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落ち込んだ夜に。明日の糧になる言葉が見つかる本【女の本棚】

落ち込んだ夜に。明日の糧になる言葉が見つかる本【女の本棚】

仕事の失敗や人間関係で落ち込んだとき。一度ネガティブシンキングに陥ると、なかなか立ち直れないもの。

夜になっても憂鬱なままで、「明日の朝が来なければいいのに」と、つい逃げの思考に。 そんなときは、気持ちを切り替えるために読書を試してみるのもひとつの方法です。

今回の本棚では、それぞれの時代を先駆的に生きた女性たちの本を3冊ご紹介します。 迷いながらも自ら道を切り開いていった彼女たちの文章から、明日の糧になる言葉が見つかるかもしれません。

一瞬と永遠と

少女マンガの女神・萩尾望都。

『ポーの一族』をはじめ、その作品は後進に多大な影響を与え、少女のみならず多くの読者を魅了してきました。

この本は、そんな萩尾ワールドに繋がるエッセンスが詰まったエッセイ集。影響を受けたと思われるSFへの熱い思い。マンガだけでなく文学や映画、演劇などさまざまな作品に刺激されて広がる想像力。

同時に、駆け出しのころの不安や、両親との長年の葛藤など、リアルでの苦悩も語られています。

ファンにとっては偉大な創造主である萩尾望都が、じつはこんなにも「弱い自分」を抱えて生きていた、という衝撃。私も、こんなふうに悩んだ経験、ある。萩尾先生にも、そんなことがあったなんて......。

迷いながら、マンガを描き続ける道を選その言葉は、弱音を吐きそうになっているあなたに、きっと勇気を与えてくれるはず。

鈴木いづみコレクション〈3〉SF集(1)恋のサイケデリック!

70年代、サイケデリックな存在感を放った女性作家、鈴木いづみのSF短編集。

ポートレートの彼女は、つけまつ毛に濃いアイライン、意志の強そうなまなざし。短くも激しい人生を歩んだヴィーナス。

彼女自身の強烈なエピソードに対して、この短編集はテンポのよい会話と軽やかな文体で、すいすい読めてしまいます。

けれど、SFらしくタイムスリップやパラレルワールドの異次元をさまよいながらも、登場人物たちは、現代社会との齟齬や苛立ちから解放されないまま。たんなるフィクションとして読み飛ばせない現実感があります。

女性と男性のすれ違う会話が妙にリアルで、「こういうときイライラするの、わかる!」となったり、常識人をやり込める言葉にドキリとしながらも「よくぞ言ってくれた!」とうなずいたり。日常のストレスを粉砕してくれる言葉がたくさんあります。

山梔

大正の女性作家、野溝七生子の自伝的小説。

厳格な元軍人の父親が君臨する家庭。文学に憧れながらも自由な意思表現ができない現実。女であるという理由で、将来の選択肢が結婚しか与えられないことへの苦悩、不安。

女性が自立することが難しかった時代。作者の野溝七生子は、大学で文学を講じながらホテルに一人暮らします。

本書の主人公・阿字子も、主体的に生きようとする先駆的な女性です。周囲から理解されないまま、理想と現実の間で苦しみます。迷いながらも自分を信じようとする阿字子の言葉は、現代を生きる女性にも力を与えてくれるようです。

文/カフェグローブ編集部

image via Shutterstock

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