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オードリーも愛したドレス。フランスでジバンシィ回顧展

オードリーも愛したドレス。フランスでジバンシィ回顧展

25歳の若さでブランド「GIVENCHY(ジバンシィ)」を打ちたてたユベール・ド・ジバンシィ氏の回顧展が、マドリード、オランダ、スイスに続き、本拠地フランスでも6月16日にはじまります。

絢爛たる顧客たち

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ユベール・ド・ジバンシィ、1982年 © Skrebneski Photography

ユベール・ド・ジバンシィの顧客には、華やかな名前が並びます。

たとえば、ジャクリーン・ケネディ。夫ジョン・F・ケネディの米大統領選挙運動中のジャクリーンの服はすべてユベールがデザインしましたし、米大統領就任後、初の訪仏で着た夜会服も、ユベールの手によるものでした。

当時のシャルル・ド・ゴール仏大統領が、このドレスをAntoine Watteau(アントワーヌ・ヴァトー)の絵のようだと評した逸話も残っています。

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フランス公式訪問時ジャクリーン・ケネディが着たアンサンブルドレスの刺繍部 © Givenchy / photo Luc Castel

また、イギリス国王エドワード8世が、王冠を捨てて選んだ女性、ウィンザー公爵夫人も、ユベール・ド・ジバンシィを高く買っていた顧客のひとりです。

1972年、元英国王であるウィンザー公爵が亡くなったときも、ウィンザー公爵夫人は迷わずユベールに連絡し、その依頼に応えて、ユベールは記録的スピードで、故ウィンザー公を送るのにふさわしい喪服を作りあげました。

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ウィンザー公の葬儀に公爵夫人が着た喪服。1972年© Givenchy / photo Luc Castel

オードリー・ヘプバーンとの友情

ユベール・ド・ジバンシィのオートクーチュールをまとった貴族や著名人は他にも多くいます。けれども、特に忘れられないのは、女優オードリー・ヘプバーンです。

フランス北部の港町Calais(カレー)の「 La Cité de la dentelle et de la mode(レースとモード博物館)」で開催中のユベール・ド・ジバンシィ展でも、オードリーの存在感を感じます。

たとえば、大きく三部に分けられた展示のうち、第二部は、まるまるオードリー・ヘプバーンに割かれています。

また、第三部では「ジバンシィ」の香水を扱いますが、そのうち1957年に発売された「L'interdit(ランテルディ)」は、オードリーに捧げられたものとして有名です。

2人の出会いは1952年のこと。映画『Sabrina(麗しのサブリナ)』(1954)の衣装を探しに、自ら「ジバンシィ」を訪れたオードリー。

最初はあまり乗り気ではなかったユベールですが、彼女の服の選択とその着こなしのセンスの良さに感銘を受け、以来、2人は同じ美的センスを持つ者同士として長く続く友情を築くこととなります。

映画『Funny Face(パリの恋人)』(1957)、『Breakfast at Tiffany's(ティファニーで朝食を)』(1961)、『Charade(シャレード)』(1963)、『How to steal a Million(おしゃれ泥棒)』(1966)などで、ユベールはオードリーの衣装を担当。

またプライベートでも彼女の服をデザインしました。

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ブレイク・エドワーズ監督『Breakfast at Tiffany's(ティファニーで朝食を)』(1961)でオードリー・ヘプバーンが着たドレス© Givenchy / photo Luc Castel

名作映画のワンシーンや歴史の一場面を彩った貴重なドレスたち80点とアクセサリーが展示されるユベール・ド・ジバンシィ展。

今年90歳のユベール自身も指揮を執って準備したとあり、彼の美的センスに溢れた世界の再現となっています。会期は2017年12月31日まで。ドレスとその後ろにある物語を味わえる展覧会のはじまりです。

Hubert de Givenchy, La Cité de la dentelle et de la mode

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冠ゆき
山田流箏曲名取。1994年より渡仏。大学院での研究の傍ら、国立大学や専門学校で日本語日本文化講師を勤める。2000年より、ポーランド五年、イタリア三年半、中国四年半の生活を経た後、2013年夏フランスに戻る。旅好きでもあり、今までに訪れた国は約40カ国。六ヶ国語を解する。多様な文化に身をおいてきた経験を生かして、柔軟かつ相対的視点から、フランスのあれこれを切り取り日本に紹介中。

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