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#7 六本木で色鮮やかに反響する、草間彌生の魂のメッセージ!!【乙なアート】

#7 六本木で色鮮やかに反響する、草間彌生の魂のメッセージ!!【乙なアート】

少しずつ暖かくなり、いよいよ春夏を感じる2017年。国立新美術館の敷地内に入ると、水玉に彩られた樹々が展示会場への気分を高めてくれます。日本が誇る"水玉の芸術家"といえば、草間彌生。今回の特集は『草間彌生 わが永遠の魂』展!

会場入り口の壁一面の黄色。いよいよ始まるぞと気合が入ります。

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全身で見上げても受けとめ切れずにフラフラしてしまいそうな、草間彌生の芸術への情熱。部屋いっぱいに反響する彼女の声が、視覚から読み取れます。そんな鮮やかなメッセージにあふれる空間なんです。

会場2つ目の大きな部屋は、壁面のすべて、見渡す限りがほとんど絵画作品。今回の扉絵の写真は、この2つ目の会場で撮影したもので、絵画のスケールに圧倒されました。

私が初めて草間彌生作品を見たのは、きっと幼少期。そのころから母がポップアートを好きだったこともあって、結構な回数を観てきたのですが、ここまで草間彌生の絵画が一挙に並んだのは初めて観ます!

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《オブリタレーションルーム》草間彌生とクイーンズランド州立美術館(オーストラリア)によるコラボレーション。クイーンズランド州立美術館によるコミッション・ワーク。クイーンズランド州立美術館財団を介した作者による寄贈、2012年 クイーンズランド州立美術館蔵

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3つ目の部屋以降は、日本で描いていた初期の絵画作品や、渡米後に評価を得るきっかけとなった網目状の絵画、オブジェのインスタレーション、映像作品などが並び、彼女の人生を視覚で感じることができます。

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《トラヴェリング・ライフ》1964年 京都国立近代美術館蔵(撮影:上野則宏)

幼いころから幻覚や幻聴に悩んでいた草間彌生が描き始めたのが、水玉の世界でした。

1957年に渡米し、NYに拠点を移して制作と発表を始めたころから、ぐっと作品が変化しはじめます。たとえば新しい土地で最初に評価を得た「ネット・ペインティング」と呼ばれる網目状のモノクロームの絵画作品。にょきにょきと生えるモチーフに、ゴールドやシルバー、ポップなカラーリングが印象的なソフト・スカルプチュアによるインスタレーション。

そして「ハプニング」と称される過激なパフォーマンスの数々など。性と食品に関するオブセッション(強迫観念)を主題とした先駆的な作品が、大きな注目を集めました。表現の幅がどんどん広がっていくのは、観ていて爽快!!

当時、親友であり、のちにパートナーとして一緒に過ごす前衛芸術家、ジョゼフ・コーネルとの出会いも、作風に大きな変化を与えた一因だったのかもしれません。

こんな風に、1人の作家の人生と作品の発展を重ね合わせて観るようにすると、楽しみも深まります◎

話が前後しますが、1番最初の小さな部屋にある草間彌生からのメッセージは、どうか読み逃さないでほしい。彼女が人生のすべてを捧げてアーティストとして生きてきたことを、まっさきに感じることができるんです。きっと彼女の力強いメッセージに、胸が熱くなりますよ。

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《南瓜》2007年 フォーエバー現代美術館蔵 ©YAYOI KUSAMA

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人間に起こりうるさまざまな欲求、感覚。日常的な風景、街並みなどごくごく一般的なところに自分の美しいと思う一部分を切り取って描きだす穏やかな絵画作品もありますが、もっと感情的で、恐怖や悲しみ、苦しみ、いろいろな影響を受けたことで刺激され描かかれる色彩や線の絵画作品もあります。絵画はいつもその時代の影響を受信した人々の感情の象徴といえるでしょう。

このように、ビジュアル化して鑑賞者に伝えることができる人を"芸術家"と呼ぶのであれば、草間彌生こそアーティストなのだということを、深く感じる展覧会でした。

壮大な作品群の最後には、代名詞ともいえる水玉と、ポップなカラーがキャッチーなお土産ブースも充実。会場外には、水玉のシールを鑑賞者が貼ることで完成する参加型の作品もあり、半日たのしく過ごせるくらいの作品数!!

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大人気でチケット売り場が長蛇の列なので、スマートフォンをお持ちの方は、ぜひ事前にeチケットを購入し、プリントor画面表示でスマートな入場をするのがオススメです◎

『草間彌生 わが永遠の魂』展

会期:〜2017年5月22日(月)

時間:10:00〜18:00(金〜20:00)

※入場は閉館の30分前まで。※4月29日(土)~5月7日(日)は毎日20時まで開館。

休館日:火曜 ※5月2日は開館。

会場:国立新美術館 企画展示室1E

観覧料:一般1,600円

公式オンラインチケットhttp://www.e-tix.jp/kusama2017/

草間彌生 わが永遠の魂

写真/Miki Takahira

Junko Suzuki

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