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#28 わたしたちの辞書に「申し訳ない」という言葉はいらない【NYで生きていく】

#28 わたしたちの辞書に「申し訳ない」という言葉はいらない【NYで生きていく】

突然ですが、今週、何回「申し訳ない」という言葉を使いましたか?

気乗りしないけど、申し訳ないから仕方なくする。申し訳ないと思いながらお願いする。自分なんかで申し訳ないと萎縮する......。

私もメールで無意識のうちに頻繁に使っていました。一方で、これを英語にすると、 I'm afraid.... や I'm sorry .... という言い回しが考えらますが、こちらは、挨拶代わりのように使うことはありません。

この「申し訳ない」という感情に、わたしたちの思考や行動は思った以上に影響を受けています

それを実感したのが、仕事の営業先との出来事。

まだ、自社の商品を売り始めたばかりの私は 、あやうく、とあるお店でタダ働きしそうになったのです。

「商品を置く代わりに、店の仕事を週に1、2度手伝って欲しい」

そう言われて、まだ名が知られていない商品をこんなに素敵な店に置いて頂けるのだから、少しくらい仕事を手伝うくらいか仕方ないか......。そう思った私は、OKしてしまいました。

しかし、その後、冷静になって考えてみると、時間を買いたいくらい忙しいときに、ほかのお店を手伝っている場合ではありません

そんなことをするくらいなら、ほかのクライアントを探したほうが良いし、自分がしぶしぶタダ働きするくらいならば、人を雇うほど成長して誰かの役にたったほうが良い、そう思ってお断りしたところ、その後、これ以上ないほど条件がそろった取引先が現れて、商品の価値を認めてくれて、とても喜ばれました。

そこで「ああ、あのとき、タダ働きしなくて本当に良かった......!」と思ったわけなのですが、そもそも、なぜ、タダ働きにすぐNoと言えなかったのだろう? と考えると、いつもどこかに「申し訳ない」「して頂いている」という思考の癖があったことに気がついたのです。

一見、謙虚になり、相手を立てているように聞こえる言葉ですが、自分を卑下するだけでなく、健全な対価の交換さえも否定しています。

プライベートでも仕事でも、対等な価値を交換できない相手とは、そもそもどんな関係も成立しません。「申し訳ない」なんて思う代わりに、自分が本当にやりたいことをして、自分や自分の商品を本当に必要としてくれている人を大切にしたほうがよほど幸せというものです。

そもそも、違和感を感じてNoと言ったところで、たいしたことではありません。自分に合う別の相手がいくらでもいるように、その人に合う相手もいくらでもいます。

といわけで、むやみに「申し訳ない」と思うのはやめにして 、まずは自分が自分に対して公平になることが必要なのだと思います。

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白石 里美
ニューヨーク在住11年。クリーンな心と体を作るライフスタイルを提案するウェルネスブランド「ANCIENTICS」をNYで立ち上げ、マンハッタンとブルックリンのカフェやストアでスーパーフードや日本の発酵食品をアレンジした商品を販売。日本企業向けのプロデュースやコンサルティングも行っている。 世界最大の栄養学校Institute for Integrative nutritionでホリスティックヘルスを学び、最新のヘルス・ウェルネス・ビューティー・ライフスタイル情報に精通。ウェブや雑誌でもコラムを執筆中。 Blog / Facebook / Instagram

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