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女性監督が「いま」を描く珠玉の作品が揃いました #フランス映画祭2016

女性監督が「いま」を描く珠玉の作品が揃いました #フランス映画祭2016

ファッションやインテリア、ライフスタイル、さらには生き方など、女性として参考にしたいエッセンスがたくさん詰まっているのがフランス映画。

そんなフランス映画の「いま」を2016年も東京で感じることができます。

第一線で活躍する女性監督たち

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2016年6月24日(金)から27日(月)まで有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇で開催される「フランス映画祭2016」。

クラシック作品1本を含む13本の映画が上映されます。

実話をもとにしたストーリーやベストセラー小説の映画化など、さまざまなタイプの新作が上映されますが、なかでも特徴的なのが、作品の半分近くが女性監督が手がけたという点。

「女性監督特集!」とあえて括らなくても「これも女性が手がけていたんだ!」と後から知ったりして。

これは、フランスには実力も地位もある女性監督たちが多いということ。そこで、今回は、女性監督による注目の作品をご紹介します。

ドヌーヴの貫禄がすごい!

オープニング作品として上映される『太陽のめざめ』は、フランスを代表する大女優カトリーヌ・ドヌーヴ主演の最新作

2015年のカンヌ国際映画祭で女性監督史上2度目のオープニング作品を飾り、女優としても活躍するエマニュエル・ベルコが監督を務めました。

学校にも通わずに非行を繰り返す少年と、彼を助けるために手を差し伸べる家庭裁判所の判事との出会い描くドラマ。

この引退間際の判事を演じるのがドヌーヴです。少年がどんなに過ちを起こしても優しい心で受け止め、愛を与え続ける判事。深く大きな愛で包みこむ判事は、まさに、ゴッドマザー、ドヌーヴにぴったり。

また、少年を演じたロッド・パラドくんは、リセの職業訓練過程に在学中にこの作品のオーディションを受け、いきなりの主役デビュー。

セザール賞の有望男優賞をはじめ、リュミエール賞の有望若手男優賞も受賞するなど、フランス映画界におけるライジングスターとして注目です。どこかあどけなさが残るけど、どんどんイケメンになること間違いなし!

ちなみに今回は、ゲストとしてロッド・パラドくんが登場するので、いまのうちに注目するのもおすすめです。

力強く生きる女性に共感

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©2015 - GLORIA FILMS - PICTANOVO

養子としてフランスへ渡った自身の幼少期の体験をもとに描いたデビュー作、『冬の小鳥』で注目されたウニー・ルコント監督の6年ぶり長編監督第2作が、『めぐりあう日』です。

夫も息子もいる自立した女性を主人公に、30年もの歳月を経て、産みの母親と再会を果たすまでを描くストーリー。母親に会いたいという強い思いがここまで人を動かせるものなのかと、主人公のまっすぐなまなざしを見ていて強く感じました。

ウニー・ルコント監督は韓国・ソウル生まれで、9歳のときにフランスに養女としてやってきました。

同じ様な境遇で思い起こすのが、フランスの閣僚で文化・通信大臣を務めたフルール・ペルランさん。黒髪で真っ赤なリップがトレードマークの彼女もソウル出身ですが、生後3〜4日後に道端に捨てられ、孤児院に預けられていた過去があるんです。

その後、生後6か月でパリに渡り、フランス人家族と養子縁組。フランス国立行政学院を経て、官僚となり、大臣にまで登りつめたエリート。

このように養子縁組が珍しい時代ではなくなったいまだからこそ、新しい家族のあり方を考えさせられたり、女性の強さを改めて知ることができる作品です。

これぞ、フランス映画! アートを感じる作品はコレ

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©LES FILMS DU WORSO・ NOODLES PRODUCTION・VOLCANO FILMS・EVO FILMS A.I.E. ・SCOPE PICTURES・LEFT FIELD VENTURES / DEPOT LEGAL 2015

上映作品の中で、ある意味もっともフランスらしいといえば、ルシール・アザリロヴィック監督の『エヴォリューション(仮)』ではないでしょうか。

アザリロヴィック監督は、ギャスパー・ノエの公私にわたるパートナー。そう聞けば、フランス映画通の人にはピンとくると思います。

物語の舞台は、少年と女性しかいない人里離れた寂しい島。

その島ではすべての少年が奇妙な医療行為の対象となっていて、「何かがおかしい」と異変に気づきはじめた主人公の少年ニコラは夜半に出かける母親の後をつけて、母親がほかの女性たちと海辺でする「ある行為」を目撃。

そのことによって、少年の中に「エヴォリューション(進化)」が芽生えていくといったストーリー。

一見、摩訶不思議でセンセーショナルなイメージもありますが、そこは女性監督。少年が主人公とあって、繊細で儚い10歳という絶妙な時期をしっかりとカメラに収めています。

効果音のない不気味さ、海の神秘さや、男性の不在、ニコラの成長などミステリアスな要素が絡んでいるのですが、決して難解なわけではなく、いつしかすっとネクストステージに昇華されるような、どこか別世界に連れていってくれるような快感を味わいました。

このように、いまのフランスを感じることができる作品がラインナップされている「フランス映画祭2016」。

「フランス映画祭」といえば、毎回、豪華ゲストも見どころのひとつ。

今年は、フランスを代表するベテラン女優イザベル・ユペールが団長を務め、ほかにも『最強のふたり』で国民的スターになったオマール・シィをはじめ、豪華ゲスト陣が映画祭を華やかに彩ります。

サイン会やトークショーもあるので、スターと接近できるチャンスですよ。

〈開催概要〉開催日程:6月24(金)〜27(月)会場:有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇公式サイト:www.unifrance.jp/festival

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松崎桃子

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