1. Home
  2. キャリア
  3. 座り方や靴選びで「長く働けるからだ」は作れる

仕事の本棚

座り方や靴選びで「長く働けるからだ」は作れる

座り方や靴選びで「長く働けるからだ」は作れる

人生100年とは、ここのところ頻繁に耳にするワード。65歳で定年、悠々自適のライフスタイルなど、私たちの世代ではかなわぬ夢となりそうです。深夜残業に会食接待、昇進にともなうさまざまなストレスなど。長く働き続けるといわれても、すでに心身はそれなりに疲弊しているのが現状かと。

ストレスフルに負荷をかけてでも働く私たちの体のために、今からできることって何でしょう? かじやますみこ著『長く働けるからだをつくる』から、ビジネススキルよりも大切なことをご紹介します。

骨盤の傾きに着目し、インナーマッスルを鍛える

20170929_book_top.jpg

もうひとつ注意されたのは、立ったときの姿勢です。骨盤前傾といって、腰が反りすぎているのです。ハイヒールを好む女性や腹筋が弱い人に多いらしく、腹筋に代わって背筋が頑張りすぎた結果、腰が反ってしまう。(中略)

膝を立てて仰向けに寝て、お腹のあたりに力を入れる。そして複式呼吸でできるだけゆっくり息を吐きながら、お腹を床に押し付けるようにする。骨盤の傾きが変わることを確認し、そのまましばらくキープ。

38・40ページより引用

著者には、不慮の事故により人工の股関節にかえて、壮絶なリハビリに取り組んだ過去があります。働ける体を一時的に失い、仕事や収入をも失いかねない危機に遭遇しました。そのトラブルから気づいたこと......「長く働ける体」が、いかに大切であるかを私たちに問いかけています。

まずは、正しい姿勢を手に入れること。ヒールを履くことが多いキャリア女性は、一見すると姿勢が良いように見えますが、大きく背中が反ってしまっているといいます。

腹筋と背筋のバランスが悪いと骨盤が前傾して反り腰になりがち。ピラティスなどでもよく見られる、寝転がっての腹式呼吸は、繰りかえすことでインナーマッスルが鍛えられて体幹がしっかりするのだとか。

忙しい毎日にジムやヨガ通いを組み込むことは、実際のところなかなか難しい。だとしたら、寝る前にごろんと転がって、簡単にできる腹式呼吸をぜひ習慣化したいものです。

安心して歩ける靴を手に入れる

なぜなら、靴が合わなければ、うまく歩けない。そして、うまく歩けなければ、腰や膝、股関節に悪影響があると学んだからです。(中略)

・サイズ(足長とワイズ)が合っている・かかとまわりがしっかりしていて、かかとをホールドできる・甲をきゅっと締めて固定することができる(調節可能な紐靴が理想的)・つま先が自分の指の形に合っている・ソール(靴底)が指の付け根あたりで曲がる(ただしソール全体が柔らかいもの、左右にねじれるものはよくない)

71・92ページより引用

デザイン的におしゃれな靴は、大変に魅力的。しかし、それが自分の足に合っていなかったとしたらいかがでしょう。後になってさまざまな体の場所に影響を及ぼさないように、靴はよく吟味しなくてはなりません。

事故の手術後、通院リハビリで歩き方のトレーニングをしていた著者は、膝の痛みや足首の不安定さから、うまく歩けない時期があったといいます。あげくに靴難民となり、あちこち探しまわったものの、自分の足に合う靴にはなかなか巡りあえなかったとか。

日本人の足は、一般的に甲高幅広だといわれていますが、自分の足がそうであるとは限りません。大は小をかねるで、靴の中で足がカパカパと動く部分があると、腰痛につながりやすいから。たとえハイヒールでも、本当にぴったりのサイズであれば、足は痛くならないとか。

そのためにも、インソールで浮きを調節をしたり、かかとにしっかり合わせて靴をチョイスすることで、歩行が安定するといいます。

年をとっても美しいハイヒールをはいて、さっそうと歩いていたい。だとしたら、自分の足のカタチを把握して微調整。今すぐ、自分にぴったりのシンデレラサイズを探しに行かなくてはなりません。

立つときのように「坐る」

いわゆるオフィスワークをしている人たちが、1日のうちでいちばん長い時間を過ごすのは、ベッドの上ではなく椅子の上だと思います。にもかかわらず、自分がどんな坐り方をしているのか、使っている椅子が自分に合っているか、意識をすることは少ないのではないでしょうか。(中略)

一般的な感覚としては、立っているよりも坐っているほうがラクですが、実は、坐っているときのほうが、首や腰への負担は大きいのです。(中略)椅子に深く坐り、膝を90度に曲げて、足の裏が全部床につくのが、ちょうどいい高さなのだとか。

108・110・125ページより引用

営業や店舗運営などの職種でないかぎり、多くのオフィスワークは座って行う作業が多いものです。PC作業に追われていると、ほぼ半日座ったままなどということも多いのではないでしょうか?

オフィスを見渡すと、集中するほどに前かがみになっている人が多いように見受けられます。人生の3分の1は椅子に座って過ごす時間なのだとしたら、その座る行為を、より細やかに管理しなくてはならないでしょう。

腰椎にかかる負荷で比べた場合、まっすぐに立っているときに比べて、背筋を伸ばして椅子に座るだけで1.4倍、PC作業で腰を前方に20度傾けて座ると2倍近い負荷がかかるといいます。

執筆の仕事をしている私の場合、PCに向かう時間が一日の大半ですから首も腰もバリバリです。

ちなみに、椅子には背もたれやひじ掛けがあると、背中をサポートし、肘を支えることで肩にかかる腕の重みを軽減する機能があるのだとか。さらなるコツは、立っているときと同じように骨盤を起こすことを意識して座ることが重要なようです。

自分の身体に合った椅子のチョイスは、オフィスにおいて、ままならないかもしれませんが、せめて座り方をチェック。年をとってから身体が本格的に悲鳴を上げる前に、今からきちんとケアしてあげたいものです。

長く働けるからだをつくる

著者:かじやますみこ発行:インプレス定価:1,500円(税別)

photo by Shutterstock

  • facebook
  • twitter
  • hatena
ナカセコ エミコ
(株)FILAGE(フィラージュ)代表。 書評家/絵本作家/ブックコーディネーター。女性のキャリア・ライフスタイルを中心とした書評と絵本の執筆、選書を行っている。「働く女性のための選書サービス」“季節の本屋さん”を運営中。

    仕事の本棚

    おすすめ

    powered byCXENSE

    メールマガジンにご登録いただくと、 MASHING UPの新着記事や最新のイベント情報をお送りします。

    また、登録者限定の情報やイベントや座談会などの先行予約のチャンスも。

    MASHING UPの最新情報をご希望の方はぜひご登録ください。