「お先に〜」
軽やかに退社していくワーママの同僚たち。旦那とディナーの予定でもあるのか、バタバタと音を立てて仕事を片づけようとしている、新婚ホヤホヤの後輩アラサー女子。
本日もオフィスは間もなく閉店ですね。ホタルノヒカリ。ワタクシもそろそろ帰ろうかしらっと......緊急事態! 急ぎ今日中にリカバーしなければならない事案発生。そして一斉にわたしに向けられる、目、目、目。「先輩、よろしくお願いします」ってか? はいはい、そうですよね。この空気読んだらわたしがやるべきって感じですよね。やりましょうとも、トラブル処理!ワーママ vs ノンママ。
世間では対立が取り沙汰されているらしいですね。
わたし? 争う気、ゼロです。安易な二項対立を煽るのは本質的な問題を遠ざける浅い行為と存じます。
I love my job...I love my job...自分の仕事が好きだし。そこは正直ベースです。それにわたしだって、日ごろは残業しないで帰るようにしているわよ。
でもでも、時間の切迫した緊急事態を処理してるの、いつもわたしじゃない?
......独身だから? あれ、ひょっとして暇な女って思われてる?
わたしにだって大切な用事がある。
3か月に1度しか会えない男との逢瀬だったり、向こう半年は予約の取れない寿司屋のカウンター席が「キャンセルが出て急に空いた」の連絡が入ったりしたとき。ほかにもいろいろ。
一も二もなく駆けつけねばならぬ夜があるのだ。わたしは、ただわかってほしいだけ。独身の大人の女だから暇ってわけじゃない、ということを。
それともわたしは、「このトラブルは自分にしか処理できない」と勝手に背負っているのかな。誰もわたしに頼んでいないのに、進んで引き受けるのは、「仕事に自信がある」というプライドの裏返し?
......そうかもしれない。わたしとしたことが、うっかり、僻んだり気負ったりしていたのかも。疲れが溜まっているんだわ。
ああ、もう止めた止めた。No more 残業! タスクは明日に回してしまえ!
今夜はおいしいものでも食べて帰ろ。【今週のキャリア川柳】「独身は暇でしょ?」からの残業よ文/東京木枯らし俳人 イラスト/マヌオ
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