新年度は、あらためて自分に似合う服を考えたくなるタイミング。
じつは、似合う服は「骨格」と密接な関係があるんです。自分の骨格のタイプを知り、合うシルエットや素材がわかれば、スタイルがよく見えて印象アップも可能に。クローゼットオーガナイザーで骨格スタイル協会認定講師の林智子さんに、似合う服の法則についてうかがいました。
人それぞれ違う「骨格」で、似合う服は決まる
まずは、自分の「骨格スタイル」を知ることから始めましょう。生まれ持った骨格は人それぞれ。さらに筋肉や脂肪、関節などによって身体の質感やラインの特徴は異なります。
骨格タイプは「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3つに分けられます。
服の素材を変えるだけで3キロやせて見える!?
「似合う服を選ぶには、身体の特徴と服の相性を知ることが一番の近道。コンプレックスと感じることも、むしろ生かすことができます。服の素材を見直すだけで3キロ着やせすることだって可能です」と林さん。
気になる3タイプの特徴は以下の通り。自分はどれにあてはまるか見当をつけてみてください。
グラマラスな魅力を持つ「ストレートタイプ」
・体全体に厚みがあり、メリハリある肉感的な体型・バストやヒップ、腰の位置が高く、重心が上にある・首は短め・鎖骨はあまり出ていない・太ももは肉感的。ひざ下の脚はすらりとしている・このタイプの有名人:藤原紀香、米倉涼子
華奢で、肌がやわらかい「ウェーブタイプ」
・骨細で身体全体が薄く、華奢な体型・鎖骨が華奢で出ている・肌の質感はふわふわ、脂肪のやわらかさがある・首はどちらかというと長め・上半身は体がうすく華奢な印象、下半身や腰まわりのボリュームが目立ちやすい・このタイプの有名人:壇蜜、佐々木希
手脚が長くフレーム感ある「ナチュラルタイプ」
・関節が大きく、フレームがしっかりとした体形・肉感的に感じさせない・皮膚がやや厚めで、関節や節が目立つ・骨ばっていたり筋が出ている・身長のわりに手足が大きい・このタイプの有名人:天海祐希、今井美樹
いかがでしたか? もしわからなければ、こちらから骨格スタイル分析を試してみてください。
3タイプ別「定番オフィス服」の選び方
自分のタイプがわかったら、同じようなものばかり買ってしまいがちな"オフィスでの定番服"も、今までとは違った目線で選べるようになるかもしれません。
骨格タイプ別の似合うデザインはこちら。
ストレートタイプ
・シンプル&ベーシックなデザインと直線的な形、適度なハリと高級感ある素材・全身にIラインを意識してすっきりとしたコーディネート
ウェーブタイプ
・重心を上げてメリハリある着こなし・やわらかい素材や、胸元にボリュームがあるデザイン
ナチュラルタイプ
・ドルマンスリーブやワイドパンツ、マキシスカートで輪郭の強さを緩めると女性らしい印象に・麻やデニム、ツイードなど厚手の生地
これらをオフィスの定番服に置き換えると、以下のようになります。
その1:白シャツ
・ストレートタイプ・・・オーソドックスな襟と、ハリのあるコットン素材で知的に・ウェーブタイプ・・・小ぶりな襟と、柔らかな透け感ある素材で、よりソフトな印象に・ナチュラルタイプ・・・太い糸で織った地厚なボタンダウンシャツを小粋に着こなして
その2:Vネックニット
・ストレートタイプ・・・直線的で深めのVラインが似合う。身体の線を潔く出すとスッキリ・ウェーブタイプ・・・浅めor横広のVラインを。パールなどを装飾したデザインも似合う・ナチュラルタイプ・・・ルーズなネックライン、大きめシルエットでこなれ感を演出したい
その3:パンツ
・ストレートタイプ・・・センタープレスの効いたストレートパンツ、9分丈~フルレングスで・ウェーブタイプ・・・短めのクロップドパンツを。丸い膝が目立ってしまうハーフパンツはNG・ナチュラルタイプ・・・ワイド、ロングなど、重量感のあるもの、男性的なデザインも似合う
その4:テーラードジャケット
・ストレートタイプ・・・Vゾーンは深めで、腰丈、ウエストを少し絞ったデザインのものを・ウェーブタイプ・・・着丈は短め、Vゾーンは浅め、シャーリングなど立体的な装飾が得意・ナチュラルタイプ・・・ダブルなど男性的シルエット、お尻が隠れる長めの丈も着こなせる
タイプと違う服も着たい。どうすればいい?
自分に似合う服はわかりました。とはいえ、ストレートタイプがAラインのフェミニンなスカートを履きたい日もあるし、ウェーブタイプがメンズライクなシャツを着たいこともあります。
そんな悩みを解消すべく、林さんがいつくかアイデアをくれましたので、参考にしてみてください。
・着たい形を自由に選んだときでも、素材だけはタイプに合わせる
・小物で得意なラインを強調する(ストレートはスカーフで縦長ラインを。ウェーブはネックレスで胸元にボリュームを、ナチュラルはベルトをゆるく巻いてルーズな印象をつくる、など)
・トレンドのアイテムがタイプと正反対のときは、トレンドカラーや小物などで取り入れる工夫を
ラグジュアリーキャリアの女性たちは、服の着こなしに自分なりのスタイルを持っているはず。さらに、もっとおしゃれになれる、印象アップするといわれることがあるなら、柔軟にとり入れていきたいですね。
林智子さん
ライフオーガナイザー。クローゼットオーガナイザー。骨格スタイル協会認定講師。依頼者の「着るもの、身につけるもの」を収納する環境を整えることで、より自分らしい装いができる仕組みづくりやファッション、買い物のアドバイスをしている。著書に『だれにでもつくれる最強のクローゼット』(株式会社ワニブックス)がある。ブログ
取材・文/大森りえ、企画・構成/寺田佳織(カフェグローブ編集部)、image via Shutterstock

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