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#3 オバマ大統領から表彰されたボランティア活動家【ニューヨークで働く一日】

#3 オバマ大統領から表彰されたボランティア活動家【ニューヨークで働く一日】

ニューヨークのラグジュアリーキャリアの一日を追う連載3回目は、ボランティア活動家の植田郁美さん

日本では震災をきっかけにボランティア活動をされた方は多いかもしれません。また、表参道の朝活としてゴミ拾いが話題になるなど徐々に浸透しているボランティア。

しかし、ニューヨークでは、もっと気負いなく身近な存在です。アプローチも多様で、大学に入る前から課外活動の一環として推奨され、ハイクラスな大人の社会活動としてチャリティは常識

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そんなボランティアの本場で活躍する郁美さん。昨年度の活動が評価され、オバマ大統領から表彰された彼女の一日とは?

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植田郁美(うえた・いくみ)

◇ 職業:ボランティア活動家(New York Cares所属)◇ 住まい:ニューヨーク、ミッドタウン◇ 家族構成:保険会社に勤める同い年の夫と二人暮らし

11:20am

本日の現場である『Saint Peter's Church(セント・ピーターズ・チャーチ)』へ集合。顔見知りのボランティア仲間と近況報告しながら準備スタート。

今日はシニア向けランチのフード・サービスです。このプロジェクトは内容がシンプルなため、多種多様なボランティア活動のなかでもとくに希望者が多いそう。

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12:00pm

サービスのスタート。本日は80名ほどが集まりました。シェフのアニーさんがつくるメニューは、サーモン・グリルのビーンズ添え、グリーンサラダとオレンジ。ベジタリアンメニューとしてベジバーガーとカッテージチーズのオプションも。

ガーリックの香りが食欲をそそり、美味しそう! これらは、ひとり1.5ドルの寄付、または無料で提供しており、ニューヨーク市からの資金援助で成り立っています。

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12:40pm

サービスの合間に20分ほどランチブレイク。ボランティアのメンバーは女優、学生など本業の合間に活動している人も多く、スイスやドイツなど世界各国出身の、郁美さんと同じ駐在妻も少なくありません。

海外からNYへ来て、本格的に社会へ出るためのウォーミングアップに役立てる人も。もちろん、人助けが目的の人がほとんどです。

2:30pm

「おひとりさま」が得意という郁美さん。活動の後はヘルズキッチンの『Empire Coffee & Tea(エンパイア・コーヒー・アンド・ティー)』でラテを買い、ハドソンリバーパークでひと息。

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5:30pm

いま一番はまっているという空手のクラスへ。意外にも郁美さんは唯一の日本人です。じつはニューヨークで人の無礼さを痛感していた彼女。

空手で出会った、日本文化を尊び、礼を重んずる人たちが新鮮に思えたそう。ストレス解消、というよりは自分を正すような、真剣な気持ちで通っているのだとか。

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7:30pm

空手道場と夫の勤務先は近所。帰りに待ち合わせして、自宅からほど近いペルー料理『Pio Pio(ピオ・ピオ)』で夕食。

彼は、やりたいことをやらせてくれる良きパートナー。すごく感謝している、と郁美さん。

自炊する日は、商店街のようなヘルズキッチンの魚屋さん、肉屋さんでお店の人と触れ合いながら食材を買うのが好き。

ひとが好き。「ありがとう」のひと言は言語の壁も乗り越えさせた

アメリカに渡った当初は、慣れない海外生活で苦労も多かったという郁美さん。しかし「何かひとつ成し遂げたい」、そんな気持ちが彼女をボランティア活動へ駆り立てました。学生時代に日本でも経験があった彼女ですが、その活動はフレキシビリティに欠ける部分も。

それに対し、ニューヨークのボランティアは時間や場所の選択肢が多く、プロジェクトも多様。ボランティアに敷居の高さを感じていた郁美さんにとって、それは衝撃でした。

日本では看護師を経て、保健師として働いていた彼女。それらがボランティア活動と共通する点は対象が「書類」ではなく、「ひと」であること

「ひとが好き」と語る郁美さんは、国は違っても人と交流できるボランティアにやりがいを感じ、それがニューヨーク生活の軸となりました。一番嬉しい瞬間はやっぱり「ありがとう」のひと言を聞けたとき。次につなげる大きな力になるそうです。

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じつは、夫に付随して渡米する際、断腸の思いで仕事を辞めたという郁美さん。しかし、ニューヨークでの経験は今後に活かせると確信しています。

英語の上達はもちろん、異文化に飛び込むチャレンジ精神も育むことができ、また現地ソーシャルワーカーと話すチャンスにも恵まれました。

それらは帰国後、保健師として再スタートする際に彼女の強みとなりそう。日本語を話せない外国人が増えている現状で助けとなれば、と語ります。

パッと花が開いたような笑顔で積極的にひとと関わる郁美さん。大都会の真ん中で、ひとの温もりを彼女に思い出させられました。

New York Cares, Empire Coffee and Tea, Pio Pio

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神田朝子

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