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知識欲が深まる秋、新しい古典の読み方に出会う本【女の本棚】

知識欲が深まる秋、新しい古典の読み方に出会う本【女の本棚】

読書で教養や知識を得ることは、大人になっても重要なこと。むしろ、長年キャリアを重ねてき年齢だからこそ、読んでおくべき古典があるものです。

ビジネス書や自己啓発書も役に立ちますが、ときには古典文学に親しむのも大人のたしなみ。

古典の楽しみ方は人それぞれ。古文のまま読んでもよし、研究者による解説で読んでもよし。

今回の本棚には、現代の作家たちによる、古典の新しい読み方を教えてくれる本を3冊ご用意しました。

英語でよむ万葉集

著者は英語を母語としながら、日本語で執筆活動を行っている作家。日本文学の研究者でもある著者が、奈良時代に編纂された『万葉集』の英訳に挑戦するという内容。

この本では、万葉集の歌の英訳だけでなく、翻訳の過程で著者が感じたことや苦労した箇所にも触れられています。

それを読むと、翻訳がたんなる言葉の置きかえではなく、古代の人々の思考や感性をたどる作業であることがわかります。

日本語のネイティブではない著者が、『万葉集』を通して見た、古代日本の風景とは。

完本-酔郷譚

倉橋由美子が遺した『よもつひらさか往還』と『酔郷譚』が完本となった文庫版。

どこか不思議な魅力がある桂子さんという女性を中心に、中流階級の家庭の「日常」が描かれていきます。

ただし、ときおりこの日常のなかには、この世とあの世が入り混じり、夢幻能のように彼岸の人とも交遊してしまう瞬間があらわれます。

本書の不思議な世界観は、源氏物語や能など、日本の古典からインスピレーションを得たと思われる要素が随所に見られ、読者を優雅で軽やかな夢心地へ誘ってくれます。

鬼の研究

日本の古典文学を読んでいると、「鬼」が登場する作品が非常に多いことに気づきます。

鬼は時代によってさまざまにその姿を変えながら語り継がれてきた存在でした。

かつては荒ぶる神の姿として、あるいは権力に反逆する異形の者として、畏れられていた鬼。やがて、鬼は、般若の能面に象徴されるように、恨みや嫉妬に狂った女性の正体として描かれるようになります。

「鬼」とは何者なのか。なぜ古典文学や能には「鬼」を描いたものが多いのか......。

著者は現代歌人で能にも造詣が深い馬場あき子。「鬼」として追放された者たちを見つめるまなざしは、古典に新たな光を当て、隠された歴史を気づかせてくれます。

「古典」というと、古臭いステレオタイプのイメージがありますが、読み方を変えれば新しい発見がまだまだあるようです。

文/カフェグローブ編集部

image via Shutterstock

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