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「今でもジョンが恋しい」。83歳のオノ・ヨーコが見せる素朴な一面

「今でもジョンが恋しい」。83歳のオノ・ヨーコが見せる素朴な一面

世界でもっとも有名な日本人といっても過言ではない、オノ・ヨーコさん。最近救急搬送されて入院、というニュースが飛び込んできて心配ですが(インフルエンザのよう)、83歳という高齢を感じさせない言動、そして昨年はニューヨーク近代美術館(MoMA)で展示開催、とまだまだ現役です。

そもそもこの世代で真の国際人、という稀有な存在の彼女。ヨーコさんの「人となり」やパワーに興味を抱く人も多いかもしれません。そこで、彼女にまつわる意外な事実をご紹介します。

若さの秘密はマインドと水風呂

とにかく若いヨーコさん。見かけのみならず、内面も既存の80代像には決して当てはまらないオリジナリティがあります。それは、実年齢に縛られない自由なマインドから来るもののよう。

人は私を83歳だというけど、信じられないわ。だって自分では43歳のように感じるから。(中略)

40歳になった時から鏡を見ては「フェイスリフトをすべき?」と呟いてます。絶対しないけど。

US Magazine」より翻訳引用

40歳も若く感じるなんて、気は持ちようといいますが、さすがにあっぱれです。それでも、肉体の衰えに気がつかないわけではないよう。

エイジングを気にしつつもポジティブに乗り越えるマインドが彼女の若々しさを支えているのでしょう。そんな彼女が若さを保つために行っている美容法はなんと水風呂。

私の若さの秘訣は、氷のように冷たいお風呂に毎日入ること。

US Magazine」より翻訳引用

アメリカに長年暮らしていながら、毎日水風呂とは意表を突いてきます。

「50歳までノーメイク」ヨーコ流、ファッションの秘密

ヨーコさんといえばトレンドに関係なく、独自のアイコニックなルックスが印象的です。

メイクは50歳になるまでしたことがなかったわ。(中略)

ピンクやパープルを着てみたこともあったけど、結局黒か白が落ち着くの。

US Magazine」より翻訳引用

60〜70年代にかけての映像でみかけるボリュームのある超ロングヘアに強い眉と目が印象的なルックス。あの力強い顔がノーメイクだったとは、意志の強さが表れているかのよう

ここ何十年かは、彼女といえば潔いショートカットにハット、黒をベースとしたスタイルを思い浮かべる人が多いかもしれません。ファッションに関しては保守的なのがちょっと意外です。そして忘れてはならないのがサングラス。

サングラスを通してみる世界が好き。映画館でもかけるわ。息子(ショーン・レノン)はいつも変だと思ってたみたい。

US Magazine」より翻訳引用

アーティストである彼女にとって、人と同じようにみる世界は意味がないのかもしれません。

「34歳までタバコを吸ったことがなかった」健康的な私生活

ヒッピー風の容貌や過激な言動から、当時はハチャメチャな生活を送っていたように思いがちですが、それは誤解のようです。

ドラッグに入れ込んだこともないし、ジョンと出会う34歳までタバコも吸ったことがなかったわ。(その後)15年間吸ったけど、ビル・クリントンのように肺に入れなかったわ。最後にアルコールを口にしたのは1950年代で、「ピンクレディ」を飲んだわ。

US Magazine」より翻訳引用

集中力を高めるため、芸術家といえば煙をくゆらせ、悩ましい表情を浮かべて創作活動をしている様子を想像しますが、彼女はそんなステレオタイプではなかったようです。さらに食生活についてはマクロビを実践。

私とジョンはマクロビを実践し、豆乳を飲んで、15年間を無駄にしたわ。その間中、ハーフ&ハーフ(コーヒー用クリーム)が恋しかったです。

US Magazine」より翻訳引用

意外とヘルシー志向であった2人。過去のこだわりも、あっけらかんと「無駄だった」と言えるヨーコさんは正直ですね。

本や映画はスウィートなものが好き

前衛芸術家、という肩書きで呼ばれるヨーコさん。読書や映画も奇抜なものを好みそうですが、じつは、女性らしくロマンティックなものが好きなようです。

私の愛読書が「風と共に去りぬ」であることは認めるわ。スタンリー・キューブリックの作品ではみんな「2001年宇宙の旅」が素晴らしいというけど、私は「ロリータ」の方が好き。アラン・ドロンにはいつもキュンとするわ。

US Magazine」より翻訳引用

少女のような無邪気さも彼女の魅力。内面のガーリーさを感じさせる好みです。

音楽とビートルズについて

芸術活動だけでなく彼女自身、音楽活動でも素晴らしい功績を残してきました。

ステージではヘビーなロックを演奏しているときが最高に幸せだけど、家ではブレヒトかシェーンベルグしか聴かないの。モーツアルトは素晴らしいだろうけど、グレイな空の下でストラヴィンスキーを聴くほうが好き。

US Magazine」より翻訳引用

ジャンルは違えど、プライベートで聴く音楽にも既存のセオリーを超越した前衛的な音を求めるあたり、彼女らしさが表れています。そして、タブーと思われがちな、彼女が語るビートルズについて。

ひとは、私がこんなことを言うのを嫌うかもしれないけど、ビートルズのアルバムでは「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」より「ホワイトアルバム」が好きよ。

誤解がないように言うけど、「サージェント」だって好きだけれど。ビートルズの解散について私には何にも手だてがなかったのよ。そしてポール(マッカートニー)は本当にクールなひとだわ。

US Magazine」より翻訳引用

ビートルズを解散させた女性、と呼ばれ続けた彼女ですが、事実は真逆。心から彼らの音楽を愛していたのかもしれません。

今でもジョンが恋しい

1980年に目の前で最愛の夫を射殺されるという、壮絶な悲劇を乗り越えてきたヨーコさん。

皆さんご存知の通り、私はいまでも毎日ジョンが恋しいのよ

US Magazine」より翻訳引用

ジョン・レノンの面影を追うように、現在もその殺害現場となったニューヨーク・アッパーウェストサイドの「ダコタハウス」に住み続ける彼女。

なにも知らないひとには過激な前衛芸術家として映るのかもしれませんが、彼女の意外に女性らしい一面を知れば、その人間味あふれる人柄に共感を覚えることでしょう。

US Magazine

photo by Getty images

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神田朝子
NY系東京人のライター/ピアニスト。 立教大学法学部を卒業後、外資系メーカーに勤務。2009年に渡米し音楽修行の傍らライターデビュー。2018年春に帰国。 得意分野はファッションやトレンド。楽しいことを探して東京を漂流する様子はInstagramでほぼ毎日更新中。 英語で学ぶ音楽教室「epiphany piano studio」主宰。

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