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チャンスを掴むのはいつだってオープンマインドな人【DCエンターテイメント社長 ダイアン・ネルソンさん】

チャンスを掴むのはいつだってオープンマインドな人【DCエンターテイメント社長 ダイアン・ネルソンさん】

スーパーヒーロー映画はハリウッドでもつねに注目度は高いが、子どもや男性向けのイメージを持っている人も多いのでは。しかし、これからは女性こそが楽しめるジャンルのひとつになりそう。

その代表格ともいえるのが、この夏に公開される『ワンダーウーマン』。女性のヒーローが主人公の作品として、すでに話題となっている。

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本作を製作しているのは、『スーパーマン』や『バットマン』といった人気キャラクターを次々と輩出し、マーベルと並んでアメコミ界の一大勢力でもあるDCエンターテイメント。社会の変化はカルチャーにも色濃く反映されるだけに、女性のスーパーヒーローが登場したことは当然のようにも思えるが、ある女性の存在が大きな影響を与えていることにも触れずにはいられない。

その人物こそ、2009年からDCエンターテイメントの社長を務めているダイアン・ネルソンさん。そこで今回は、来日した際にこれまでの道のりや仕事への向き合い方について語ってもらった。

リスクがあっても飛び込んできた

現在、ダイアンさんはDC エンターテイメントの社長としてだけでなく、ワーナー・ブラザース・コンシューマー・プロダクツ社長、ワーナー・ブラザース・インタラクティブ・エンターテイメント社長兼チーフ・コンテンツ・オフィサーも兼任。

それゆえ、能力の高さは言うまでもないが、40代にして彼女をトップへと押し上げた原動力は一体どこにあるのだろうか。

「ワーナー・ブラザースには長年働いていて、『ハリー・ポッター』をはじめとしたさまざまな仕事をやってきたけれど、これまでも社長という立場を5つか6つ兼任していたのよ。でも、それは自分で計画したものではなくて、たまたまそういうチャンスがあっただけ。もちろん、私の技術的な面も評価されたとは思うけど、それを助けてくれるメンターの存在や新しいことに挑戦する姿勢もあるわね。

あとは、リスクがあっても飛び込む熱意があったり、まったく何もないところから立ち上げたり、とにかく一生懸命やってきたわ。だから、何かひとつというわけではなく、いろいろな理由からいまの立場になったのよ」

役職が上になればなるほど責任も大きくなり、さまざまな問題にも向き合ってきたと思うが、困難な状況に陥ったときの対処で心がけているのは?

「大変だったことはいくつもあるわね(笑)。たとえば、自分の上司や仕事においてとても重要な人物と対立したとき、『どうやってその状況を打破して改善するか』とまず考えるけれど、『それが可能ではないときにどうするか』とか、『そもそもなぜ起きたのか』、そして『今後二度とそういうことが起きないようにするにはどういう方法を必要か』ということの答えも同時に見つけ出すようにしているの。だから、ちょっとひいて全体を見てみることが大事だと思うわね」

問題が起きたときこそ、個人の才腕が問われるといっても過言ではないが、なぜ彼女が重要なポストをいくつも掛け持つことができるのか、その理由がここにあるのかもしれないと感じさせる。

正しいことのためには戦う意味がある

これだけの輝かしいキャリアを見ると、さぞ気の強い女性だろうと思われてしまうかもしれないが、「争いごとは好きではないからなるべく避けている」というダイアンさんは、とても穏やかで笑顔の優しい女性。そんな彼女は、大切な人を守り、信念のためにだけに戦うワンダーウーマンとどこか重なってみえる。

戦わなくても手に入れる方法はほかにもあると思っているけれど、正しいことのためにはやっぱり戦うわね。自分の愛するものや会社のために戦うことには、いろんな意味があるから」

つねに戦い続けていると、心にも体にも限界がきてしまうこともある。ダイアンさんのように「ここぞ」というときに力を発揮することこそ、社会においては、より効果的で賢い戦略といえそう。

最後に、同世代でもあるcafeglobe読者にむけてアドバイスを!

「私はチャンスに恵まれたほうだけれど、そもそもチャンスというのは、いつやってくるかわからないの。だから、自分で人生設計をすべて作るのではなくて、オープンで受け入れる態勢でいて欲しいわね」

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いまだ男性社会といわれているハリウッドにおいて、最前線で活躍するダイアンさんのような存在こそ、"働く女性のスーパーヒーロー"。そして、男性たちと肩を並べて活躍するワンダーウーマンもまた、私たち女性に勇気を与えてくれるヒーローであることは間違いない。

『ワンダーウーマン』だけでなく、冬に公開される『ジャスティス・リーグ』でも、その雄姿を楽しむことができるだけに、2017年は女性が持つ真の強さと美しさを見せつける年になりそうだ。

ワンダーウーマン

監督:パティ・ジェンキンス

出演:ガル・ガドット、クリス・パインほか

2017年8月25日(金) 全国ロードショー

配給:ワーナー・ブラザース映画

© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC

http://wwws.warnerbros.co.jp/wonderwoman/

ジャスティス・リーグ

監督:ザック・スナイダー

出演:ベン・アフレック、ガル・ガドットほか

2017年11月23日(祝・木)全国ロードショー

配給:ワーナー・ブラザース映画

© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

http://wwws.warnerbros.co.jp/justiceleaguejp/

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志村昌美
映画宣伝マンとして洋画や邦画の宣伝に携わったのち、ライターに転向。イタリアとイギリスへの留学経験を経て、日・英・伊・仏のマルチリンガルを目指しながら、現在は海外ニュースや映画紹介、インタビューなどを中心に女性サイトや映画サイトで執筆中。女性目線からみたオススメの映画を毎月ご紹介していきたいと思います! 日々の試写の感想などをつぶやき中:https://twitter.com/masamino_19

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