・ビューティー・ライフスタイル情報に精通。ウェブや雑誌でもコラムを執筆中。 Blog / Facebook / Instagram

    おすすめ

    powered byCXENSE

    メールマガジンにご登録いただくと、 MASHING UPの新着記事や最新のイベント情報をお送りします。

    また、登録者限定の情報やイベントや座談会などの先行予約のチャンスも。

    MASHING UPの最新情報をご希望の方はぜひご登録ください。