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髭の時代がやってくるかも? 日本と違うフランスの「いい男」

髭の時代がやってくるかも? 日本と違うフランスの「いい男」

私は20数年前から海外暮らしをしていますが、たまに日本に帰ると、男性のなで肩、線の細さに驚くことがあります。日本社会では、女性のようなたおやかさが、男性の美点にも数えられるようになりつつあるのでしょう。

では、外国、例えばフランスでいう「いい男」はどんな男なのでしょうか?

まず、たいてい挙げられるのは、見た目ではなく内面です。いわく、「感じがよく」「ユーモアのセンスがあり」「適度に気が利き」「ただのイエスマンじゃない」「頭のいい」人。

見た目はどちらかというと二の次なのかもしれません。それでも、アンケート調査を見ると、

背は高い方が望ましい(1m80以上)。

筋肉もある方が良い(でもボディビルダー級はアウト)、

髪は自然で(ジェルなし、染色なし)短い方がいい(81%の女性が短い髪を好む)、

髭は剃っている方が良いが、無精ひげも捨てがたい。

GENTSIDE」より翻訳引用

また、毛深いのは人気がありませんが、脱毛する男はNGというように、あくまで自然体の男らしさが好まれるようです。

小さな体形の欠点が魅力に

面白いことに、ちょっとした体形の欠点を魅力的だと感じるフランス人女性も少なくないようです。魅力となり得る欠点トップ3は、下の通り。

しわ(アンケートに答えた36%の女性が魅力的だと答えています)

脇腹の脂肪(35%の女性。フランス語では「愛のひとつかみ」と呼ばれます)

傷跡(25%の女性。野性味が増して見えるのでしょう)

人気急上昇、男らしさの象徴とは?

そんなフランスで、このところ「男らしさ」の象徴のひとつが話題に上っています。それは「髭」。

例えば今年の年頭、話題になったのが、フランス経済相エマニュエル・マクロンの髭です。大胆な経済改革で、メディアを良くも悪くも沸かせることの多い38歳の切れ者、マクロン氏。

新年恒例の閣僚朝食会に、なんと髭を蓄えた顔で参加。この「マクロンの髭」ニュースは、火の手のような速さでSNS上を駆け巡りました。

年頭のエマニュエル・マクロン
閣僚朝食会のエマニュエル・マクロン

また、France2テレビ局のニュースキャスター、ローラン・ドゥラウースも新年最初の番組に髭付きで登場。こちらも、その後しばらくは、似合う、似合わないと、「賛成派」と「反対派」がSNS上で盛り上がりを見せました。

ローラン・ドゥラウース
左がローラン・ドゥラウース

どちらもフランスで「三日髭」と呼ばれるくらいの長さで、日本でいう無精ひげより少し長いくらいでしょうか。日本だと、政治家やニュースキャスターのようなかたい職業にはまず許されないスタイルかもしれません。

フランスでも、「髭」が市民権を得たのは最近のことのようで、ある銀行員は次のように語っています。

50代の僕の上司が、髭を生やして出勤してきたとき、ああ、"堤防はくずれた"と思ったよ。そのあとすぐ僕も髭を生やしたんだ。何年か前までは、金融業で髭を生やすなんて考えられなかったからね。

Le Parisien」より翻訳引用

野性味とセクシーさがプラス

もちろん、芸能界にも髭を生やしたタレントが増えています。例えばフランスだと、歌手のケンジ・ジラックや、俳優・映画監督のクロヴィス・コルニヤックなどが挙げられるでしょう。

ケンジ・ジラック
クロヴィス・コルニヤック

フランス人ではありませんが、私の見たところ、髭付きのジョージ・クルニーの方が好みというフランス人女性も多そうです。

上述のアンケート調査にもありましたが、髭は生やし方によっては、男性に野性味とセクシーさをプラスするようで、もともと一部ではポイントが高かったもののようです。それが、ここにきて、「堤防が崩れ」一段と流行の気配を見せています。

パリで理容店(バーバー)を営むサラも、髭を整えに来る客数が、ここのところ増える一方であることを肯定しています。

需要が増えたため、一年前に二軒目の理容店を開きましたが、予約は2週間先までいっぱいです。

Le Parisien」より翻訳引用

この髭の流行、そのうち日本にもくるでしょうか。それともこういう男らしさは、日本女性の好みとはなり得ないでしょうか。見守りたいところです。

とりあえず、来たるべき髭の時代に備えて、今年のバレンタインは、パートナーに髭の手入れセットをプレゼントするのもいいかもしれません。

GENTSIDE,Purepeople,Téléstar,Le Parisien

image via Shutterstock

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冠ゆき
山田流箏曲名取。1994年より渡仏。大学院での研究の傍ら、国立大学や専門学校で日本語日本文化講師を勤める。2000年より、ポーランド五年、イタリア三年半、中国四年半の生活を経た後、2013年夏フランスに戻る。旅好きでもあり、今までに訪れた国は約40カ国。六ヶ国語を解する。多様な文化に身をおいてきた経験を生かして、柔軟かつ相対的視点から、フランスのあれこれを切り取り日本に紹介中。

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