マイクロソフト創業者のひとりであるビル・ゲイツと世界最強の投資家、ウォーレン・バフェットは、長年の大親友です。
2017年5月に開催された、バフェットがCEOを務める持株会社バークシャー・ハサウェイ社の株主総会でも、2人の仲良しぶりが報道されました。
20歳以上も歳が離れている2人ですが、世界長者番付トップに名前を並べる大物実業家同士、価値観が合うのかもしれませんね。
そんな2人の友情物語から、成功の秘密を探っていきます。
「7月5日はバフェットと出会った記念日」
仲の良い友人や恋人でも、初めて出会った日付とそのときの思い出を明確に覚えている人はそこまで多くないのではないでしょうか。
しかし、ゲイツはバフェットと出会ったときのことを、25年経っても鮮明に覚えているとブログに綴っています。それほど、衝撃的だったのでしょうね。
基本的に友人と初めて出会ったときの正確な日付は思い出せないが、ウォーレン・バフェットとの出会いだけははっきりと覚えている。あれは25年前の今日ーー1991年7月5日のことだった。(中略)
バフェットとの出会いは、わたしたち夫婦の人生を、想像できる限りのすべての選択肢のなかでもいい方へ変えてくれた。
ウォーレンは、わたしたち夫婦に2つのことを教えてくれた。それは、人ひとりの生涯においてやりすぎになることなどあり得ないーーよく学び、よく笑え、ということだ。
「gatesnotes」より翻訳引用
心置きなく語りあえる大親友でありながら、人生の先輩としても導いてくれる。
歳上の友人には、同世代の友人とはまた違ったよさがありそうです。
質素倹約な生活を送り、読書に没頭する2人
2人は、億万長者でありながら質素倹約を好み、かなりの読書好きであるところも共通しています。
バフェットは1日500ページの量を読む読書家として有名ですし、ゲイツも自身のブログで読書についてこのように語っています。
新しいトピックについて学ぶ方法として、今でも読書が好きだ。子どもの頃から、平均週1冊のペースで読書しつづけてきた。スケジュールが詰まっていて多忙なときでも、読書のための時間を多く捻出するようにしている。
「gatesnotes」より翻訳引用
好きなことに打ち込むこと、情熱を持つこと
また2人は、好きなことに熱中する性格も似ています。
バークシャー・ハサウェイ社の株主総会の合間には、バフェットの所有するオマハの家具店「Nebraska Furniture Mart(ネブラスカ・ファニチャー・マート)」で仲良くマットレスを試しながら会話を楽しんでいた2人。
何気ないやり取りには、以下のような格言も含まれていました。
「マイクロソフトを築きあげるのは、とんでもなく楽しかった。ソフトウェアが追い風に乗っているってわかっていたから」マイクロソフト共同創業者のゲイツはこう語った。
オマハに拠点を置くバークシャー・ハサウェイ社の会長のバフェットも、大好きなことを職業または使命として選択するのが極めて重要だという。「ほぼすべての分野において、成功とは、そのことについて情熱を持つことを意味する」
「MarketWatch」より翻訳引用
アメリカのテレビ放送局のHBOが公開したバフェットのドキュメンタリーフィルム『Becoming Warren Buffett(ビカミング・ウォーレン・バフェット)』では、2人の友情にもスポットが当たりました。
成功の秘訣についてインタビュアーから質問された2人は、示しあわせたわけでもないのに、同じ単語を紙に書きだしました。
成功するために一番重要だと思うことをそれぞれ紙に書いてください、と2人にお願いしているシーンがある。
思ったとおり、バフェットとゲイツは同じ単語をそれぞれの紙に書きだした。「Focus(フォーカス、集中)」という単語だった。
「entrepreneur」より翻訳引用
世代も業種も異なるけれど、考え方や生活スタイルに共通点が多い2人。
まるごと真似するのは難しくとも、少し取りいれてみると、わたしたちの日常にもいい変化が訪れるかもしれませんね。
[gatesnotes1, 2, MarketWatch, entrepreneur]
photo by Getty Images

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