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地球離れした絶景。心を揺さぶるランサローテ島の旅

地球離れした絶景。心を揺さぶるランサローテ島の旅

大西洋沖に位置するスペイン領の島々、カナリア諸島。スペイン本土からはずっと南、1000キロも離れていますが、アフリカ大陸のモロッコからはわずか140キロの距離です。

観光地として良く知られているのはテネリフェ島やグラン・カナリア島ですが、そのほかにも主な島として、フエルテベントゥーラ島、ランサローテ島、ラパルマ島などが挙げられます。

地球離れした景色の広がるランサローテ島

そのうち、もっとも東に位置するのが南北に細長いランサローテ島。面積はおよそ845平方キロメートルと、日本の佐渡島くらいですが、人口は約14万人と、淡路島とほぼ同じです。

このランサローテの魅力は、何といっても、その「地球離れした景色」にあります。

何しろここでは、山と言えば、ほとんどが火山。島には300ものクレーターがあり、ほとんどの場所が、溶岩で覆われています。

A photo posted by Yuki E. (@kanmuriyuki) on

ティマンファヤ国立公園

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ティマンファヤ国立公園内のクレーター

史上最大の大噴火であったと考えられる1730年から36年の噴火で、15ほどの村が呑みこまれてしまった南西部には、いまも広大な溶岩の海が広がります。ここは、ティマンファヤ(Timmanfaya)国立公園となっていて、1993年にはユネスコエコパークに指定されています。

地面から2メートル下は、摂氏400度以上というこの火山公園では、地球の鼓動を生々しく感じずにはいられませんでした

最後の噴火からもすでに2世紀近くが経とうとしているのに、写真でわかるように、いまだに植生の進んでいない場所も多くあります。

色のコントラストに息を呑む海岸線

溶岩がそのまま海に流れおちたような海岸線のひとつにロス・エルヴィデロス(Los Hervideros)があります。

黒い奇岩が海を阻むように切りたち、海の青と岩の黒、後ろに立つ赤い山とのコントラストが印象的な場所で、波が、吠えるように、執拗に、岩に体当たりを繰りかえしていました。

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ロス・エルヴィデロス

エル・ゴルフォ(El Golfo)では、原始の世界を思わせる、黒い砂浜と、青い海、白い波、赤い岩、緑の湖が隣接する様を見ることができます。

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エル・ゴルフォ

強風の中の静寂

ランサローテには海岸線が200キロメートル強あり、そのうち8分の1近くが砂浜ですが、真っ白な砂はあまり見られません。黒と金が混ざったような砂浜は、風や波が寄せるたびに色が変わり、見ていて飽きることがありません。

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木が少ないせいもあるのでしょう。島はどこに行っても強風で、ときにはまっすぐ歩けないことも。同行者の声も聞きとれないほどの風に翻弄されながら一歩一歩進んでいると、逆に、静けさの中に身をおいているような心地になってくるのが不思議です。

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ミラドール・デル・リオ

高い木はあまりないものの、北部では、比較的、緑を目にしました。地に這うような植物が多いとはいえ、山の上から見た緑には、やはり心休まる思いがします。

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こういう場所に生まれ育った人びとにとっての「自然」と、日本のような穏やかな気候に生まれ育った者にとっての「自然」は、おのずと、内包する意味がまったく違うのだろうな、と滞在中たびたび考えました。

ランサローテの魅力は、他にもいろいろありますが、島に着いて、最初に私をとらえたのは、写真にあるような、荒々しい自然のさまざまな表情でした。

ひとつひとつの景色と向き合うだけで、自分の鼓動が地球の鼓動に合わせてリセットされるような不思議な体験のできる旅先です。

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冠ゆき
山田流箏曲名取。1994年より渡仏。大学院での研究の傍ら、国立大学や専門学校で日本語日本文化講師を勤める。2000年より、ポーランド五年、イタリア三年半、中国四年半の生活を経た後、2013年夏フランスに戻る。旅好きでもあり、今までに訪れた国は約40カ国。六ヶ国語を解する。多様な文化に身をおいてきた経験を生かして、柔軟かつ相対的視点から、フランスのあれこれを切り取り日本に紹介中。

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