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Case1:NYの家事はメリハリと割り切り #日本の女性は食事をつくりすぎかもしれない

Case1:NYの家事はメリハリと割り切り #日本の女性は食事をつくりすぎかもしれない

外食、中食でも栄養バランスはとれるのに、なぜ?

映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』で、ミスター・ビッグがテイクアウトの食べ物を買ってキャリーと暮らす家に帰ってくる場面がありました。優しい夫......と思いきや、キャリーは「そんな地味なの嫌だ」と文句を言います。キャリーにとっては、結婚しても料理しないのが当たり前、素敵なレストランや特別なシチュエーションでの食事こそ日常なんです。

でもキャリーほどじゃないにしろ、米国女性にとって料理は必ずしも必須スキルではないようです。一方日本では、女性は料理ができるのが大前提、朝昼晩は手づくりが理想的。かつおや昆布のだしをとったり、一汁三菜を栄養バランスよくつくったり、和食だけでなく中華や洋食、エスニックなどいろいろな種類の食事をつくったりしています。

そんな女性のがんばりが日本人の健康を支えてきたのだろうとは思いますし、料理が楽しいから負担ではないという人もいることでしょう。でも毎日仕事もしている女性なら、そこまでがんばらなくてもいいんじゃないかな、と思います。そこで、米国のキャリア女性は食事づくりをどうしているのか、調べてみました。

日本人女性の料理時間は米国の倍近く

The Atlantic」によると、米国の有職女性が1週間に料理にかける時間は4.4時間だそうです。単純計算すると、1日38分です。ちなみに専業主婦も含めた料理時間も週5.5時間、つまり1日47分程度です。それに対し日本の女性は、「トレンダーズの調査」によると1日1時間22分かけています。つまり日本人女性は、米国人女性の2倍近い時間を料理に費やしているんです。

ではニューヨーカーはどういう食事をしているかというと、調理が簡単な料理を選ぶか、外から買ってきて家で食べるいわゆる「中食」か、外食です。

The Atlanticの同じ記事によると、米国家庭の食事において、メインディッシュがいちからつくったものである割合は59%ほどでしかありません。たしかにスーパーのお惣菜コーナーには、サラダやサイドディッシュ的なものだけでなく、メインになるようなしっかりした肉料理・魚料理も並んでいます。この記事のトップ画像は、すべて筆者の近所のスーパー「FAIRWAY」で調理済みを購入したものです。

また米国では、料理は必ずしも女性だけの仕事ではありません。米国農務省の調査によると、「大人ふたり+子ども」という家族構成の男性のうち、16.7%は自分が主に料理をつくると答え、22.4%は自分とパートナーで半々に料理をしていると答えています。つまり合計すると、男性の4割近くが料理を担当しているんです。

メリハリと割り切り、夫婦で分担

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筆者の周囲の子持ちのキャリア女性にも、料理事情を聞いてみました。たとえば教員をしている友人は、「平日4日間は自分が料理担当、残りは夫がつくるか外食」と言っていました。料理する日はたんぱく質系1品+野菜系2品とバランス良くつくり、料理しない日はしない、とメリハリをつけているようです。

なかには「料理は夫の担当」という女性もいました。夫婦ともにウォール街の金融会社で働き、ふたりの子どもを持つカップルですが、夫が早く帰宅し夕食をつくっているそうです。妻が料理に時間を取られない分、子どもを保育園にお迎えに行ったあとは母子の時間がゆっくり取れるんです。

でも米国にも料理好きな女性はいて、ある友人は夕食の準備に毎日1時間かけると言っていました。ただそれもそんなに凝ったものをつくるのではなく、肉や魚をシンプルに調理したものに野菜や豆のサイド、というパターンがあるようです。時間があるときには自分でパンを焼いたりして料理を楽しんでいるようです。

家族や自分の栄養バランスに気を配っているのは、米国の働く女性も日本人と同じです。ただ、「やらなくちゃ」という負担感とか、外食や中食したりするときの罪悪感が日本人ほどでなく、「ほかのことを充実させるために料理時間を削っている」という割り切りがしっかりできているように感じます。

日本にはデパ地下や駅ナカ、スーパーのお惣菜コーナーなど、テイクアウトができる環境が実はすごく整っています。テイクアウトもデリバリーも、メニューを選べばじゅうぶん栄養バランスがとれます。だからそれらを利用するときの問題は単に「手づくりよりお金がかかる」ということくらいで、本人が納得していれば問題ないはずなのに、ついつい後ろめたさを感じがちです。

違うカルチャーに目を向けることで、そんな罪悪感が多少なりとも軽減していけばいいなと思います。

[The Atlantic, PRTIMES, 米国農務省]

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福田ミホ
ライター、翻訳者。アパレル企業、IT企業を経て、フリーランスに。ギズモードで翻訳、ItMamaでライターを担当し、読者の方が前向きになれる情報発信を心がけています。ブログでは、ファッションや語学、ライフスタイルについての情報を共有しています。ニューヨーク郊外在住。

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