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10月1日フランスのモデル業界が変わる。「修正あり」表示義務の影響は?

10月1日フランスのモデル業界が変わる。「修正あり」表示義務の影響は?

2017年10月1日から、フランスでは、モデルを写した画像のうち、修正されている画像には「修正あり」という表記が義務づけられます

修正がないものに「修正なし」と表記するほうが手っ取り早いとは思うのですが、いったいどれだけの画像に「修正あり」が付くのか、興味があるところです。

メディアが女性に与える影響

この法律は、非現実的な体型のモデルを映した画像が、若い女性の健康面に影響を与えているのではないか、という点で問題となり、制定されました。

The Fashion Law」によるとその適用範囲は広いようです。広告、カタログ、メディア、インターネットの画像において、モデルの外見に修正を加えたものには、「photographie retouchée」または「retouched photograph」、つまり「修正あり」という表記が必須となります。

ひと昔前なら、情報の発信源は新聞、雑誌、テレビ、ラジオに限られていました。今では、誰でも日常的に、SNSやブログで情報や画像を発信できるようになりました。いつでも、どこにいても、24時間情報の受信発信ができるのです。

そんなメディアまみれの現代女性の暮らし。メディアのイメージにまったく左右されないというほうが無理でしょう。

メディアは「媒体」でその裏に目的がある

メディアに惑わされずにうまく付き合っていくには、まず「メディアとは何か」を確認する必要があります。

メディアとは英語で「media(mediumの複数形)」=「媒体」という意味。メディアとはあくまでも「媒体」であり、実体や実態そのものではないということ。現実を映しだすフィルターに過ぎないわけです。

カナダの「Center for Media Literacy」ではメディアの定義をしていますが、私がもっとも重要だと思ったのが「All media are constructions. (すべてのメディアはつくられたものである)」という項目。

「媒体」であり「つくられたもの」であるメディア。どんな制作物にも当てはまるように、メディアが映しだすものには、作り手や送り手による「目的」があるんです。

だから、メディアの画像が広告主や提供者の意図や目的に沿ってつくりあげられ、送られていることを忘れてはいけません。

なぜモデルの画像が修正されるかといえば、修正することで美や理想をより強調し、消費者に訴えかけ、製品やサービスを売るという、最終的な「目的」があることを心に留めておきたいものです。

メディア・リテラシーを考えるきっかけに

わたしがとくに興味があるのは、この表示義務の影響についてなんです。

「修正あり」記載が義務づけられたメディア側は、修正の程度や数を減らすのでしょうか? それとも、記載してあればいいんでしょ、という態度で、逆に修正数や程度がこれまで以上になるのでしょうか。

そして、この動きはほかの国にも広がっていくのでしょうか。

メディア・リテラシーというのは、メディアの目的を見抜きうまく活用する能力。この動向を見守りながら、受け手としてはメディア・リテラシーを鍛えて、メディアとうまく付き合っていきたいと思います。

その能力は、現代には欠かせないスキルのひとつだから。

The Guardian, The Fashion Law, Center for Media Literacy

photo by Shutterstock

ぬえよしこ

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