夏のニューヨークは、観光客でごった返すミッドタウンなど一部のエリアを除き、なんだか閑散としています。なぜなら、ローカルなニューヨーカーはバケーションに旅立ち、9月まで帰ってこないから。
なかでもリッチな彼らの多くがセカンドハウスを所有し、夏を過ごすのが「ハンプトン(The Hamptons)」です。海に囲まれた避暑地での、気になるバカンススタイルを紹介します。
デイタイムはアスレジャー
バケーションといえども、ヘルスコンシャスな彼女たちの朝はランニング、ヨガ、パドルなどアクティブ。鍛えられた体をブラトップやレギンスに包み、足元はスニーカー。そんなアスレジャースタイルで颯爽とハンプトンの街を駆け抜けています。
やはり人気は「ルルレモン」のアクティブウェア。
思い思いに体を動かした後はコールドプレスジュースを飲みにカフェやジュース・バーへ。メインストリートにはマンハッタンと同様に人気のお店が数多く進出していますが、スポーツをしたままの格好でジュース片手にショッピングを楽しむ姿を多く見かけます。
マンハッタンでもアスレジャーはかなりの場所で許容されていますが、ハンプトンではさらに気軽な感じ。逆にアスレジャーを着ていることでちょっとローカルに近づいたような気分になれるかもしれません。
デイタイムは幅広い年齢層の女性がデニムのショートパンツを着ているのを見かけます。短すぎない丈を選べば、大人の女性でも素敵に着こなせます。
ブラは解放。ナイトタイムでドレスアップ
デイタイムとは打って変わって、ドレスアップするのがナイトタイム。ハンプトンにはカリスマシェフの店も多く進出しているため、グルメなニューヨーカーも満足のいくディナーに出会えます。
リゾートムードを堪能したい彼女たちのお気にいりは、スパゲッティストラップのドレス(ワンピース)やボヘミアン調のチュニックなど。足元はヒールではなくスライドで抜け感を出して、今年らしいこなれた雰囲気に。
細いストラップはブラに迷うところです。
しかし、意外と気にせずドレスと同色やヌードカラーの「見せブラ」を堂々と多くの女性が着用しています。
美しいデザインのインナーがそろう「エバージェイ(eberjey)」。むしろファッションの一部として見せたくなってしまいそう。
また、ブラレスで着られるドレスを選んでも。
夏にはハンプトンにポップアップストアが登場している「リフォーメーション」。
リゾート感あるドレスがそろいます。
もともとバストトップにそれほど神経質でないニューヨーカー。リラックスした避暑地ではこれくらい無防備な感じの方が逆に洗練して見えるのかもしれません。
そして気になるのが避暑地の夜の冷え込み。たまに「体感温度が違うのかな?」と不思議に思うほど肌を露出している人もいますが、やはり夜のビーチでドレスからむき出しの肩は寒い......。
カーディガンを着ても良いですが、キャンドルライトが美しいレストランではカシミアやシルク、パシュミナなどの上質なストールを羽織るのが素敵です。
日本でも人気、「matta(マッタ)」のボンボン付きストール。私は、次は秋からも活躍するパシュミナ素材を選ぼうと思っています。
綺麗な色も魅力的ですが、グレーからベージュのニュートラルなカラーだと、どんなドレスにも合わせやすく、これらの色味を選んでいる人が多いようです。
ハンプトンなら週末だけのゲッタウェイも可能
マンハッタンから車やロングアイランド鉄道で3時間、またはハンプトン・ジトニーというバスでも気軽にアクセスできるハンプトン。海沿いのビーチハウスをひと夏借りたり、友人のセカンドハウスを訪れたりできれば最高ですが、週末だけのホテル滞在も可能です。
「ガーニーズ(Gurney's)」はロングアイランドの最東端、灯台で有名なモントークのホテル。マンハッタンから飛行機に乗ることなくこのリゾート感を楽しめるのはちょっとした驚きです。海に面したメインダイニング「スカルペッタ・ビーチ(Scarpetta Beach)」も人気。
ブルックリン発、ヒップホップをBGMにヨガをする「Y7」のヨガクラスが受けられるなど、充実した内容のアクティビティも魅力的な宿泊施設です。
地元で採れた新鮮なシーフードを、こんなローカルなムードのシャックで頂くのもハンプトンならでは。
スカッと晴れた日、ロブスターロールやフィッシュ・アンド・チップスで有名な「クラムバー(The Clam Bar)」は大盛況です。
ヨーロッパのリゾートスタイルよりもスポーティ、でも昼と夜の切り替えが明確にあるのがハンプトン流バケーションスタイル。都会の洗練されたムードを醸しつつ、リラックスしたファッションも上手に取り入れるニューヨーカーをお手本に、今年のバケーションに向けてパッキングリストをプランしたいと思います。

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