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GWは「NYで生きていく」を映画で観る(後編)

GWは「NYで生きていく」を映画で観る(後編)

時間のあるゴールデンウィーク。カフェグローブの人気連載「NYで生きていく」を振り返りながら、映画でアメリカを体感してみませんか?

前編に引き続き、連載の内容とリンクする映画をご紹介します。

第3回「悩みはお金を払って吐き出す」

観客がセラピストになる『アニー・ホール』

連載記事を読んでいて、ある知り合いを思い出しました。15年以上もセラピーに通い続けている50代の女性。15年って、すごいですよね!

どうやらセラピーでよくなって自立しようという気はないみたい。連載の例にあったように、セラピーは「思いを吐き出す場」「聞いてもらう場」と化しているようです。

ウディ・アレン監督・脚本・主演『アニー・ホール』では、主人公の恋人たちは、別々にセラピーに通っていて、セラピーシーンは彼らが一方的に話すばかり。セラピストとの対話がないのが、まさしく「セラピー=思いを吐き出す場」を示しています。

そして、この映画そのものが「セラピーセッション」なのです。ニューヨーカーの回想や独白をひたすら聞かされ見させられる観客は、セラピストの立場に置かれます。ときには、第4の壁を破ってまで観客に話しかけるウディ。

実際にカップルだったウディとダイアン・キートンの自伝的要素もあって、セラピー色はますます強まります。でも、ユーモアとペーソスのあふれた語り口で、この名作、だてに1977年度のアカデミー作品賞に輝いてはいません。

第4回「女がひとりで産む時代」

アラフォー女性の妊娠・出産のさまざまなかたち

2012年のコメディ『恋愛だけじゃダメかしら?』。原題は「What to Expect When You're Expecting」。

「妊娠したらこんなことがありますよ」という、アメリカでは30年以上もベストセラーを続ける妊娠ガイドブックの題を拝借したんです。この本、私もお世話になりました。

映画の舞台は、アトランタ。待望の妊娠なのに、夢見ていたのとはまったく違う妊婦生活に面くらう妻、1回のセックスで妊娠してしまったシングル女性など、20代から40代までの女性5人の妊娠や出産にからむ物語

男性陣も集まっては、父親業の苦労をシェア。だから、パートナーと一緒に見ても楽しめます。世代的に、不妊治療の果てに養子を決めたジェニファー・ロペスの夫婦にホロッときました。

1987年の『赤ちゃんはトップレディがお好き』は、マンハッタンのバリバリキャリアウーマンが、親戚の赤ちゃんを育てるはめになったコメディ。

子どもへの興味ゼロのダイアン・キートンのもとに、赤ん坊がやってきたことから、キャリア最優先の生活が一変。

ナニーを雇うのに苦労したり、病気の赤ちゃんの世話で仕事に遅刻したり。キャリアと子育てにがんばる女性ならわかるシーン、大アリです。

育児は彼女の自発的な選択ではなかったけれど、シングルマザー業にコミットすると決めたら、ベストを尽くすヒロインを応援したくなります。

キャリアも、妻業も、母親業もそれぞれたいへん。コメディ映画を楽しみつつ、「女っていろいろあるけど、みんながんばってるよね」と、ちょっと自分をほめてあげたくなります。

image via Shutterstock/oneinchpunch

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ぬえよしこ

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