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ズル休み=禁欲からのバケーション。これ、成功の秘訣らしい

ズル休み=禁欲からのバケーション。これ、成功の秘訣らしい

ダイエットやワークアウト、禁酒や禁煙、貯金や語学、資格の勉強。

人生には、いろいろな目標があるものですが、これらを達成するためには、日々コツコツと努力をし、誘惑にも決して屈しない強い意志力をもつことが大事だというのが常識です。

ところが最近の研究では、むしろ「ズル休みする日」をわざと組み込むほうが、長期的なゴールに到達するために有効であるとわかったとのこと。

サボったら、その分だけ目標に一歩遠ざかりそうなものなのに、一体、どういうことなのでしょうか。

モチベーションを維持する「ズル休み」効果

「消費者心理ジャーナル」に発表された論文によると、

実験の参加者たちは、毎日1500カロリーに定められたダイエットと、毎日1300カロリーを摂取し、毎週末に2700カロリーの大盤振る舞いをするダイエットの2つのオプションを提示されました。(中略)

36名の参加者らが2週間にわたり2つのダイエットを行ったところ、サボる日があった人たちの方が、モチベーションを維持し、自己コントロールに優れていたことがわかったのです。

また驚くべきことに、両グループともに減少した体重は似通ったものでした。

The Atlantic」より翻訳引用

週末に1日だけとはいえ、定められたカロリーの2倍以上も食べてしまうなんて、ダイエットには致命的に感じられます。

それに、1日サボってしまえば、そこからは「もういいや」となし崩し的に食べてしまいそう。

ところが、コツコツと同じカロリーで努力した人たちよりも、サボった人の方がやる気をキープして自制心も働いたうえ、結果も同じようなものだったというのですから、「ズル休み日」の効果は見逃せません。

ちなみに上記は、ダイエットのみならず、他の目標達成に関しても当てはまることがわかったそうです。

ズル休みは「禁欲からの短いバケーション」

ズル休みが効果をあげる理由について、研究者は

私たちは大きな目標にむけてフォーカスするときに、最小限のしくじりでさえ、その計画全体が失敗した証拠だと思いこんでしまうことがあります。(中略)

このような非常に不寛容なアプローチは、モチベーションや時間をかけてやっと熟する禁断の果実を制限してしまうわけです。

ところが、ズル休みする日は、いわば自己コントロールからの短いバケーションのような働きをします。

The Atlantic」より翻訳引用

と語っています。

1度の失敗で、全部が台無しになったとあきらめてしまう――。これまで自分が経験してきた挫折を振り返ると、まさにそれ! と心当たりが。

自分はなんてダメなんだ、と自己嫌悪がわいてきて、やけっぱちになり、続ける気力が萎えてしまうのです。完璧主義な人なら、とくに陥りやすいワナでしょう。

どんなに仕事ができる人でも、週末や夏には休暇をとるように、長期的な何かを達成するためには、自制心もたまに休ませてあげたほうが、全体として良い結果を生むのですね。

自分に厳しくするだけが成功の道ではない

上記のような、目標達成のための「ズル休み」のポイントは、ズル休みの日をあらかじめ設定しておくこと。「この日は休める」とわかっているからこそ、「あと少しがんばろう」とやる気をキープできるのです。

ちなみにこちら、専門家のあいだでは「計画的な快楽主義的脱線」と呼ばれているそう。

なんとも優雅な名前の脱線は、柔軟性を欠いた根性論からの抜け道を教えてくれているような気がします。

The Atlantic

image via Shutterstock

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田上晶子
ライター、コピーライター、翻訳業。東京でコピーライターとしてコスメ・ファッション・食品等の広告制作やネーミング、ブランディングに携わった後、渡米。現在、シアトル在住。海あり、山あり、湖あり、程よく都会でリベラルな北西部で楽しく暮らす。ビンテージドレス、アメリカ文学、音楽、お茶、健康、ヨガ、ランニングと睡眠と冒険が好物。

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