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こんなときどうする? 元マダムに聞くレストランマナー

こんなときどうする? 元マダムに聞くレストランマナー

海外旅行先では、食が大きな楽しみのひとつです。カジュアルなフードスタンドや話題のスイーツ店はもちろんですが、せっかくだから敷居の高いレストランにも行ってみたくなります。

でも、海外のレストランにはチップの習慣があったり、ウェイターの担当が分かれていたりして、自分の立ち居振る舞いが正しいのかどうか気になってしまいます。

そこで、ニューヨーク郊外のフレンチレストラン「Restaurant Jean-Louis」で長年マダムを務めたリンダ・ジェリンさんに、海外のレストランでの気になるマナーについてお話を聞いてみました。

リンダさんの夫がオーナーシェフだったそのレストランは、ニューヨークから車で約1時間という立地ながら、全米からフードラバーを集める名店。3年前に惜しまれながら閉店したものの、今でも元顧客のイベントでケータリングを依頼されるほどの人気です。

そのシェフからサービスを一任されてきたリンダさんは、テーブル周りの酸いも甘いも噛み分けてきた存在です。

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「Restaurant Jean-Louis」元マダムのリンダさん

担当のウェイターが気づいてくれないときは?

Q:海外のレストランではテーブルごとに担当ウェイターが決まっています。ナイフを落として代わりを持ってきてほしいとき、担当のウェイターが気づいてくれないことがあります。そんなときは?

A:そこがミシュランで2つとか3つ星を取るようなレストランであれば、まずナイフを落とした瞬間に担当のサーバーが気づくべきなのよ。

でも万一その人が気づかなかったら、他の誰かにアイコンタクトして、ほんのちょっと合図するだけでじゅうぶん。

その相手が自分で来るなり、担当を呼ぶなり対応してくれるはず。もうちょっとカジュアルな場所なら、誰かに気づかれるように手を上げて大丈夫よ。

料理をシェアするのはマナー違反?

Q:親しい間だと料理をシェアすることが多いのですが、それはマナー違反でしょうか? もしシェアしたいときは?

A:それはマナー違反ではないし、もしお客さん同士でお皿を交換しているのに気づいたら、ハイエンドなレストランならウェイターがむしろ手伝うべきなのよ。

または、小さいお皿を持ってきてもらうように頼んでもいいの。それはどんなお店でも、遠慮することはないわ。お皿ごと交換するか、小さいお皿に切り分けるのがいいわね。自分の料理を切り分けて隣の人の料理のお皿にのせると、混ざってしまうから。

パンにソースを付けるのはNG?

Q:パンで料理のソースをすくうのがいいかどうか諸説あるようですが、本当のところは?

A:うーん、たしかにどういうレストランかによるのよね。でもまず、3つ星レストランでソースを食べてほしい料理を出すとしたら、ソーススプーンを出すはずなのよ。あのフラットなスプーンね。

だからあれが出てきたときは、パンに付けない。でもどうしてもパンに付けたくなったら、小さくちぎったパンをお皿に乗せて、フォークを刺して食べるといいわね。

でもカジュアルなレストランなら、手で持ったままパンに付けて大丈夫よ。

チェックのタイミングは?

Q:大人数だったりすると、チェックのタイミングを失って長居してしまうことがあります。おもむろにチェックを持ってこられて、慌ててしまうことも。

A:いきなりチェックを持ってくるなんて、ちょっとね。ただたしかに、1晩で2回転するお店なのに、最初のお客さんがずっと座りっぱなしだと周りに影響はあるのよね。

でもそういう場合、デザートが終わった頃を見計らってウェイターがテーブルに行って「何かご注文はありますか?(Is there anything I can get for you?)」と聞くはずだから、そのときにチェックを頼めば大丈夫。ウェイターが「出て行ってください」なんてわざわざ言う必要はないのよ。

高価なお酒を頼んだら、チップも高額に?

Q:お会計のとき、チップの計算も悩ましいところです。この前あるレストランで、ふたりで900ドル(約10万円)近くなってしまって、それでチップが20%だとしたらチップだけで180ドル(約2万円)とか、ずいぶんだなと疑問に思いながら払ったのですが......。

A:それは痛かったわね(笑)。でもチップはあくまで気持ちなので、義務ではないのよ。ただ我が家では大体、最低15%、サービスが良ければ20%払っているわね(ライター注:チップの計算率は国によって違うので、ここではアメリカの場合)。

それからグラスワインの場合はその分もチップの計算に入れなくちゃいけないけど、もし300ドルもする高価なボトルワインを飲んだとしたら、そこにまで20%かけなくてもいいの。それから計算するときは、あくまで消費税をかける前の金額に対してでいいのよ。

レストランはコミュニケーションの場

Q:レストランのお客さんにもっと知ってほしいことはありますか?

A:みんなにもっと食べ物のことを知ってほしいわ。今食べているものがどこから、どう育ってきたものなのか。

良いレストランなら、シェフだけじゃなくウェイターや、水くみのボーイまで、今日の料理がどこのどんな素材でどう調理されたのか、聞かれれば答えられるように準備しているはずなの。だから知りたいことがあったらどんどん聞いてみてほしいわ

料理のことだけじゃなく、サービスでも何でも気になることがあったら、ネットに書き込むよりはその場で質問したり、苦情を言ってくれたりする方がずっといいの。レストランはただ食べるだけの場ではなくて、シェフやウェイターとゲストの双方向のコミュニケーションの場所だから。

困ったときはテーブル担当以外の人に何か頼んでもいい、料理をシェアするときも手伝ってもらえる、高価なワインには食事と同じチップの計算でなくてもOK......などなど、あやふやだったことや知らなかったことを力強く教えていただきました。

そして何より、レストランをもっと楽しむためにはコミュニケーションが大事、という気の持ち方を教わった気がします。

image via Shutterstock

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