「あなたの才能は何ですか?」という問いに対して、「特にないです」なんて答えていませんか? 才能とは、生まれつきの能力のことであり、本来は誰もが必ず何かを持っているはず。では、才能を開花させている人とそうでない人の違いはどこにあるのか。その疑問に答えを示してくれるのが、キャリア女性必見のドキュメンタリー映画『パッション・フラメンコ』。
「現代最高峰のフラメンコダンサー」といわれているスペイン出身のサラ・バラスに密着し、2014~15年に行われた世界ツアーの様子が映し出されている本作。40代半ばに差し掛かった彼女が抱えている仕事や家族に対する思いは、同じ女性としては心に響くものばかり。
才能は生まれつきだけではない!
フラメンコダンサーだった母親の影響もあり、幼い頃から踊りの道を歩み始めたサラ。若くして目覚ましい活躍を遂げ、1998年には自らの舞踏団を立ち上げていますが、その仲間たちとショーを作り上げていく姿からは、キャリアを追求するハングリーさだけでなく、上に立つ者としてあるべき心がまえも学ぶことができるのです。
なかでも、サラがたびたび口にする言葉が「努力」。フラメンコ界をけん引する存在となったいまなお、誰よりも自分に厳しく、誰よりも努力を惜しまない姿勢には、思わずこちらの背筋が伸びてしまうほど。才能は持って生まれるだけではなく、努力し続けた者だけが自らの才能が持つ本当の力を手に入れられるのだと痛感させられるはずです。
情熱に満ちたサラの声が心に突き刺さる!
そして、どんなに厳しい状況でも心から楽しむことを忘れずにいることが、サラを進化させているもうひとつの原動力。リスクさえもパワーに変えてしまう揺るぎない強さと合わせて、ぜひ見習いたいところ。今回、パリや東京、NYといった世界各地で行われた公演では、振付から音楽、衣装、照明など、舞台監督であるサラがすべてを務めており、しかも準備期間はわずか3週間。
そんな無謀とも思える挑戦でも、怯むことなく突き進めるのは、自分の目指している場所がきちんと見えているから。だからこそ、たとえ困難に見舞われても、周りを不安にさせることなく、むしろついていきたいと思わせるのが「サラ・バラス流リーダーシップ」。自信と実力を手にした女性の持つ求心力は、どんな職種でも共通するだけに、期限付きのプロジェクトや後輩との関係に悩んでいるならば、そういう視点から楽しむのもオススメです。
努力の賜物でもあるサラの高速ステップと超絶テクニックの数々には、胸が高鳴ると同時に気持ちが鼓舞されるはず。心も体も夏バテ気味のいまだからこそ、サラから溢れ出るパッションにエネルギーを注入してもらってみては?
シネマから学ぶ一言
才能とは、努力という名の水をあげ続けた者だけが花を開かせることができる。
パッション・フラメンコ
監督:ラファ・モレス、ぺぺ・アンドレウ出演:サラ・バラス、ティム・リースなど配給:アルバトロス・フィルム8月19日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー©2016 NADIE ES PERFECTO BLINDSPOThttp://passion-flamenco.net/

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