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なぜ女性リーダーは世界的に誕生しにくい? 向けられる厳しい視線

なぜ女性リーダーは世界的に誕生しにくい? 向けられる厳しい視線

「女性が輝く社会」を目標に掲げながら、二進一退で少しずつ欧米に追いつこうとしている我が国、日本。

先月世界経済フォーラム(WEF)が発表した2016年版「ジェンダー・ギャップ指数」では、144か国のうち111位と過去最低ランク。つまり、日本の男女平等レベルは、世界全体でも極めて低いことが明らかになりました。

この不名誉な結果を嘆きながら、「欧米にくらべて日本はまだまだね......」と思った人は多いかもしれません。

世界のジェンダー・ギャップ

ところが、男女平等が進んでいるかのように思われている欧米でも、いまだに女性への差別は根強く存在しているようです。先日のアメリカ大統領選では、史上初の女性のアメリカ大統領誕生の予想を裏切り、ヒラリー・クリントンが落選。

また、同じころ、イギリスでも賃金格差のニュースが話題となっていたようです。女性団体The Fawcett Societyが、11月10日のイコール・ペイ・デイ(同一賃金の日)に際して、以下のような文章をホームページに公開したところ、反響を呼びました。

これはつまり、女性は11月10日から年末まで実質的にタダ働きすることになる、という意味です。なぜなら、女性の平均賃金が男性よりも低いから。フルタイムの男女間賃金格差は現在13.9%ですが、この数値をもとに計算しました。

The Fawcett Society」より翻訳引用

これらのできごとは、男女平等先進国とされるアメリカやイギリスにも根強い性差別が残っていることの表れだとも言われています。

女性リーダーが誕生しにくい、その原因

ビジネスでも政治でも、なぜいまだに女性リーダーは誕生しにくいのでしょう? この問題に関連して「Business Insider」に注目すべき記事が紹介されていました。

アメリカで実施されたある調査によると、会社の経営が傾いたりトラブルに直面したとき、女性CEOは男性CEOよりも厳しいバッシングにさらされる傾向にあることがわかったのです。

同調査は、米ロックフェラー財団とグローバル・ストラテジー・グループが今年10月に発表したもの。会社のトラブルに関するニュースがメディアに取り上げられる際の、その会社のトップの男女比を調べた結果、女性トップの方がより強い批判を浴びていることがわかりました。

同調査において、会社CEO20名についてのニュース記事100本以上を調べたところ、そのうちの11名が女性CEOであり、記事全体の80%において経営危機の原因だとして厳しく批判されていました。

一方、男性CEOの場合は31%しか批判されていませんでした。

Business Insider」より翻訳引用

調査対象が少なすぎる点は、気になります。けれども、会社経営者全体における女性の比率が極めて低いことを考慮すると、この調査結果は決して無視できないものではないでしょうか。

差別を「おかしい」と言える社会を目指す

制度や賃金など、目に見える格差は批判・是正しやすいものです。しかし、社会全体になんとなく漂っているムードや無言の圧力、冷たい視線は表立って批判しにくいもの。

「だって、私は/僕は、個人的になんだか嫌いなんだもん」と各人に言われたら、それ以上責めようがない。けれども、このような無言の冷たい空気に対しても、ひとりひとりが勇気をもって「おかしい」と声に出してみることが大切なのかもしれません。

The Fawcett Society, Business Insider, The Guardian, The Rockfeller Foundation

image via Shutterstock

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吉野潤子
ライター・英語翻訳者。社内資料やニュースなどの翻訳者を経て、最近はWebライターとしても活動中。歴史、読書が好きです。

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