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元セリーヌの凄腕デザイナー就任。マルベリーにまたイットバッグが生まれそう

元セリーヌの凄腕デザイナー就任。マルベリーにまたイットバッグが生まれそう

今年2月、ファッションブランドの「マルベリー」が、新クリエイティブディレクターにジョニー・コカ氏を迎え、ロンドンファッションウィークで2年半ぶりとなるショーを開催しました。

それに先立つ「New York Times」の記事は門出を祝うというより、「ジョニー・コカはマルベリーを救えるか?」というシビアな内容でした。

コカ氏は「マルベリー」を救えるか?

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ジョニー・コカ氏

じつは近年、売上不振で苦境に立たされていた「マルベリー」。救世主として白羽の矢が立ったのが、コカ氏なんです。

私は、「マルベリー」のクラシックでエフォートレスなデザインのファンなのですが、たしかにここ数年、店頭を見ても「欲しい!」と思えるものに出会えなくなっていました。

1971年創業の「マルベリー」は、前クリエイティブディレクターのエマ・ヒル氏が就任した2007年頃から日本でも認知されるようになりました。定番の「Bayswater」、アレクサ・チャンにちなんだ「Alexa」などのヒット商品も生まれました

New York Times」によれば、2012年に「エルメス」出身のブルーノ・ギヨン氏がCEOに就任したころから、雲行きがあやしくなっていったのです。

ギヨン氏は、マルベリーをより高額な価格帯に押し上げようとしたのですが、既存の顧客が離れてしまい、また、富裕層顧客も開拓できませんでした。

2013年にはデザイナーのヒル氏が退社、2014年にはギヨン氏も辞任し、その後は低価格路線を打ち出すなど、軸を失った迷走状態に入っていました。

「マルベリー」のイメージを一新するデザイン

後任クリエイティブディレクターも空席のままでしたが、立て直しには新たなデザインアイデアが不可欠ということなのでしょうか。

去年になってやっと「セリーヌ」のアクセサリーデザイナーだったジョニー・コカ氏が引きぬかれたのです。スペイン出身のコカ氏は、「ルイ・ヴィトン」や「バリー」を経験し、「セリーヌ」に入ってからは、アイコニックなバッグ「トラペーズ」を創りだした実績があります。

A photo posted by Mulberry (@mulberryengland) on

そのコカ氏がデザインした「マルベリー」の2016年秋冬のバッグは、今までのマルベリーのイメージを一新するものでした。プレススタッズ(スナップボタン)やチェーンを特徴的に使い、シンプルな形であってもロックな印象があります。

さらに、カラフルな色使いやレザーのコンビの組み合わせ方など、これまでよりも主張のはっきりしたデザインが目立ちました。

A photo posted by Mulberry (@mulberryengland) on

大きく変わったデザインですが、メディアの評判はいまのところ上々のようです。たとえば「Fashionista」ではコカ氏のバッグを「真に革新的」としただけでなく、彼が初めて手がけるレディ・トゥ・ウェアにも高い評価を与えています。

T Magazine」でも、パイソンとブラックレザーのコンビで作った逆三角形のボディにストラップ状のハンドルを付けた独創的なバッグを絶賛しています。

また、「The Telegraph」でも「セリーヌの美が40%くらい割安に買えるなんて、好きにならないわけがない」としています。

クラッシックなだけじゃない、新たな「マルベリー」に期待

ただ、昔からのファンと思われるファンからは、「こんなのマルベリーじゃない!」という声も、インスタグラムでちらほら見られます。

とはいえ、同じくいちファンとしては、変わらないことも大事だけれど、とにかくブランドに生気が戻ることがまず大事じゃないかな、と思う次第です。

それに写真で見る限りですが、新しいといってもどこかマルベリーらしいクラシック感や温かみがあり、何が変わって何が変わらないのかという感覚は手にとってみないとわからないな、と感じています。

新生マルベリーの商品が店頭に本格的に並ぶのは今年の秋頃になりますが、4月にはコカ氏によるカプセルコレクションが発表されるとのことです。実物に触れるときが楽しみです。

Mulberry, New York Times12, Fashionista, The Telegraph

photo by Getty Images

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福田ミホ
ライター、翻訳者。アパレル企業、IT企業を経て、フリーランスに。ギズモードで翻訳、ItMamaでライターを担当し、読者の方が前向きになれる情報発信を心がけています。ブログでは、ファッションや語学、ライフスタイルについての情報を共有しています。ニューヨーク郊外在住。

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