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カウンセリングかギャンブルか。セックスレス解消の方法

カウンセリングかギャンブルか。セックスレス解消の方法

わたしとパートナーのセックスレスには「性的嫌悪」の気持ちがあるからかもしれない......ということを前回の記事でご紹介した。今回はその続き。

カップルカウンセリングは必要!?

相談にのってくれた精神科医の友だちによると「パートナーにだけ性的嫌悪を感じるのであれば、やっかいなんだよなあ」とのこと。

「奥さんとだけセックスができない、夫にだけは触れられたくない......みたいな。でも他の女性や男性にはちゃんと性的興奮ができる。カップル両者ともにそうであれば、離婚するか性的接触はないけど仲良し家族を続けるかしかないけど、問題は、どちらかは「ちゃんと性的接触を持ちたい」と思っているときだね。気持ちを傷つけ合うことになるからレス問題はより深刻になる」。

つまり、どちらか一方が「セックスしたい」と思っているのに、片方が「あなたとだけはできないんだ」という状態であれば不幸なので、こういう場合は、精神科医や臨床心理士のカップルカウンセリングを受けてみるほうがいいのだという。

「カウンセリングってどういうことをするの」と尋ねたら、「ふたりの本音を聞き出して、嫌悪の原因となっているものを探る」と彼。

「セックス以前に、日中、夫をガミガミいらいらと叱り飛ばしているような奥さんが、夜になって突然『うっふん』と言っても、男はそうそうその気にはなれないもの。でも奥さん側は日中のガミガミいらいらと、夜のいちゃいちゃは「別もの」と思っている人も多い

男性にも同じことが言えるね。日頃、奥さんに関心がなくほぼ放置しているのに、夜になって突然モソモソとされても、奥さんは『ちょっと! なにしてんのよ』と思うでしょ。セックスは、日頃の思いやりの延長にあるべきなんだよ。そうじゃないと悶々スイッチは入りにくい。そのボタンの掛け違いがどこにあるのかを、カウンセリングでは探っていくかな」

日中ガミガミいらいら。これはかなり自覚があるぞ。そうか、彼はわたしのことを「妹みたいな存在に感じられて、エッチな気持ちが沸き起こらない」と言ったのだけど、それは建前で、本当はわたしがガミガミウーマンだから、その気にならなかったのかもしれない。

同じように長らくセックスレスだったカップル2組を取材したので、以降は彼らの事例から「レス脱出」のヒントを探りたいと思う。

浮気発覚がレス解消のきっかけに

ひと組目は30代後半の夫婦。代々続く企業の御曹司と結婚した有閑マダムの話だ。

「わたしたちはここ数年、寝室も別々で、セックスはもちろんスキンシップが完全にない状態だった。子どもも年頃になり、お互いを知り尽くした単なる家族になっていたから『夫婦ってこんなものかなあ』なんて思っていたのね」

やや寂しく感じつつも、彼女は「どの夫婦も通る道だ」と諦めて、ひたすら「裕福な暮らしができている現状」にありがたみを感じていたのだという。「これも全部、夫の経済力のおかげ。父親としてはいい夫だから、セックス以外のことで不満はなかった。でもね......」

ある日、夫の浮気が発覚する。単なる浮気ではなかった。

「相手の女性の経済的な面倒をすべて夫がみていたの。生活費はもちろん、なんと彼女にお店を出させたりして。もちろん怒りで爆死するかと思ったわ」

修羅場を何度か繰り返し、結果的には「夫が女性とすっぱりと別れる」ことを条件にして、元サヤにおさまった。その時の気持ちを彼女がこう表現したのがとても印象に残った。

「実はね、わたし、夫に今までで一番愛情を感じてる。まるで出会った当初みたいな気持ちなの」

耳を疑った。あんなことこんなことされて、夫に改めて愛を感じるなんて!

「たぶん、これって嫉妬の裏返しよね。わたし以外の女性にそこまで入れ込んだ夫を憎たらしいと思うと同時に、『わたしのほうがいいでしょ、わたしの存在は特別でしょ?』と、愛人と張り合っている自分もいるの。そうしているうちに、だんだんと夫がとてもかっこよく見えてきちゃって。錯覚よね。自分でもおかしいなあと思うんだけど」

わたしと愛人、どっちのエッチがいい? 言ってごらんなさいよ!......という状態から、久しぶりのセックスが再開されたのだとか。これってまさにサド・マドチックなシチュエーション。

リスクが高過ぎるレス解消の「カンフル剤」

もうひと組の40代後半夫婦も、セックスレス解消のきっかけは「夫の浮気」だったという。

「実はわたし、ずっと夫以外の彼氏がいて、でも夫とは仲良しで、そういうカップルなんだとたかをくくっていたのね。ところがある日、夫が勤務先の若い女性と浮気をしていたことが発覚したの。『若い女性』というのが、わたしの地雷を踏んだわね」

彼女は超がつくセクシー美人で、人妻といっても(いや、だからこそか)男性陣が放っておかないほどに目立つ人物。破天荒気質でもある彼女は、家庭外恋愛も、恐れることなく堂々と繰り返していた。妻の浮気を、夫は薄々と気付きながらも「いつも楽しそうにしているあなたが好き」と愛情を注いでいたのだそう。あっぱれ。

「でも、わたしのほうが夫のことをどうしても『家族』としか思えなくてね。エッチしてもなんだかモゾモゾしちゃって、どんどんレスになっていったの。わたしには他にも彼氏がいたから、セックスレス自体はまったく問題に感じてなかった。ところが、夫の浮気はまさに青天の霹靂だったわ」

夫が自分以外の女性を追うわけがない。生まれてずっとモテ美女として生きてきた彼女は、一点の曇りもなくそう感じていた。ところが突然、夫は若い女性と恋をはじめちゃったのである。

「若いってところが許せない。だってわたしにない唯一のものだから。自分のやっていたことは全部棚に上げて、夫を責め立てたわよ。彼は懸命に謝った。一度もわたしの好き放題のことを引き合いに出して言い訳をしなかった。若い女性への激しい嫉妬と、夫の懐の深さに感動したのとで、わたし、その時突然、夫に再び恋しちゃったのよね」

今ではまるで新婚時代のような仲むつまじさだという。......やれやれ。

どちらかの浮気が「レス解消」のきっかけなんて、リスク高すぎ! でも結果的に、終わりよければすべてよし状態になっているのだから、どうしたものでしょう。

セックスレス解消のために「これ」という答えを記事のなかに盛り込みたかったのだけど、書きながらも「これ」という決め手が見つからないでいる。事例として紹介したふた組のカップルのように、パートナーが浮気をしたら解消されるのかといえば、これはかなりのギャンブルだと思う。浮気が原因で破綻になる可能性は果てしなく大きいから。

ということで、わたしと彼は答えを見つけ出せないまま、相変わらずレス状態が続いている。もちろん彼の浮気をカンフル剤とする度量は、わたしにはない。どうしたものでしょうか。

photo by Shutterstock

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