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バツイチ、それは女の新たなる魅力なのか#妙な年齢

バツイチ、それは女の新たなる魅力なのか#妙な年齢

とある展示のレセプションパーティー。ケータリングのブースに立つふたりの妙な年齢の女性。そこへ飲み物をとりに来た知人。最近結婚したというその知人へ「ご結婚おめでとうございます」と笑顔で挨拶するこのふたりは、ともにバツイチである。妙だ。

私の頭のなかの江戸の八百夜町を、岡っ引き達が「妙だ! 妙だ妙だ!」と、妙と書かれた提灯を掲げ走り回る。

結婚経験者であり、離婚も経験してるわけだから経験値的には2つ上手だ。結婚が手放しでおめでたいものではないことを十分に理解しているはず。そんなふたりが、「ご結婚おめでとうございます」とは妙だ。「あけましておめでとうございます」と同じ感覚で言っているのかもしれない。それもそれで妙なのだが。

ふたりとも綺麗なかたであり、ともに早めの結婚と離婚を経た妙な年齢の女性である。たぶんモテる。

結婚と離婚を経て恋愛を謳歌してるようにもみえる。

戸籍原本に大きくバツが記入されることからそうと呼ばれるようになったバツイチ。しかし、逆にバツがついたことで妙に魅力的にみえるということもあるのかもしれない。

年々離婚率が高くなっていることを考えれば、むしろバツイチは人生ゲームのコマを進めているくらいのものなのかもしれない。

「愛はどこからやってくるのでしょう」とはhitomi氏の言葉だ。彼女は2回の離婚を経験したのち3回目の結婚に踏み切っている。本当に本人もどこからやってくるのかわからないようだ。

婚姻届けに判を押しては、離婚届けに判を押す。その繰り返し。愛のスタンプラリーだ。30歳を迎える前に同級生たちの結婚スタンプラッシュがあったのを覚えている。周囲の友人たちがこぞって結婚というスタンプを押しはじめた。年間いくらご祝儀を払わされるのだろうかと不安にもなった。祝福する気持ちがないわけではないが、個人としては経済的には「呼んでくれるな」という気持ちが勝った。しかしそれから4、5年が経つと今度は離婚というスタンプを押しはじめるものも現れる。同級生が結婚していくことにはさほど何も感じなかったが、離婚しはじめる様には、自分の年が「いよいよ大人になったなあ」と実感できる出来事だった。私は、スタンプ帳に「同級生が次々離婚していくくらい大人になりました」スタンプをそっと押した。そういえば、知人の妙な年齢のA女史のバツイチスタンプはなかなかに壮絶な押され方だったようだ。

京都の老舗店の若旦那と結婚したA女史。この時点では順調なスタンプラリーであったように思う。しかし、そこから若旦那の度重なる浮気スタンプがスタンプ帳を埋め尽くしたのだという。最終的に、若旦那が愛人女性と温泉旅館から朝チェックアウトする現場を、A女史の両親と一緒に旅館のロビーでカメラを回しながら迎え撃つという、若旦那からしたらなかなかの地獄スタンプが押されている。

慰謝料などの条件面を有利にしたうえで、離婚届にスタンプ(判)を押させたようだ。また、編集担当のTさんから先日スナックで一緒になった妙な年齢の女性、地味スーツに身を包んだバツイチ子持ちシングルのアラフォーが妙にエロかったという報告を受けた。妙な報告だ。「バツイチ子持ちシングル」というざっくりした言い方には何かオリンピックの種目別競技のような響きもあるので妙だ。

今年入籍したばかりのTさんは「自分もシングルマザーになったら、ああいうエロさを纏いたいと思います」という妙な意気込みを語った。いろいろあった彼女たちだからこそ、結婚を前提にしない恋愛を軽やかに楽しめているのかもしれない。

バツのスタンプが押されていることは、妙な年齢の女性を魅力的にみせるひとつの要因かもしれない。

イラスト/神谷圭介

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